ミノキシジルとは?多毛症や動悸などの副作用や効果についても解説

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ミノキシジルとは?多毛症や動悸などの副作用や効果についても解説

「ミノキシジルって本当に効果があるの?」「副作用は大丈夫?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。

ミノキシジルは、日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)でも推奨度Aとされている、発毛効果が認められた成分です。

外用薬(塗り薬)としてはドラッグストアでも購入でき、クリニックでは内服薬も処方されています。

ただし、効果を実感するまでには一定の期間が必要で、副作用についても理解しておくことが大切です。

この記事では、ミノキシジルの基本情報から効果・副作用・正しい使い方まで、医学的根拠に基づいて詳しく解説します。

AGA治療を検討している方が、自分に合った治療法を選ぶための参考にしていただければ幸いです。

この記事の要約
  • ミノキシジルは発毛効果が医学的に認められた成分(外用薬は推奨度A)
  • 効果実感まで4〜6ヶ月の継続使用が必要で、初期脱毛が起こることもある
  • 外用薬と内服薬では効果・副作用のプロファイルが異なる
  • 結論:ミノキシジルはAGA治療の有力な選択肢であり、医師と相談しながら自分に合った使い方を見つけることが大切です。
この記事の監修者
監修者 原 征弘の写真

原 征弘
株式会社ゼロメディカル 代表取締役

2005年設立の株式会社ゼロメディカルで、医療・介護・福祉領域における経営支援や医療情報メディア運営、WEBマーケティングを統括。医療機関や関連施設の課題解決を支えるとともに、Kenkotto/Diamell/デンタルマイクロスコープClinic などの自社メディアを通じて、正確で分かりやすい情報を届ける体制づくりに取り組んでいる。

本記事では、医療機関の経営支援と医療メディア運営で培った知見にもとづき、情報の客観性・表記の妥当性・最新性を確認しています(※個別の診断・治療方針の判断は医師が行います)。

目次

ミノキシジルとは?発毛効果が認められた成分

ミノキシジルは、AGA治療において科学的に発毛効果が認められた数少ない成分のひとつです。もともとは高血圧の治療薬として開発されましたが、使用者に発毛効果が見られたことから、現在では薄毛治療薬として広く使用されています。ここでは、ミノキシジルの基本情報について解説します。

ミノキシジルの基本情報と歴史

ミノキシジルは1960年代にアメリカで高血圧治療薬として開発された成分です。血管拡張作用があり、血圧を下げる効果がありました。しかし、服用している患者さんに多毛症(体毛が濃くなる症状)が見られたことから、発毛効果に注目が集まるようになったんです。

1988年にアメリカFDAがミノキシジル外用薬を脱毛症治療薬として承認し、日本でも1999年に大正製薬から「リアップ」として発売されました。現在では、男性用の5%製剤や女性用の1%製剤など、様々な濃度の製品が市販されています。

ミノキシジルは、AGA治療薬の中でも長い歴史と実績を持つ成分として、世界中で使用されています。

発毛効果のメカニズム

ミノキシジルがどのようにして発毛を促すのか、そのメカニズムは完全には解明されていませんが、主に以下の作用が考えられています。

まず、血管拡張作用によって頭皮の血流が改善され、毛根に栄養が届きやすくなります。また、毛乳頭細胞を刺激してVEGF(血管内皮増殖因子)などの成長因子の産生を促進することで、毛髪の成長を活性化させると考えられています。

さらに、ミノキシジルには毛髪の成長期を延長する効果があるとされており、これによってヘアサイクルが正常化し、太くて長い毛髪が育ちやすくなります。休止期にある毛包を成長期に移行させる作用もあるため、新しい毛髪の発毛を促進するんです。

ガイドラインでの推奨度

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)」では、ミノキシジル外用薬は男性型脱毛症(AGA)に対して推奨度Aとされています。これは「行うよう強く勧める」という最高ランクの評価です。

