デュタステリドとは?効果や副作用・フィナステリドとの違いも解説!

【PR】CLINICFORの情報提供元 CLINICFOR
デュタステリドとは?効果や副作用・フィナステリドとの違いも解説!

「デュタステリドってどんな薬なの?」「フィナステリドと何が違うの?」と疑問に思っていませんか。

デュタステリドは、AGA(男性型脱毛症)治療に使用される内服薬で、フィナステリドよりも強力な効果が期待できる薬です。

AGAは男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)が原因で進行しますが、デュタステリドはこのDHTの生成を効果的に抑制します。

日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)でも推奨度Aと高く評価されており、多くのクリニックで処方されています。

この記事では、デュタステリドの効果や副作用、フィナステリドとの違いについて、医学的根拠に基づいて詳しく解説します。

AGA治療の選択肢として検討している方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • デュタステリドは5αリダクターゼI型・II型の両方を阻害し、DHTを約90%抑制する
  • フィナステリドより発毛効果が高いが、副作用の発生率もやや高い傾向
  • 効果を実感するまでに3〜6ヶ月の継続服用が必要
  • 結論:デュタステリドはフィナステリドで効果が不十分な方や、より強力な発毛効果を求める方に適したAGA治療薬です。
この記事の監修者
監修者 原 征弘の写真

原 征弘
株式会社ゼロメディカル 代表取締役

2005年設立の株式会社ゼロメディカルで、医療・介護・福祉領域における経営支援や医療情報メディア運営、WEBマーケティングを統括。医療機関や関連施設の課題解決を支えるとともに、Kenkotto/Diamell/デンタルマイクロスコープClinic などの自社メディアを通じて、正確で分かりやすい情報を届ける体制づくりに取り組んでいる。

本記事では、医療機関の経営支援と医療メディア運営で培った知見にもとづき、情報の客観性・表記の妥当性・最新性を確認しています(※個別の診断・治療方針の判断は医師が行います)。

目次

デュタステリドとは|AGAに効く仕組みをわかりやすく解説

デュタステリドは、AGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える内服薬です。2015年に日本で承認され、「ザガーロ」という商品名で処方されています。ここでは、デュタステリドがどのようにAGAに効くのか、その仕組みを解説します。

デュタステリドはAGA治療薬のひとつ

デュタステリドは、AGA(男性型脱毛症)の治療に使用される内服薬です。もともとは前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、髪の成長を促進する効果が認められ、2015年9月に日本でAGA治療薬として承認されました。

日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)では推奨度Aとされています。これは「行うよう強く勧める」という最高ランクの評価です。

先発医薬品は「ザガーロ」、ジェネリック医薬品も複数発売されており、費用を抑えて治療を継続できるようになっています。1日1回0.5mgを服用するのが標準的な用法で、食事の影響を受けにくいため、いつ飲んでも問題ありません。

出典:日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

AGAが進行する仕組みとDHTの関係

AGAが進行する仕組みを理解するには、男性ホルモンとDHTの関係を知ることが大切です。テストステロン(男性ホルモン)は、頭皮にある「5αリダクターゼ」という酵素と結びつくと、DHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます。

DHTが毛乳頭細胞に作用し、髪の成長期を短縮させるのがAGAの原因です。通常2〜6年ある成長期が数ヶ月〜1年程度に短くなり、髪が十分に成長する前に抜け落ちてしまいます。

この現象が繰り返されることで、髪は細く短いまま生え変わり、やがて産毛のような状態になっていきます。これがAGAによる薄毛のメカニズムです。デュタステリドは、このDHTの生成を抑えることで、ヘアサイクルを正常化させる働きがあります。

5αリダクターゼI型・II型を両方ブロック

デュタステリドの大きな特徴は、5αリダクターゼのI型とII型の両方を阻害できることです。5αリダクターゼには主にI型とII型があり、それぞれ存在する場所が異なります。

II型は主に前頭部や頭頂部の毛乳頭細胞に多く存在し、AGAの主な原因となります。一方、I型は皮脂腺や全身の皮膚に広く分布しています。フィナステリドがII型のみを阻害するのに対し、デュタステリドは両方を阻害します。

デュタステリドはDHTを約90%以上抑制するとされています。フィナステリドの抑制率が約70%程度であることと比較すると、より強力なDHT抑制効果が期待できます。

出典:PMDA:ザガーロカプセル0.1mg/0.5mg添付文書

デュタステリドの効果|どのくらい髪が生える?

