「AGA治療薬を個人輸入で購入すれば、費用を抑えられる!」
AGA治療を検討している方、または治療中の方は、一度は目にしたことがあるかもしれません。
しかし、AGA治療薬を個人輸入で購入する際、避けて通れないリスクがいくつもあります。
本記事では、AGA治療薬の個人輸入のリスクや後悔事例について詳しく解説しています。
個人輸入の前に、リスクについてしっかり知っておけば、後悔することもなくなりますよ。
- AGA治療薬の個人輸入のリスク
- AGA治療薬の個人輸入での後悔事例
- AGA治療薬をクリニックで購入するメリット
AGA治療薬は個人輸入サイトから購入できる?
AGA治療をしていると知られたくない方は、個人輸入という選択肢を取ることもあるでしょう。
ここでは、個人輸入サイトから購入できる治療薬を紹介します。
個人輸入できるAGA治療薬一覧
発毛効果のあるもの | ・ミノキシジルタブレット ・ミノキシジル外用薬 |
---|---|
予防効果のあるもの | ・フィナステリド ・デュタステリド |
根拠はないものの効果があるとされているもの | ・カルプロニウム塩化物外用 ・ケトコナゾール |
個人輸入サイトで購入できるAGA治療薬を上記にまとめました。
発毛効果や予防効果があるものを中心に人気が高く、まとめ買いでさらに割引されるものが多いのが印象的です。
根拠がないものの効果があるとされているものについては、もともとAGA治療薬として使用される薬剤ではないものです。
そのため、根拠としては乏しいものの、それなりに発毛・予防効果があるということでした。
AGA治療薬と一口に言っても、発毛効果か予防効果かでも必要な薬剤は変わってきます。
自己判断で医薬品の服用にはリスクが伴いますので、一度診察は受けておきましょう。
個人輸入のAGA治療薬は国内未承認のものも
- ミノキシジルタブレット
- アデノシン外用
個人輸入可能なAGA治療薬の中には、日本国内未承認の医薬品もあります。
国内未承認というのは、海外では承認されているものの、日本において製造販売承認を受けていない薬剤を指します。
海外で効果があることは確認されているため、AGA治療薬として使用する分には問題ないといえるでしょう。
しかし、日本人の体質に合っているかは不明ですし、重篤な副作用があった場合のフォローはできません。
個人輸入の際は、大きなリスクが伴うことを覚えておきましょう。
AGA治療薬の個人輸入はリスクがありおすすめしない
AGA治療薬は個人輸入サイトから購入できますが、リスクが大きいためおすすめはできません。
副作用等のフォローができないこと、そういった場合の補償がされないなどのリスクがあります。
これらのリスクを負ってまで個人輸入をするメリットを挙げるならば、費用面の負担が少ないことが挙げられます。
しかし、替えが効かない自分の体とわずか数千円を天秤にかけるべきではありません。
次の章で、リスクについてさらに詳しく解説していきます。
AGA治療薬を個人輸入サイトから購入する5つのリスク・危険性を解説

AGA治療薬を個人輸入サイトから購入するリスク・危険性を解説します。
個人輸入を検討している方は、こういったリスクもあると心に留めておきましょう。
1.重篤な副作用を引き起こすリスク
AGA治療薬を自己判断で服用・使用した場合、重篤な副作用を引き起こすリスクがあります。
「自分は健康だ」と思っていても、薬剤の使用禁忌事項に当てはまることもあるからです。
また、併用禁忌の薬剤等もあります。
禁忌事項を知らず、服用・使用・併用してしまい、重篤な副作用を発症してしまう可能性も大いにあるのです。
2.個人輸入で購入したAGA治療薬が偽造品(偽物)であるリスク
個人輸入サイトから購入したAGA治療薬が、偽造品・模造品・偽薬であるリスクも避けられません。
これは、AGA治療薬に限らず、個人輸入の場合に起こりやすいトラブルでもあります。
有害物質を含んでいて体調が悪くなった場合、不調の原因が何によるものかを特定するのにも時間が掛かります。
また、それによる後遺症も未知数です。
個人輸入には、こうしたリスクもはらんでいるのです。
3.衛生面に問題がある場所で製造等されているリスク
個人輸入でAGA治療薬を購入する際は、製造・保管場所の衛生面に問題があるリスクも考えなければなりません。
販売元がどこから医薬品を仕入れているのかが明示されていない場合、その製造・保管が正しくされているのかわかりません。
費用を抑えるため、劣悪な環境で製造・保管されている可能性もあります。
リスクを回避するためには、信頼できる輸入業者から購入する必要があります。
4.医薬品医療機器等法による救済制度の対象にならないリスク
制度の概要 | 病院・診療所で処方、薬局等で購入したものを適正に使用したにもかかわらず、その副作用によって入院治療が必要になるほどの重篤な健康被害が生じた場合、金銭の給付を行う |
---|---|
救済給付の種類 | ①医療費 ②医療手当 ③障害年金 ④障害児養育年金 ⑤遺族年金 ⑥遺族一時金 ⑦葬祭料 |