同様に、女性型脱毛症(FPHL)に対してもミノキシジル外用薬は推奨度Aとなっており、男女ともに第一選択薬として位置づけられています。フィナステリドデュタステリドが男性にしか使用できないのに対し、ミノキシジル外用薬は女性にも使用できる点が大きな特徴です。

ミノキシジル内服薬は推奨度D(2017年版)

一方、ミノキシジル内服薬については、同ガイドラインでは推奨度D(行うべきではない)とされています。ただし、これは2017年時点での評価であり、その後の研究で安全性データが蓄積されてきています。現在では多くのAGAクリニックで内服薬が処方されているのが実情です。

出典:日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

ミノキシジルの効果|どのくらいで実感できる?

ミノキシジルを使い始めると、「いつ頃から効果が出るのか」が気になるところですよね。ここでは、効果を実感できるまでの期間や、使用初期に起こりやすい「初期脱毛」について解説します。

効果を実感できるまでの期間

ミノキシジルの効果を実感できるまでには、一般的に4〜6ヶ月程度の継続使用が必要です。毛髪の成長サイクル(ヘアサイクル)は通常2〜6年かけて成長期・退行期・休止期を繰り返すため、すぐに目に見える変化が現れるわけではありません。

使用開始から1〜2ヶ月では、頭皮環境の改善や産毛の発生など、細かな変化が始まる時期です。3〜4ヶ月頃になると、産毛が少しずつ太くなり、髪のボリューム感に変化を感じる方もいます。6ヶ月以上継続することで、より明確な発毛効果を実感できるケースが多いです。

臨床試験では、ミノキシジル5%外用薬を24週間(約6ヶ月)使用した場合、約70%の方で改善効果が認められています。ただし、効果の現れ方には個人差があるため、最低でも6ヶ月は継続して判断することが推奨されています。

初期脱毛について知っておきたいこと

ミノキシジルを使い始めて2〜6週間頃、一時的に抜け毛が増えることがあります。これを「初期脱毛」と呼びます。「治療を始めたのに抜け毛が増えた」と不安になる方も多いですが、これは治療が効いている証拠とも言えるんです。

初期脱毛が起こる理由は、ミノキシジルの作用によって休止期にある毛髪が一斉に抜け落ち、新しい成長期の毛髪に置き換わるためです。いわば、古い毛髪が新しい毛髪に押し出されている状態なんですね。

初期脱毛は通常1〜2ヶ月で落ち着きます

この時期に使用をやめてしまうと、せっかくの効果が得られなくなってしまうため、継続することが大切です。ただし、抜け毛が長期間続く場合や、頭皮に異常を感じる場合は医師に相談しましょう。

効果が出にくいケースと対処法

ミノキシジルを使用しても効果を実感しにくいケースがいくつかあります。まず、AGAがかなり進行している場合です。毛包が完全に萎縮してしまった部位では、ミノキシジルを使用しても発毛が難しくなります。早期治療開始が重要な理由はここにあります。

また、使用方法が適切でない場合も効果が出にくくなります。1日2回の塗布を守れていない、塗布量が少ない、頭皮が汚れた状態で使用しているなどが考えられます。正しい使用方法を守ることが効果を最大化するポイントです。

効果が出にくいと感じた場合の対処法としては、以下が考えられます。

  • 使用方法の見直し(塗布回数・量の確認)
  • 濃度の変更(2%から5%への変更など)
  • 内服薬の追加検討(医師との相談が必要)
  • フィナステリドやデュタステリドとの併用

効果に不安がある場合は専門クリニックで相談を

外用薬と内服薬の違い|どちらを選ぶべき?

