SEMとSEO|違いやリスティング広告との関係など解説!
インターネットを活用した集患にお悩みではありませんか?
多くの医療機関で、ウェブサイトへのアクセス数が伸び悩み、新規患者の獲得に苦戦されていることと思います。
そこで注目したいのが、検索エンジンマーケティング(SEM)です。
ぜひ、本記事をご参考いただき、集患の悩みを解決してください。
Contents
SEMとは?
SEMの定義
SEM(Search Engine Marketing)とは、検索エンジンを活用してウェブサイトへのトラフィックなどを増加させるマーケティング手法のことを指します。
SEMは、SEO(検索エンジン最適化)とリスティング広告(検索連動型広告)の2つの要素で構成されています。
SEMとSEOの関係
次に、SEMとSEOの関係についてご説明いたします。
SEOは、ウェブサイトのコンテンツを最適化し、特定のキーワードで検索エンジンの自然検索結果(オーガニック検索結果)の上位に表示されるようにする手法です。
SEOは、SEMの重要な構成要素の一つであり、長期的かつ継続的なウェブサイトへのアクセス増加などを目的としています。
例えば、「近くの内科医」や「皮膚科専門医」などのキーワードで上位表示されれば、無料で安定的なアクセスを獲得できます。
SEMとリスティング広告の関係
一方、SEMとリスティング広告の関係についても押さえておく必要があります。
リスティング広告は、Google広告やYahoo!広告などのプラットフォームを利用し、クリックごとに広告費を支払うPPC(ペイ・パー・クリック)広告の一種です。
リスティング広告は、即時的なトラフィックを獲得でき、特定のターゲットにリーチできるなどの利点があります。
例えば、「歯科インプラント」や「整形外科手術」などの高い商業的意図を持つキーワードに対して広告を表示することで、即座に患者を集客することができます。
現在では、SEMという言葉がリスティング広告を指す場合が多くなっています。
医療分野におけるSEMの実践例を見てみますと、新規クリニックが「皮膚科専門医」などの競争の激しいキーワードでSEOによる上位表示が難しい場合、リスティング広告を用いて即時的なトラフィックと予約を獲得することが効果的です。
また、「整形外科手術」などのキーワードでSEOとリスティング広告を併用することで、検索結果ページでの露出を最大化し、患者からの問い合わせを増やすことが可能です。
以上のように、SEMはSEOとリスティング広告の両方を組み合わせることで、医療機関のウェブサイトへのアクセスを最大化し、患者エンゲージメントを高めるための効果的なマーケティング戦略です。
SEOとリスティング広告の強みを理解し、適切に活用することで、医療業界におけるビジネス成長を実現することができるでしょう。
SEMの種類①:SEOとは?
SEO(Search Engine Optimization)とは、ウェブサイトを検索エンジンに最適化することで、検索結果でより上位に表示されるようにする手法のことです。
つまり、GoogleやYahooなどの検索エンジンで、自分のウェブサイトを見つけてもらいやすくするための工夫といえます。
SEOといって、大まかには内部施策、外部施策、コンテンツSEOの3つがあります。
内部対策
まず、内部対策とは、ウェブサイトの内部構造を最適化することです。
具体的には、URLの構造をわかりやすくしたり、ページ間のリンク構造を整理したりすることが挙げられます。
また、ページの読み込み速度を上げることも重要です。
読み込みが遅いと、検索エンジンはそのページを評価しにくくなります。
外部施策
次に、外部施策について説明します。
これは、自分のウェブサイトへのリンクやサイテーションを増やすための施策です。
他のウェブサイトからのリンクやサイテーションが多いほど、検索エンジンはそのサイトを重要だと判断します。
医療機関の場合、地域の情報サイトや医療関連のポータルサイトからリンクを獲得するのが有効です。
ただし、質の低いサイトからのリンクは逆効果になることもあるので注意が必要です。
コンテンツSEO
最後に、コンテンツSEOについてお話しします。
これは、ウェブサイトに掲載するコンテンツを最適化することです。
検索エンジンは、ユーザーにとって有益な情報を提供しているサイトを高く評価します。
医療機関の場合、病気の症状や治療法について詳しく解説したり、患者の体験談を掲載したりすると良いでしょう。
また、コンテンツを定期的に更新することも大切です。
古い情報ばかりだと、検索エンジンはそのサイトを評価しにくくなります。
以上が、SEOの3つの観点からの説明です。
内部対策、外部施策、コンテンツSEOをバランス良く行うことが、SEO対策の基本といえます。
SEMの種類②:リスティング広告とは?