手続き方法 | 請求者:健康被害を受けた本人または遺族 請求先:医薬品医療機器総合機構(PMDA) 必要書類:診断書、投薬証明書、受診証明書など |
AGA治療薬を個人輸入で購入した場合、「医薬品副作用被害救済制度」の対象になりません。
日本には、医薬品による重篤な副作用で健康被害が生じた場合に医療費や年金などの給付が受けられる公的制度があります。
しかし、これは医師による処方、薬局等で購入した医薬品で、かつ正しい服用方法で使用した場合に限ります。
個人輸入で購入した医薬品は、たとえ国内で承認済みのものでも救済制度の対象にはなりません。
5.AGAではない別の病気であるリスク
- 脂漏性脱毛症
- 粃糠性(ひこうせい)脱毛症
- 橋本病
- 薬剤性脱毛症
- 膠原病
- 鉄欠乏性貧血
抜け毛や薄毛の原因がAGAではなく、別の病気である可能性もあります。
原因が違う場合、いくらAGA治療薬を使用しても効果がなかったり別の症状が出たりするリスクもあります。
自覚症状がなくても、実は病気だったという可能性は否定できませんので、クリニックでの検査は必ず受けましょう。
また、髪が抜けやすくなる症状の1つに鉄欠乏性貧血があります。男性で鉄欠乏性貧血が疑われる場合、消化器官で潰瘍ができ、何度も出血している可能性が考えられます。
安易にAGAだと自己判断するのは大変危険です。
抜け毛が気になったらまずはクリニックを受診しましょう。
AGA治療薬を個人輸入して後悔する実例を紹介
AGA治療薬を個人輸入で購入して後悔する実例を紹介します。
どういう症状があるのか、参考にしてみてください。
肝機能・腎機能が低下していた
肝機能・腎機能が著しく悪いケース。詳細を聞くと、EDや AGAの治療薬やサプリメントを個人輸入して服用していた…というケース、まぁまぁあります。個人輸入はとても危険です。ちなみに、この手の話は、若くて可愛い保健師には相談しにくいらしいので、そこそこの年齢ってメリットなんだなと実感😅— 志野恭子〈キャリコン×産業保健師〉CocokaraCareerココカラキャリア (@cocokaracareer) February 12, 2023
保健師の方が肝機能や腎機能が低下していた方に詳細を聞いたところ、AGA治療薬などを個人輸入して服用していたという例です。
デリケートな問題故に、周りに知られたくない、クリニックに行くのも恥ずかしいと個人輸入に頼ってしまう気持ちもわかります。
しかし、副作用のリスクなどを知らずに服用するのは非常に危険です。
肝臓、腎臓は「沈黙の臓器」とも言われ、相当悪くならないと自覚症状がありません。
知らずに内蔵を痛めつけているかもしれないという危機感を持っておきましょう。
肝機能の数値が悪化し薬を止める必要が出てきた
【ハゲ治療卒業のお知らせ】
先月初めての健康診断を受け、ただいま結果が返ってきたのですが、肝臓のALTが51でした。
2年ほど自分なりに試行錯誤を行い、少しでもハゲに抗ってきたのですが、髪様はどうしても僕をスキンヘッドにしたいようです。
みなさん今までありがとうございました。— さしみ (@page_AGA) June 20, 2024
健康診断で6~30IU/Lが基準値であるところ、51IU/Lとかなり悪い数値だったという例です。
30IU/Lを超えると慢性肝炎や肝硬変等のリスクが高まるため、薬剤による場合は速やかに服用を止めましょう。
クリニックに行かずとも自分でAGA治療薬を購入し、症状が改善したという方もいます。
しかし、それはただ運が良かっただけで自分にも当てはまるということではありません。
SNS等で見たからと、安易に個人輸入に頼るのは止めましょう。
参考:近畿中央病院「血液検査基準一覧」
副作用が長引くことがある
皆さんもご存知だと思いますがフィナステリドも決して安全な薬ではないんですよね。
海外ではプロペシア開発元のメルク社や米国のFDAなんかも副作用患者さんから集団訴訟も起こされてますし、中には勃起不全が6年間続いた事例とかも普通にあります。 https://t.co/6HeStGjuTp— 27歳から薄毛治療を開始した40代♂(AGA:男性型脱毛症) (@knockdown_aga) November 26, 2024
AGA治療薬は長期間の服用・使用が必要になりますが、それもあって副作用が長期間続いたという例もあります。
医薬品は、有用な効果のみを享受できるわけではありません。
どの薬剤にも必ず副作用のリスクはあり、症状が出る人・出ない人がいて、その症状の重軽もさまざまです。
そういった取扱いの難しさを忘れ自己判断で薬を購入すると、長期間副作用に悩まされるリスクがあるのです。
しかも、前述のとおり、個人輸入の場合は救済制度の対象外です。
手軽に購入できても医薬品であることを忘れず、必ず医師・薬剤師に相談しましょう。
AGA治療薬は個人輸入よりクリニックで購入するのがおすすめの理由3つ
AGA治療薬の個人輸入のリスクを紹介しましたが、ここからはクリニックで購入するメリットを挙げていきます。
AGA治療を検討している方は、ぜひチェックしてくださいね!