ミノキシジルには大きく分けて「外用薬(塗り薬)」と「内服薬(飲み薬)」の2種類があります。それぞれに特徴があり、メリット・デメリットも異なります。自分に合った選択をするために、両者の違いを正しく理解しておきましょう。

外用薬(塗り薬)の特徴

ミノキシジル外用薬は、頭皮に直接塗布するタイプの治療薬です。日本では市販薬として購入でき、リアップやスカルプDなど様々なブランドから発売されています。男性用は5%、女性用は1%の濃度が一般的です。

全身への影響が少なく副作用リスクが低い

外用薬の最大のメリットは、全身への影響が少なく、副作用リスクが比較的低いことです。頭皮に直接作用するため、効かせたい部位にピンポイントで使用できます。また、ドラッグストアで購入できる手軽さも魅力です。

一方で、毎日1〜2回の塗布が必要で、手間がかかる点がデメリットです。塗布後にベタつきを感じる方もいます。また、内服薬と比較すると効果がマイルドな傾向があります。

内服薬(ミノタブ)の特徴

ミノキシジル内服薬は「ミノタブ」とも呼ばれ、錠剤を服用するタイプです。国内ではAGA治療目的での承認はありませんが、多くのAGAクリニックで処方されています。用量は2.5mg〜10mg程度が一般的です。

内服薬は外用薬より強力な発毛効果が期待できる点がメリットです。体内から作用するため、頭頂部だけでなく生え際など広範囲に効果が現れやすいとされています。また、毎日飲むだけなので手間がかかりません。

内服薬は副作用リスクが高く医師管理が必須

ただし、内服薬は全身に作用するため、外用薬よりも副作用のリスクが高くなります。むくみや動悸、体毛の増加などが報告されています。また、国内未承認のため、使用する場合は医師の管理下で慎重に行う必要があります。

濃度による効果の違い

ミノキシジル外用薬は、濃度によって効果と副作用のバランスが異なります。一般的に濃度が高いほど発毛効果は強くなりますが、副作用のリスクも高まる傾向があります。

濃度対象特徴
1%女性・初心者副作用リスクが低く、初めての方に適している
5%男性・標準最も一般的な濃度。効果と安全性のバランスが良い
10%以上クリニック処方より強力な効果。医師の管理下で使用

内服薬の場合、一般的には2.5mg〜5mgから開始し、効果と副作用を見ながら調整していくことが多いです。10mg以上の高用量は心血管系への影響が懸念されるため、通常は推奨されていません。

自分に合った選び方のポイント

外用薬と内服薬、どちらを選ぶべきかは、薄毛の進行度や求める効果、副作用への許容度によって異なります。

外用薬がおすすめなのは、薄毛が軽度〜中度の方、副作用を避けたい方、市販薬で手軽に始めたい方です。まずは外用薬から始めて、効果が物足りなければ内服薬を検討するというステップアップ方式も一般的です。

内服薬がおすすめなのは、外用薬で効果が不十分だった方、より強力な発毛効果を求める方、毎日の塗布が面倒な方です。ただし、必ず医師の診察を受け、定期的な検査を行いながら使用することが重要です。

項目外用薬内服薬
効果の強さマイルド強力
副作用リスク低いやや高い
入手方法市販・クリニッククリニック処方のみ
使用の手間毎日塗布が必要服用のみで簡単
承認状況国内承認済み国内未承認

ミノキシジルの副作用|気をつけたいポイント

ミノキシジルは効果が認められた成分ですが、副作用のリスクもあります。外用薬と内服薬で起こりやすい副作用が異なるため、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。副作用を正しく理解し、異常を感じたら早めに対処できるようにしておきましょう。

外用薬で起こりやすい副作用

ミノキシジル外用薬の副作用は、主に塗布部位に現れる局所的なものです。全身への影響は比較的少ないとされています。

最も多いのは頭皮のかゆみや発赤、フケの増加です。これはミノキシジルそのものというより、溶剤として使用されているプロピレングリコールやエタノールに対するアレルギー反応であることも多いです。

主な副作用は以下のとおりです。

  • 頭皮のかゆみ・かぶれ・発赤
  • フケの増加
  • 頭皮の乾燥
  • 接触性皮膚炎
  • 顔のむくみ(まれ)
  • 頭痛・めまい(まれ)