デュタステリドを服用すると、実際にどの程度の発毛効果が期待できるのでしょうか。ここでは、臨床試験のデータをもとに、効果の程度や実感できるまでの期間について解説します。

臨床試験でわかった発毛効果

デュタステリドの発毛効果は、複数の臨床試験で確認されています。917名の男性を対象とした国際共同試験では、デュタステリド0.5mgを24週間投与したグループで、頭頂部の毛髪数が有意に増加しました。

フィナステリドより1cm²あたり約7.1本多い改善が認められました。JAMA Dermatology(2022年)に掲載されたネットワークメタ解析での結果です。

また、同研究ではデュタステリドが外用ミノキシジル2%と比較しても、1cm²あたり約8.5本多い改善効果を示したと報告されています。これらの結果から、デュタステリドは現在利用可能なAGA治療薬の中でも、高い発毛効果が期待できる薬といえます。

出典:JAMA Dermatology:Relative Efficacy of Minoxidil and 5-α Reductase Inhibitors

効果を実感できるまでの期間

効果を実感するまでに3〜6ヶ月の継続服用が必要です。これは、ヘアサイクルの仕組みに関係しています。髪の毛は成長期・退行期・休止期というサイクルを繰り返しており、このサイクル全体で数ヶ月〜数年かかります。

デュタステリドを服用し始めると、まずDHTの生成が抑制され、短縮されていたヘアサイクルが正常化に向かいます。しかし、目に見える形で髪が増えるまでには、新しい髪が成長期に入り、十分な長さに達する必要があるのです。

1〜2ヶ月で効果を判断するのは早すぎます

少なくとも6ヶ月は継続して服用し、その時点で効果を評価することが推奨されています。途中で服用をやめてしまうと、効果が十分に発揮される前に治療を中断することになります。

効果が出やすい人・出にくい人の特徴

デュタステリドの効果には個人差がありますが、いくつかの傾向が知られています。AGAの初期〜中期段階の方は効果を実感しやすい傾向にあります。これは、毛根がまだ活動している状態であれば、DHTの抑制により回復が見込めるためです。

また、フィナステリドで効果が不十分だった方が、デュタステリドに切り替えて改善が見られるケースもあります。5αリダクターゼI型の関与が大きい方は、両方を阻害できるデュタステリドでより効果が出やすいと考えられています。

毛根が休止した部位では効果は限定的

AGAが長期間進行し、毛根が完全に休止してしまった部位では、どの内服薬でも効果は限定的です。薄毛が気になり始めたら、できるだけ早く治療を開始することが、効果を最大化するポイントといえます。

デュタステリドとフィナステリドの違い|どちらを選ぶべき?

AGA治療の内服薬として、デュタステリドとフィナステリドのどちらを選ぶべきか迷う方は多いです。ここでは、両者の違いを作用機序、効果、副作用、費用の観点から詳しく比較します。

作用の違い|阻害する酵素の範囲

デュタステリドとフィナステリドの最も大きな違いは、阻害する5αリダクターゼの種類です。デュタステリドはI型とII型の両方を阻害しますが、フィナステリドはII型のみを阻害します。

II型は毛乳頭細胞に多く存在し、AGAの主な原因となる酵素です。I型は皮脂腺や全身に分布しています。デュタステリドが両方を阻害できることで、より広範囲にDHTの生成を抑えられます。

また、酵素への結合力にも違いがあります。デュタステリドはII型への結合力がフィナステリドの約3倍、I型への結合力は約100倍とされています。この強い結合力が、より高いDHT抑制効果につながっています。

項目デュタステリドフィナステリド
阻害する酵素I型・II型II型のみ
DHT抑制率約90%以上約70%
II型への結合力フィナステリドの約3倍基準
半減期約3〜5週間約6〜8時間

効果の違い|発毛力はどちらが上?