1.AGA治療薬を個人輸入する最大のメリットがなくなりつつある
治療薬 | 個人輸入(税込) | DMMオンラインクリニック(税込) |
---|---|---|
ミノキシジルタブレット2.5mg | 699.9円/月~ | 2,292円/月~ |
フィナステリド1mg | 1011.6円/月~ | 2,097円/月~ |
デュタステリド0.5mg | 1541.4円/月~ | 4,290円/月~ |
カルプロニウム塩化物外用液5% | 2,013円/本~ | 1155円/本~ |
個人輸入とクリニックの価格を、1ヶ月30日として算出、それぞれ最も安くなるプランで比較し一覧にしました。
少し前なら圧倒的に個人輸入の方が安く済みましたが、現在は数千円程の差額です。
長期服用が必須なAGA治療薬ではありますが、もし症状が悪化したときを考えると安いともいえるでしょう。
近年ではオンラインクリニックなどの拡大で価格差が少なく、その最大のメリットも薄れつつあります。
前述したリスクを考えると、診察や検査もしてもらえるオンラインクリニックを利用する方がメリットが大きくなります。
また、定期配送サービスもあり、買い忘れも避けられるためおすすめです。
2.持病や体質をフォローしながら処方してもらえる
持病や体質を考慮した薬の選択をしてもらえることは、クリニックを受診する大きなメリットです。
そもそも、抜け毛や薄毛の原因がAGAであるかもわからない状態であれば、その特定も必要です。
循環器系の疾患があれば服用できない薬、併用できない薬などもチェックしてもらえるため安心して服用できます。
自己判断で薬剤を服用するのは、どんな副作用が起こるか予測できません。
クリニックだと血液検査等もあるので、自分は健康だと思っている方もクリニックで処方してもらうのがおすすめです。
3.医薬品副作用被害救済制度の対象になる
クリニック等で処方され、正しい方法で使用・服用したのに重篤な副作用があった場合、救済制度が利用できます。
救済制度の対象となるのは、国内承認済みの医薬品かつ医師による処方で正しく服用・使用していた場合です。
国内未承認のAGA治療薬もクリニックで処方されることがありますが、そちらは対象外となりますので注意してください。
重篤な副作用が起こることは稀ではあるものの、前兆ともいえる副作用が見られる可能性はあります。
AGA外用薬ならかぶれやかゆみといった皮膚症状、内服薬なら肝機能障害、食欲不振、ED、うつ症状などです。
放置すると重症化する可能性もあるため、おかしいと思ったらすぐに医師に相談しましょう。
AGA治療ならDMMオンラインクリニックがおすすめ

DMMオンラインクリニック | |
---|---|
コース | 料金(税込/月) |
おうちAGAプラン | 【予防プラン】2,097円~ 【発毛ミニプラン】2,933円~ 【発毛ライトプラン】3,722円~ 【発毛ベーシックプラン】4,972円~ 【発毛ストロングプラン】10,802円~ |
単剤処方 | 【フィナステリド1mg】2,097円~ 【国内製フィナステリド1mg】4,299円~ 【国内製デュタステリド0.5mg】4,290円~ 【ミノキシジルタブレット2.5mg】2,292円~ 【ミノキシジルローション15%】8,305円~ 【カルプロニウム塩化物外用液5%3本】3,465円~ 【AGAタブレット L-リジン】1,925円~ 他 |
診察料 | 0円 |
配送料 | 550円 |
「AGA治療を始めたいけど、人に知られたくない」という方には、オンラインクリニックがおすすめです。
オンラインクリニックは、自宅から受診できる上に薬の配送もしてくれるため、忙しい方でも気軽にAGA治療が始められます。
中でも、DMMオンラインクリニックは、抜け毛予防からしっかりした発毛まで多数のプランが揃っていておすすめです。
治療薬がセットになっている「おうちAGAプラン」の他にも、単剤でも処方できるため、ピンポイントで薬が欲しい方にもぴったりです。
また、国内製と海外製が選べるのも大きなポイント!
費用を抑えたければ海外製、海外製が気になる方は国内製を選べますよ。
まとめ
- AGA治療薬の個人輸入は模造品や衛生面のリスクあり!
- 抜け毛がAGAではない可能性があるため受診は必須
- オンラインクリニックなら費用を抑えながらAGA治療が可能
今回は、AGA治療薬の個人輸入のリスクについて解説しました。
AGA治療薬の個人輸入は、費用が抑えられる反面、模造品のリスク、衛生面のリスク、別の病気であるリスクが避けられません。
費用面のみを重視しすぎるのは危険です。
副作用のリスクは避けられませんが、フォローできる体制は整えておくべきです。
抜け毛が気になったら、AGA治療をしているクリニックへ行きましょう。
周りに知られたくない方は、自宅で診察から処方まで行えるオンラインクリニックがおすすめです。
本記事を参考に、個人輸入のリスクを知り、手軽に受診できるオンラインクリニックの受診も検討してみてくださいね。