症状が現れたら使用中止し医師に相談を

これらの症状が現れた場合は、使用を中止して医師に相談することをおすすめします。アレルギー反応が疑われる場合は、溶剤の異なる製品への変更で改善することもあります。

内服薬で起こりやすい副作用

ミノキシジル内服薬は全身に作用するため、外用薬よりも副作用の種類が多くなります。1,404名を対象とした多施設研究(2021年)では、低用量経口ミノキシジルの安全性プロファイルが報告されています。

最も多い副作用は多毛症で、約15.1%に見られました。これはミノキシジルの発毛効果が頭髪以外にも及ぶためです。腕や顔、背中などの体毛が濃くなることがあります。

その他の主な副作用は以下のとおりです。

  • 多毛症(15.1%)
  • めまい・立ちくらみ(1.7%)
  • むくみ・体液貯留(1.3%)
  • 頻脈・動悸(0.9%)
  • 頭痛(0.4%)
  • 眼周浮腫(0.3%)

副作用による治療中止率は1.2%と低い

この研究では、副作用による治療中止率は1.2%と報告されており、重篤な副作用は観察されませんでした。ただし、長期使用における心血管系への影響については、さらなる研究が必要とされています。

出典:J Am Acad Dermatol 2021:Safety of low-dose oral minoxidil for hair loss

副作用が出たときの対処法

ミノキシジルの副作用が出た場合、症状の程度によって対処法が異なります。軽度の症状であれば経過観察で改善することも多いですが、症状が続く場合や重篤な場合は医師への相談が必要です。

外用薬で頭皮に軽いかゆみや赤みが出た場合は、塗布量を減らすか、塗布回数を1日1回に減らして様子を見ましょう。症状が改善しない場合は、溶剤の異なる製品への変更を検討します。

むくみや動悸が出たら速やかに医師へ相談

内服薬でむくみや動悸が出た場合は、服用を中止して速やかに医師に相談してください。特に心臓に持病のある方は、服用前に必ず医師に伝えておくことが重要です。

以下のような症状が出た場合は、すぐに使用を中止して医師の診察を受けましょう。

  • 胸の痛みや圧迫感
  • 急な体重増加(むくみによる)
  • 息切れ・呼吸困難
  • 激しい頭痛
  • 重度のめまい・失神
  • 不整脈

副作用のリスクを最小限に抑えるためにも、ミノキシジル内服薬は必ず医師の管理下で使用し、定期的な検査を受けることが大切です。

ミノキシジルの正しい使い方

ミノキシジルの効果を最大限に引き出すためには、正しい使用方法を守ることが重要です。ここでは、外用薬・内服薬それぞれの使い方と、使用を避けるべきケースについて解説します。

外用薬の塗り方とタイミング

ミノキシジル外用薬は、正しい方法で塗布することで効果を最大化できます。以下の手順を参考にしてください。

  1. 頭皮を清潔にする(シャンプー後が理想的)
  2. 髪と頭皮をしっかり乾かす
  3. 薄毛が気になる部位に1mlを塗布する
  4. 指の腹で頭皮全体に軽くなじませる
  5. 塗布後4時間は洗い流さない

塗布のタイミングは、1日2回(朝・晩)が推奨されています。特に夜はシャンプー後の清潔な頭皮に塗布するのが効果的です。朝はスタイリング前に塗布し、乾いてから整髪料を使用しましょう。

塗布後にドライヤーで乾かすと、有効成分の浸透が妨げられる可能性があるため、自然乾燥がおすすめです。また、塗布直後に帽子をかぶると蒸れの原因になるため、しばらく時間をおいてからにしましょう。

内服薬の飲み方と注意点

ミノキシジル内服薬は、医師の指示に従って服用することが重要です。一般的には1日1回、決まった時間に服用します。食事の影響は少ないとされているため、食前・食後どちらでも構いません。

服用時の注意点は以下のとおりです。

  • 医師が処方した用量を守る(自己判断で増量しない)
  • 飲み忘れた場合は、次の服用時間に1回分を服用(2回分を一度に飲まない)
  • アルコールとの併用は血圧低下のリスクがあるため控えめに
  • 他の降圧剤を服用中の場合は必ず医師に伝える