発毛効果はデュタステリドの方が優れているとされています。JAMA Dermatologyに掲載されたネットワークメタ解析(2022年)では、24週後の総毛数改善においてデュタステリド0.5mgがフィナステリド1mgを上回りました。

具体的には、デュタステリドはフィナステリドより1cm²あたり約7.1本多い改善が認められています。特に頭頂部の発毛効果において、デュタステリドの優位性が示されています。

まずフィナステリドから始める選択もあり

フィナステリドでも多くの方で十分な効果が得られており、必ずしも最初からデュタステリドを選ぶ必要はありません。まずフィナステリドで治療を開始し、効果が不十分な場合にデュタステリドへ切り替えるという段階的なアプローチも一般的です。

出典:JAMA Dermatology:Relative Efficacy of Minoxidil and 5-α Reductase Inhibitors

副作用の違い|安全性で選ぶなら

副作用のプロファイルは両者で似ていますが、発生率にはやや違いがあります。どちらも性機能に関する副作用が主なものですが、デュタステリドの方がやや高い傾向が報告されています。

フィナステリドの添付文書では、性欲減退が1.1%、勃起機能不全が0.7%とされています。一方、デュタステリドでは性欲減退が3.9%、勃起不全が4.3%、射精障害が1.0%と報告されています。

副作用を懸念する方はフィナステリドから

副作用を懸念される方は、まずフィナステリドから開始するのが選択肢の一つです。ただし、これらの副作用の多くは服用を中止することで改善するとされています。副作用が心配な場合は、医師に相談の上で適切な薬を選択しましょう。

費用の違い|先発薬とジェネリック

どちらも先発薬とジェネリックが選べます。デュタステリドの先発薬「ザガーロ」は、フィナステリドの先発薬「プロペシア」と比較すると、やや高めの価格設定となっています。

ジェネリック医薬品を選べば、どちらも大幅にコストを抑えられます。デュタステリドのジェネリックは2020年以降に複数のメーカーから発売されており、選択肢が増えています。フィナステリドのジェネリックはさらに多くの種類があります。

AGAクリニックによっては、オリジナル処方薬として低価格で提供しているところもあります。長期的な治療になるため、継続しやすい費用のクリニックを選ぶことも大切なポイントです。

デュタステリドの副作用|気をつけたい症状と発生率

デュタステリドは効果の高いAGA治療薬ですが、副作用についても理解しておく必要があります。ここでは、報告されている副作用とその発生率、対処法について詳しく解説します。

性機能に関する副作用(ED・性欲減退など)

デュタステリドの主な副作用として、性機能に関する症状が報告されています。添付文書によると、主な副作用と発生率は以下のとおりです。

  • 勃起不全(ED):4.3%
  • 性欲減退:3.9%
  • 射精障害:1.0%
  • 乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感):1.0%

これらの副作用は、デュタステリドがDHTの生成を強力に抑制することに関連していると考えられています。DHTは男性機能にも関わるホルモンのため、その抑制が性機能に影響を与える可能性があります。

多くは服用中止で改善します

多くの場合、服用を継続する中で症状が軽減したり、服用を中止すれば改善したりすることが報告されています。

出典:PMDA:ザガーロカプセル0.1mg/0.5mg添付文書

肝機能障害・黄疸のリスク

重度の肝機能障害がある方は服用できません。デュタステリドは肝臓で代謝されるため、まれに肝機能検査値の上昇や黄疸が報告されることがあります。

肝機能障害のリスクは低いとされていますが、以下のような症状が現れた場合は速やかに医師に相談してください。

  • 皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)
  • 尿の色が濃くなる
  • 全身の倦怠感
  • 食欲不振