本項目では、リスティング広告についてわかりやすくご説明します。
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果ページや提携するウェブサイトに表示される広告のことを指します。
一般的に、広告主は利用者のクリック数に応じて広告費用を支払う仕組み(PPC)となっています。
例えば、Googleの検索結果ページに表示される「スポンサーリンク」と表示された広告がリスティング広告です。
さて、医療業界においてリスティング広告が重要な理由は何でしょうか。
近年、多くの患者がインターネットを利用して、病気の症状や治療法、医療機関に関する情報を検索するようになりました。
リスティング広告を活用することで、自院のウェブサイトを検索結果の上位に表示させ、患者が必要とする情報により早くたどり着けるようになります。
これは、新規患者の獲得や予約数の増加につながる可能性があるのです。
次に、リスティング広告を効果的に運用するための構成要素について見ていきましょう。
まずは、適切なキーワードを選定することが重要です。
例えば、「インフルエンザ予防接種」や「糖尿病治療」など、患者が実際に検索しそうなキーワードを選ぶ必要があります。
次に、広告文を作成します。
タイトルと説明文を工夫し、患者の興味を引くような内容にしましょう。
また、年齢や性別、居住地域などを指定して、ターゲットを絞り込むことも可能です。
最後に、広告予算と入札単価を設定します。
また、リスティング広告を運用する上で欠かせないのが、広告の効果測定と改善です。
広告プラットフォームが提供する管理画面で、広告のクリック率や費用対効果を確認しましょう。
そして、より良い結果が得られるよう、キーワードや広告文、ターゲティング設定などを調整していきます。
SEOとリスティング広告の違い
SEOとリスティング広告は、それぞれ異なる特性を持つオンラインマーケティング手法です。
本項目では、費用、結果までの期間、結果の確実性、資産性の点で違いをご説明します。
費用
SEOは基本的に無料で実施可能ですが、リスティング広告では広告費が発生します。
SEOでは、サイト内のコンテンツ最適化などに工数を要しますが、検索エンジンへの料金支払いは不要です。
ただし、SEO対策を専門家に依頼する場合は、別途費用が必要となります。
一方、リスティング広告は運用型の広告であるため、掲載期間中は継続的に費用が発生します。
1クリックあたりの単価は状況に応じて変動しますが、競合の多いキーワードでは高額になる傾向があります。
ただし、予算に上限を設定できるため、費用のコントロールは比較的容易です。
結果までの期間
結果の得られるタイミングについては、リスティング広告が非常に早いのに対し、SEOは時間を要します。
リスティング広告では、広告を出稿するとほぼリアルタイムでサイトへのトラフィックが発生します。
これは、新規開院や季節性のあるキャンペーンなど、即時的な集客が必要な場合に適しています。
一方、SEOでは上位表示されるまでに数ヶ月から半年以上かかることもあります。
SEOは、長期的な視点でサイトを最適化し、継続的な集客を目指す戦略に適しています。
結果の確実性
リスティング広告は、適切に運用することで高い確率で見込み客を獲得することができます。
広告を出稿すると、ほぼリアルタイムでクリックが発生し、サイトへのアクセスが増加します。
また、広告の内容や予算、ターゲティングを最適化することで、より質の高い見込み客を集めることが可能です。
一方、SEOは結果を得るまでに一定の時間を要し、その効果も保証されているわけではありません。
上位表示を目指してコンテンツを最適化しても、競合サイトが多い場合は思うように順位が上がらないことがあります。
また、検索エンジンのアルゴリズム変更によって、突如としてランキングが下落するリスクも存在します。
資産性
SEOで構築されたウェブサイトは、それ自体が資産となり得ます。
質の高いコンテンツを蓄積し、適切な内部リンク構造を整備することで、検索エンジンからの評価が高まります。
その結果、長期的かつ安定的に見込み客を獲得できる資産となるのです。
たとえ運用を停止しても、一定期間はその効果が持続します。
対して、リスティング広告は資産とはなりません。
広告を停止した場合、即座にアクセスは途絶えます。
リスティング広告で獲得した見込み客は、広告費を継続的に支払わない限り、獲得し続けることはできないのです。