国内未承認のため定期検査が必須

ミノキシジル内服薬は国内ではAGA治療目的での承認がないため、使用する場合は医師の十分な説明を受け、定期的な血圧測定や心電図検査などを行いながら慎重に使用することが求められます。

使用を避けるべき人

ミノキシジルは誰でも使用できるわけではありません。以下に該当する方は、使用を避けるか、医師に相談の上で慎重に判断する必要があります。

外用薬・内服薬共通で避けるべきケース:

  • ミノキシジルに対するアレルギーがある方
  • 妊娠中・授乳中の女性
  • 未成年者(18歳未満)
  • AGA以外の脱毛症の方

心臓・腎臓・肝臓に疾患がある方は要注意

内服薬で特に注意が必要なケース:

  • 心臓に疾患のある方
  • 低血圧の方
  • 腎臓・肝臓に疾患のある方
  • 他の降圧剤を服用中の方

自己判断で使用を開始せず、特に持病のある方は必ず医師に相談してから使用を検討してください。

プロペシア・ザガーロとの違いと併用効果

AGA治療では、ミノキシジル以外にもフィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)という治療薬がよく使用されます。これらの薬剤は作用機序が異なるため、併用することでより高い効果が期待できます。

作用機序の違い

ミノキシジルとフィナステリド・デュタステリドは、AGAへのアプローチが根本的に異なります。

ミノキシジルは「発毛を促進する」攻めの薬です。血管拡張作用や成長因子の産生促進により、毛根を活性化して新しい毛髪を生やす効果があります。

一方、フィナステリド・デュタステリドは「脱毛を抑制する」守りの薬です。AGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑えることで、毛髪のminiaturization(細毛化)を防ぎます。

項目ミノキシジルフィナステリドデュタステリド
作用発毛促進脱毛抑制脱毛抑制
メカニズム血流改善・毛根活性化5α還元酵素II型阻害5α還元酵素I型・II型阻害
剤型外用・内服内服のみ内服のみ
女性の使用外用のみ可不可不可

併用するメリット

併用により「攻め」と「守り」の両面からAGAにアプローチ可能です。ミノキシジルとフィナステリド(またはデュタステリド)を併用することで、それぞれ単剤で使用するよりも、高い治療効果が期待できるとされています。

実際に多くのAGAクリニックでは、発毛プランとして両剤の併用を標準的に提案しています。日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)でも、ミノキシジル外用とフィナステリド内服の併用は有効な治療選択肢として言及されています。

単剤より高い治療効果が期待できる

併用のメリットをまとめると以下のとおりです。

  • 脱毛抑制と発毛促進の両方が期待できる
  • 単剤よりも治療効果が高まる
  • それぞれの薬の弱点を補完できる
  • AGAの進行を効果的に食い止められる

治療の組み合わせ方

併用治療を行う場合、どのような組み合わせが適しているかは、AGAの進行度や個人の状況によって異なります。一般的なパターンを紹介します。

軽度〜中度のAGAの場合:フィナステリド内服+ミノキシジル外用薬(5%)が基本的な組み合わせです。副作用リスクを抑えながら、効果的な治療が期待できます。

中度〜重度のAGAの場合:デュタステリド内服+ミノキシジル内服薬という組み合わせも選択肢となります。より強力な効果が期待できますが、副作用リスクも高まるため、医師との十分な相談が必要です。

自己判断せず医師と相談して治療計画を

いずれの場合も、自己判断で組み合わせを決めるのではなく、専門のクリニックで診察を受けた上で、医師と相談しながら治療計画を立てることが大切です。

ミノキシジル治療におすすめのAGAクリニック5院

ミノキシジルを使った AGA治療を始めるなら、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。ここでは、ミノキシジル治療に定評のあるクリニックを5院ご紹介します。