定期的な肝機能検査を受けましょう

定期的に肝機能検査を受けることで、早期に異常を発見できます。服用を開始する際や、長期間服用している場合は、医師の指示に従って検査を受けましょう。

副作用が出たときの対処法

自己判断で服用を中止せず、まず処方医に相談することが大切です。症状の程度によって、以下のような対応が考えられます。

軽度の副作用の場合は、経過観察をしながら服用を継続することもあります。服用を続ける中で症状が軽減するケースも報告されています。中等度以上の副作用や、日常生活に支障がある場合は、用量の調整や服用中止を検討します。

体内から完全に排出されるまで数ヶ月かかります

服用を中止した場合、多くの副作用は時間とともに改善します。デュタステリドは半減期が長い(3〜5週間)ため、体内から完全に排出されるまでには数ヶ月かかる点は覚えておきましょう。フィナステリドなど別の治療薬への変更も選択肢の一つです。

デュタステリドの服用方法と注意点

デュタステリドを安全に服用するために、正しい飲み方と注意点を理解しておきましょう。ここでは、服用方法や使用できない方、日常生活での注意事項を解説します。

1日1回0.5mgの飲み方

1日1回、0.5mgを服用するのが標準的な用法です。服用のタイミングに特に決まりはなく、食前・食後どちらでも構いません。毎日同じ時間に服用する習慣をつけると、飲み忘れを防ぎやすくなります。

カプセル剤は噛まずにそのまま水またはぬるま湯で飲み込んでください。カプセルの内容物は口腔粘膜を刺激する可能性があるため、カプセルを開けて中身を出すことは避けましょう。

2回分を一度に服用しないでください

飲み忘れた場合は、気づいた時点で1回分を服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は、飲み忘れた分は飛ばして通常どおりに服用します。

使えない人(女性・子ども・肝臓疾患)

以下の方にはデュタステリドを使用できません。これらに該当する方は、必ず医師に申し出てください。

  • 女性(特に妊娠中または妊娠の可能性がある方)
  • 小児(未成年者への安全性は確立されていません)
  • 重度の肝機能障害がある方
  • デュタステリドに対して過敏症の既往がある方

妊婦は触れることも避けてください

特に注意が必要なのは、妊娠中の女性がデュタステリドに触れることです。デュタステリドは経皮吸収されるため、カプセルが破損した場合は妊婦や妊娠の可能性がある女性は触れないようにしてください。男性胎児の外性器の発達に影響を及ぼす可能性があります。

献血は6ヶ月できない理由

服用中および服用中止後6ヶ月間は献血ができません。これは、輸血を受ける方の安全を守るための措置です。

デュタステリドは半減期が非常に長く(約3〜5週間)、服用を中止しても体内に長期間残ります。もし妊娠中の女性にデュタステリドを含む血液が輸血されると、胎児に影響を与える可能性があるのです。

同様の理由で、フィナステリドも服用中止後1ヶ月間は献血ができません。献血をする予定がある方は、事前に服用を中止する期間を確保する必要があります。献血時には必ず服用歴を申告してください。

前立腺がん検診(PSA検査)への影響

デュタステリドはPSA値を約50%低下させます。PSA(前立腺特異抗原)は前立腺がんのスクリーニングに使用される腫瘍マーカーです。

このため、検査結果をそのまま評価すると、前立腺がんを見逃す可能性があります。PSA検査を受ける際は、必ずデュタステリドを服用していることを医師に伝えてください。医師は測定値を2倍にして評価するなどの補正を行います。

服用中でも検診は必ず受けましょう

定期的な前立腺がん検診は重要ですので、服用中でも検診自体は受けるようにしましょう。正しく申告することで、適切な評価が可能になります。

デュタステリドに関するよくある質問

デュタステリドについて、患者さんからよく寄せられる質問にお答えします。治療を検討する際の参考にしてください。

ザガーロとジェネリックはどう違う?