以上のように、SEOとリスティング広告にはそれぞれ費用、結果までの期間、結果の確実性、資産性の面で大きな違いがあります。
例えば、競合の少ない新しい治療法の告知には、SEOに注力し、信頼性の高いサイトを目指すことが有効でしょう。
費用を抑えつつ、中長期的な集客が期待できます。
逆に、大規模なワクチン接種会場の告知など、即時性が求められる場合には、SEOの効果を待つよりもリスティング広告で迅速に認知度を高めることが賢明です。
このように、SEOとリスティング広告は目的に応じて使い分けることが重要であり、両者を戦略的に組み合わせることで、さらなる相乗効果が期待できます。
医療機関におけるオンラインマーケティング戦略を立案する際には、これらの違いを十分に理解し、活用することをお勧めいたします。
SEOとリスティング広告の上手な使い分け
集患には、SEOとリスティング広告の特性を理解し、効果的に使い分けることが非常に重要です。
ここでは、「短期間に成果を出したい場合」「中長期的に結果を求める場合」「既に(ある程度)SEOがうまくいっている場合」の3つの観点から、SEOとリスティング広告の活用方法について詳しく説明します。
短期間に成果を出したい場合
短期間で成果を出したい場合、例えば、新規クリニックの開業や季節性のある医療サービスのプロモーションにおいては、リスティング広告が非常に効果的です。
広告を開始すればすぐに反応が得られるため、スピード重視の施策に適しています。
ただし、広告費用が高額になる可能性があるため、費用対効果を慎重に見極めながら運用することが肝要です。
中長期的に結果を求める場合
中長期的な結果を求める場合、自院のブランドを築き上げ、長期的に患者との信頼関係を構築したいという目的であれば、SEOが最適な手法といえます。
検索結果の上位に表示されるようになれば、自然と問い合わせ数が増加するでしょう。
ただし、SEOは競合との競争も激しいため、質の高いコンテンツを継続的に制作し、充実させていく必要があります。
アフターコロナ時代を見据えた内科クリニックであれば、「オンライン診療」や「感染症対策」といったテーマのコンテンツを強化していくことも有効な戦略の一つです。
既に(ある程度)SEOがうまくいっている場合
既にSEOである程度の成果が出ているクリニックにおいては、リスティング広告を併用することで、さらなる集患増加を目指すことができます。
SEOで上位表示されているキーワードに加え、リスティング広告でも同じキーワードを対象とすることで、検索結果ページでの露出を最大限に高められます。
また、SEOによって一定の認知度が確立されている状態であれば、リスティング広告のクリック単価を下げられる可能性が高いでしょう。
医療機関の規模、目的、予算に応じて、これらの手法を戦略的に組み合わせていくことが肝要です。
両者の特性を十分に理解し、適材適所で活用することで、医療機関のデジタルマーケティングにおける成果を最大化することができます。
まとめ
検索エンジンマーケティング(SEM)は、医療機関の集患戦略において非常に重要な役割を果たします。
SEMは、検索エンジン最適化(SEO)とリスティング広告の2つの手法で構成されており、それぞれの特性を理解し、戦略的に組み合わせることが鍵となります。
SEOは、ウェブサイトのコンテンツを最適化し、検索結果の上位表示を目指す手法です。
内部対策、外部施策、コンテンツSEOをバランス良く行うことで、長期的かつ安定的な集患効果が期待できます。
例えば、「糖尿病治療」や「オンライン診療」などのテーマで、質の高いコンテンツを継続的に制作することが有効でしょう。
一方、リスティング広告は、検索結果ページに表示される広告で、クリック数に応じて広告費を支払う仕組みです。
即時的な集患が必要な場合や、SEOと併用して露出を最大化したい場合に適しています。
適切なキーワード選定、魅力的な広告文の作成、ターゲティング設定などが運用のポイントになります。
SEOとリスティング広告には、費用、結果までの期間、結果の確実性、資産性の面で大きな違いがあります。
それぞれの特性を理解し、医療機関の目的や状況に応じて使い分けることが重要です。
弊社では、SEOとリスティング広告の両面から、医療機関のデジタルマーケティングを支援しています。
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