DMMオンラインクリニック

DMMオンラインクリニックの公式HP
DMMオンラインクリニックの基本情報
予防プランフィナステリド1mg
2,097円(税込)~/月
発毛プランフィナステリド1mg+ミノキシジル5mg
初回1ヶ月あたり:1,861円(税込)/月
※発毛ライトプラン12か月プランで(クーポンコード:docaga)を適用した場合
診察費0円
オンライン診療オンライン診療クリニック
診察料:0円

送料:550円

診察時間:24時間
治療内容内服薬・外用薬・サプリメント・ヘアケア
保証内容全額返金保証(らくらく定期便1ヶ月ごとで決済し、薬が体に合わなかった場合)
DMMオンラインクリニックのおすすめポイント
  • 24時間オンライン診療に対応
  • クーポンコードキャンペーンがある
  • 全額返金保証がある

DMMオンラインクリニックは、DMMが運営するAGA治療サービスです。24時間いつでもオンライン診療が受けられるため、忙しい方でも気軽に治療を始められます。

発毛プランでは、フィナステリドとミノキシジル内服薬がセットになった「発毛ライトプラン」が人気です。12ヶ月プランでクーポン適用時には、初回1ヶ月あたり1,861円〜という低価格で治療をスタートできます。

24時間診療可能で長期プランが安い

大手企業DMMが運営しているという安心感があり、長期プランの価格が安いのが特徴です。全国どこからでもオンラインで診療を受けられるため、通院の手間もかかりません。

クリニックフォア

クリニックフォアのホームページ画像
クリニックフォアの基本情報
予防プランフィナステリド
初回1か月あたり:1,049円(税込)/月
※12ヶ月まとめて定期にキャンペーン(クーポンコード:YOBO2024C)を適用した場合
発毛プランフィナステリド+ミノキシジル合剤
初回1か月あたり:1,851円(税込)/月
※12ヶ月まとめて定期にキャンペーン(クーポンコード:AGA2024C)を適用した場合
診察費0円
※処方がない場合:1,650円
オンライン診療基本オンライン診療
診察料:0円
※処方がない場合:1,650円

送料:550円

診察時間:7:00〜24:00
治療内容内服薬・外用薬・サプリメント
保証内容全額返金保証(治療開始後どうしても薬が体に合わなかった場合)
※単品1ヶ月、単品3ヶ月、単品6ヶ月は対象外
クリニックフォアのおすすめポイント
  • キャンペーンコード利用でお得
    (予防プラン:1,049円/月〜・発毛プラン:1,851円/月〜)
  • 定期配送なら単月処方の15%OFFとお得
  • 発毛プランが合剤で1日1錠服用で治療ができる

クリニックフォアは、オンライン診療と対面診療の両方に対応しているクリニックです。主要都市に10院以上を展開しており、ライフスタイルに合わせて診療方法を選べます。

発毛プランでは、フィナステリドとミノキシジルの合剤を処方しています。12ヶ月まとめて定期にキャンペーン適用時で、初回1ヶ月あたり1,851円〜から始められます。定期便の割引率が高く、継続しやすい価格設定です。

オンラインと対面診療を選べる

アプリで簡単に予約ができ、土日祝も診療しているため、平日忙しい方にもおすすめです。

AGAスキンクリニック

AGAスキンクリニック公式サイト
AGAスキンクリニックの基本情報
予防プランフィナステリド1mg
初回:3,700円(税込)/2回目以降:6,200円(税込)
発毛プランミノキシジル内服薬
12ヶ月プランまとめて:8,400円(税込)
診察費0円
オンライン診療月額定額制プラン(サブスク)
初回はクリニックで診察をする
※札幌院・松山院・高知院・福岡院・小倉院・熊本院・沖縄院限定

診察料:0円
診察時間 :クリニックの診察時間に従う
治療内容内服薬・外用薬・注入治療・自毛植毛・ホームケア
保証内容全額返金保証(6ヶ月後に治療効果がないと認められた場合)
AGAスキンクリニックのおすすめポイント
  • 初回カウンセリング時、血液検査・マイクロスコープ診断が無料
  • 月額3,700円から始められる
  • 初回処方から6ヶ月たっても実感がなければ全額返金保証