ザガーロはデュタステリドの先発医薬品で、グラクソ・スミスクライン社が製造しています。ジェネリック医薬品は、先発薬の特許期間終了後に他のメーカーが製造する医薬品で、有効成分は同じです。 効果や安全性に基本的な違いはありませんが、添加物や製造方法はメーカーによって異なる場合があります。ジェネリックは先発薬より低価格で購入できるメリットがあり、長期的な治療費の軽減につながります。 どちらを選ぶかは、費用や好みによって決めて問題ありません。気になる点があれば、処方医に相談してみてください。

ミノキシジルと一緒に使える?

デュタステリドとミノキシジルは併用可能です。むしろ、作用機序が異なるため、併用することでより高い効果が期待できます。多くのAGAクリニックでは、デュタステリド(またはフィナステリド)とミノキシジルを組み合わせた治療プランを提供しています。 デュタステリドはDHTの生成を抑制して抜け毛を防ぎ、ミノキシジルは血流を改善して発毛を促進します。「守り」と「攻め」の両面からアプローチすることで、相乗効果が期待できるのです。 併用を検討する場合は、医師に相談の上で適切な用量を決定してもらいましょう。

個人輸入で買っても大丈夫?

個人輸入でデュタステリドを購入することはおすすめしません。海外から個人輸入した医薬品には、以下のようなリスクがあります。

  • 偽造品や品質に問題のある製品が含まれる可能性
  • 正規の医薬品でも保管状態が不明
  • 副作用が発生しても「医薬品副作用被害救済制度」の対象外
  • 医師の診察なしに服用することの危険性

厚生労働省も個人輸入薬についてはリスクを警告しています。安価に見えても、健康被害のリスクを考えると、国内の医療機関で処方を受ける方が安全です。

服用をやめたらどうなる?

デュタステリドの服用を中止すると、時間の経過とともにAGAが再び進行し始めます。これは、服用中止によりDHTの抑制効果がなくなり、AGAの原因となるホルモン環境に戻るためです。 服用中止後、すぐに髪が抜け始めるわけではありません。デュタステリドは半減期が長いため、体内から完全に排出されるまでには数ヶ月かかります。その後、徐々にAGAの進行が再開し、6ヶ月〜1年程度で服用前の状態に戻る傾向があります。 AGA治療は継続が基本です。効果を維持するためには、長期的に服用を続ける必要があることを理解した上で、治療を開始しましょう。

出典:厚生労働省:医薬品等の個人輸入について

まとめ

デュタステリドは、AGAの原因であるDHTの生成を効果的に抑制する内服薬です。5αリダクターゼのI型・II型両方を阻害できるため、フィナステリドよりも強力なDHT抑制効果が期待できます。

日本皮膚科学会ガイドライン(2017年版)では推奨度Aとされており、エビデンスに基づいた治療薬として広く使用されています。臨床試験では、フィナステリドを上回る発毛効果が報告されています。

副作用発生率はフィナステリドよりやや高め

一方で、性機能に関する副作用(性欲減退、勃起不全など)の発生率はフィナステリドよりやや高い傾向があります。また、女性や子どもは服用できない、献血は6ヶ月間できないなどの注意点もあります。

フィナステリドとデュタステリドのどちらを選ぶかは、AGAの進行度や治療への期待、副作用への懸念などを総合的に考慮して決定します。まずはフィナステリドで治療を開始し、効果が不十分な場合にデュタステリドへ切り替えるアプローチも一般的です。

まずは専門医にご相談ください

本記事でご紹介した治療法の効果には個人差があります。ご自身に合った治療法を選択するため、まずは専門医にご相談ください。

この記事の監修者
監修者 原 征弘の写真

原 征弘
株式会社ゼロメディカル 代表取締役

2005年設立の株式会社ゼロメディカルで、医療・介護・福祉領域における経営支援や医療情報メディア運営、WEBマーケティングを統括。医療機関や関連施設の課題解決を支えるとともに、Kenkotto/Diamell/デンタルマイクロスコープClinic などの自社メディアを通じて、正確で分かりやすい情報を届ける体制づくりに取り組んでいる。

本記事では、医療機関の経営支援と医療メディア運営で培った知見にもとづき、情報の客観性・表記の妥当性・最新性を確認しています(※個別の診断・治療方針の判断は医師が行います)。

目次