AGAスキンクリニックは、全国60院以上を展開するAGA治療専門のクリニックです。発毛実感率99.4%という高い実績を持ち、オリジナル治療薬「Rebirth」を処方しています。

ミノキシジル内服薬は、12ヶ月プランまとめて月額8,400円から処方しています。投薬治療だけでなく、メソセラピーや植毛まで幅広い治療選択肢があるのが強みです。

全額返金保証制度あり

全額返金保証制度があるため、効果に不安がある方でも安心して治療を始められます。夜22時まで診療している院もあり、仕事帰りの通院も可能です。

イースト駅前クリニック

イースト駅前クリニックの公式HP画像
イースト駅前クリニックの基本情報
予防プランフィナステリド(国内正規薬)
1ヶ月限定プラン:1,650円(税込)
発毛プランフィナステリド(国内正規薬)+ミノキシジル内服薬
6ヶ月分まとめて処方で35,670円(税込)
※1ヶ月あたり5,945円
診察費0円
オンライン診療初診からオンライン診療ができる

診察料:0円
※処方のない場合:3,300円

送料:1,100円
※AGA治療の全プラン 1万円以上で送料無料

診察時間:月〜金:10:00~21:00 土日祝:10:00~17:30

休診日:なし
治療内容内服薬・外用薬
保証内容
イースト駅前クリニックのおすすめポイント
  • トライアルプランで初月安価で始められる
  • 対面診療は予約不要 10分の診察で治療薬を受け取れる
  • オンライン診療は初回から来院不要

イースト駅前クリニックは、全国42院を展開する男性専門クリニックです。すべての院が駅近に立地しており、通いやすさが魅力です。

発毛プランは月額5,945円〜と、シンプルで分かりやすい料金体系になっています。予約から処方までがスピーディーで、忙しい方でも隙間時間を活用して受診できます。

男性専門でプライバシーに配慮

男性専門のクリニックなので、待合室で女性患者と顔を合わせる心配がありません。AGA治療に抵抗がある方でも、気軽に相談しやすい環境です。

湘南AGAクリニック

湘南AGAクリニック TOPページ
湘南美容クリニック・湘南AGAクリニックの基本情報
予防プランフィナステリド
1ヶ月:3000円(税込)
発毛プランHRタブレットF(フィナステリド)+HRタブレットM(ミノキシジル)
3ヶ月まとめて:25,500円(税込)
診察費0円
オンライン診療初診からオンライン診療ができる

診察時間:9:30〜20:30

休診日:なし
治療内容内服薬・外用薬・注入治療等・自毛植毛・サプリメント
保証内容全額返金(3ヶ月間治療を継続して効果がない場合)
湘南美容クリニック・湘南AGAクリニックのおすすめポイント
  • 3ヶ月のM字発毛実感コースがある
  • オンライン診療にも対応
  • 全額返金制度がある

湘南AGAクリニックは、湘南美容クリニックグループが運営するAGA専門クリニックです。全国140院以上という圧倒的な院数を誇り、どの地域でも通いやすいのが最大の特徴です。

発毛プランでは、HRタブレットF(フィナステリド)とHRタブレットM(ミノキシジル)を組み合わせた治療を提供しています。3ヶ月まとめて25,500円(1ヶ月あたり8,500円)から始められます。

投薬から植毛まで幅広い治療選択肢

投薬治療から植毛まで幅広い治療選択肢があり、AGAの進行度に合わせた最適な治療プランを提案してもらえます。大手美容クリニックならではの安心感も魅力です。オンライン診療にも対応しています。

よくある質問(Q&A)

ミノキシジルについて、読者の方からよくいただく質問にお答えします。

ミノキシジルをやめたらどうなる?

ミノキシジルの使用を中止すると、徐々に治療前の状態に戻っていきます。AGAは進行性の脱毛症であり、ミノキシジルは原因を根本から治すものではなく、症状を抑えている状態だからです。 使用中止後、2〜3ヶ月程度で抜け毛が増え始め、6ヶ月〜1年ほどで治療前と同程度まで戻るケースが多いとされています。そのため、効果を維持したい場合は継続使用が基本となります。 どうしても中止したい場合は、医師と相談の上で徐々に減量していく方法もあります。

市販品とクリニック処方の違いは?

ミノキシジル外用薬については、市販品とクリニック処方で有効成分は同じです。ただし、濃度や配合成分、価格に違いがあります。 市販品は5%濃度が上限ですが、クリニックでは10%以上の高濃度製剤を処方できることがあります。また、クリニックでは医師の診察を受けられるため、効果や副作用について相談しながら治療を進められるメリットがあります。 ミノキシジル内服薬は市販されておらず、クリニックでの処方が必要です。内服薬を希望する場合は、必ずクリニックを受診してください。

女性も使える?

ミノキシジル外用薬は女性も使用できます。日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)でも、女性型脱毛症(FPHL)に対してミノキシジル外用薬は推奨度Aとされています。 ただし、女性が使用できるのは主に1%濃度の製品です。5%濃度は男性用として承認されており、女性が使用する場合は医師の判断が必要です。また、妊娠中・授乳中の女性は使用できません。 ミノキシジル内服薬についても、女性型脱毛症での有効性を示す研究があり、一部のクリニックでは女性にも処方されています。使用を検討する場合は、専門のクリニックで相談してください。

個人輸入は安全?

ミノキシジル製品の個人輸入はおすすめできません。厚生労働省も、個人輸入医薬品は品質・安全性の公的確認がなく、偽造品や不純物混入のリスクがあると注意喚起しています。 また、個人輸入した医薬品で健康被害が生じた場合、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。万が一のときに公的な補償を受けられないリスクがあるんです。 海外製品は価格が安い場合もありますが、安全性を考えると国内の正規品を使用するか、信頼できるクリニックで処方を受けることを強くおすすめします。

出典:J Am Acad Dermatol 2020:Minoxidil oral vs topical for FPHL

出典:厚生労働省:医薬品等の個人輸入について

まとめ

ミノキシジルは、日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)でも推奨度Aとされている、発毛効果が医学的に認められた成分です。外用薬と内服薬があり、それぞれ特徴が異なります。

外用薬は市販で購入でき、副作用リスクが比較的低いため、AGA治療の第一歩として始めやすい選択肢です。内服薬はより強力な効果が期待できますが、国内未承認であることを理解した上で、医師の管理下で使用することが重要です。

効果実感には4〜6ヶ月の継続が必要

効果を実感するまでには4〜6ヶ月程度の継続が必要で、初期脱毛が起こることもあります。途中でやめずに継続することが、治療成功の鍵となります。

フィナステリドやデュタステリドとの併用により、さらに高い効果が期待できます。「守り」の薬と「攻め」の薬を組み合わせることで、AGAに多角的にアプローチできるんです。

本記事でご紹介した治療法の効果には個人差があります。ご自身に合った治療法を選択するため、まずは専門のクリニックで医師に相談することをおすすめします。早期に治療を開始することで、より高い効果が期待できます。

この記事の監修者
監修者 原 征弘の写真

原 征弘
株式会社ゼロメディカル 代表取締役

2005年設立の株式会社ゼロメディカルで、医療・介護・福祉領域における経営支援や医療情報メディア運営、WEBマーケティングを統括。医療機関や関連施設の課題解決を支えるとともに、Kenkotto/Diamell/デンタルマイクロスコープClinic などの自社メディアを通じて、正確で分かりやすい情報を届ける体制づくりに取り組んでいる。

本記事では、医療機関の経営支援と医療メディア運営で培った知見にもとづき、情報の客観性・表記の妥当性・最新性を確認しています(※個別の診断・治療方針の判断は医師が行います)。

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