「植毛に興味があるけど、いったいいくらかかるの?」と費用面で踏み出せない方は多いのではないでしょうか。
植毛は自由診療のため、クリニックによって料金設定が異なり、相場が分かりにくいのが実情です。
結論からお伝えすると、植毛の費用相場は50万〜300万円程度で、薄毛の範囲や選ぶ術式によって大きく変わります。
本記事では、植毛の費用がどのように決まるのか、術式別・部位別の料金目安、他の薄毛治療との比較、そして費用を抑えるコツまで詳しく解説します。
植毛を検討中の方が、ご自身に合った選択ができるよう、費用に関する疑問をすべて解消していきます。
- 植毛費用は「基本料金+グラフト数×単価」で決まり、相場は50万〜300万円
- FUT法は低コスト、FUE法は傷が目立ちにくいなど術式で費用と特徴が異なる
- モニター価格やメディカルローンを活用すれば費用負担を軽減できる
- 結論:植毛は高額ですが、一度の施術で半永久的な効果が期待できるため、長期的にはコストパフォーマンスが高い治療法です。まずは無料カウンセリングで具体的な見積もりを確認しましょう。

2005年設立の株式会社ゼロメディカルで、医療・介護・福祉領域における経営支援や医療情報メディア運営、WEBマーケティングを統括。医療機関や関連施設の課題解決を支えるとともに、Kenkotto/Diamell/デンタルマイクロスコープClinic などの自社メディアを通じて、正確で分かりやすい情報を届ける体制づくりに取り組んでいる。
本記事では、医療機関の経営支援と医療メディア運営で培った知見にもとづき、情報の客観性・表記の妥当性・最新性を確認しています(※個別の診断・治療方針の判断は医師が行います)。
植毛の費用相場は50万〜300万円|料金の決まり方
植毛の費用は、薄毛の進行度や希望する仕上がりによって大きく異なります。一般的な相場は50万〜300万円で、M字部分だけなら50万円程度から、広範囲の施術では300万円以上かかることもあります。まずは費用がどのように計算されるのかを理解しておきましょう。
植毛費用の計算方法(基本料金+グラフト単価)
植毛の費用は「基本料金+グラフト数×グラフト単価」で決まります。基本料金は施術の準備や医師の技術料として設定されており、クリニックによって0円〜33万円程度と幅があります。
グラフトとは、移植する毛包(毛穴)の単位のことです。1グラフトには通常1〜4本の毛髪が含まれており、1グラフトあたりの単価は術式やクリニックによって異なりますが、おおむね500円〜2,200円程度が相場です。
例えば、基本料金22万円、グラフト単価990円で1,000グラフト移植する場合、22万円+(990円×1,000)=121万円という計算になります。
グラフト数の目安と必要本数の考え方
必要なグラフト数は、薄毛の範囲や希望する密度によって決まります。M字部分の修正なら400〜800グラフト、前頭部全体なら1,000〜1,500グラフト、頭頂部を含む広範囲なら2,000〜3,000グラフト程度が必要です。
1グラフトには平均2〜3本の毛髪が含まれるため、1,000グラフトで約2,000〜3,000本の毛髪を移植できる計算になります。ただし、自然な仕上がりを重視する場合は、密度を上げるためにより多くのグラフトが必要になることもあります。
正確な必要グラフト数は、カウンセリングで医師が頭皮の状態を診察した上で判断します。同じ面積でも、もともとの髪の太さや密度、希望するボリュームによって必要数が変わってきます。
費用が変わる3つの要因
植毛の費用は、いくつかの要因によって大きく変動します。事前に理解しておくことで、予算に合った治療計画を立てやすくなります。
薄毛の進行度と施術範囲
最も費用に影響するのが、薄毛の進行度と施術範囲です。進行が初期段階で範囲が狭い場合は500グラフト程度で済むこともありますが、広範囲に進行している場合は3,000グラフト以上必要になることもあります。
選ぶ術式(FUT・FUE)
植毛には主にFUT法とFUE法という2つの術式があり、それぞれ費用が異なります。FUT法は後頭部を帯状に切り取って移植する方法で、比較的低コスト。FUE法は毛包を一つずつくり抜いて移植する方法で、傷が目立ちにくい分、手間がかかるため費用が高めになる傾向があります。
クリニックの料金設定
同じ術式・同じグラフト数でも、クリニックによって費用は異なります。基本料金の有無、グラフト単価の設定、キャンペーンの有無など、各クリニックの方針によって総額が変わってきます。複数のクリニックで見積もりを取ることをおすすめします。
術式別の費用比較|FUT法とFUE法どちらを選ぶ?
植毛の代表的な術式であるFUT法とFUE法は、それぞれ特徴と費用が異なります。どちらを選ぶかによって費用が数十万円変わることもあるため、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で選択することが大切です。
FUT法(ストリップ法)の費用と特徴
FUT法は、後頭部の頭皮を帯状に切り取り、そこから毛包を分離して移植する方法です。歴史のある術式で、多くのクリニックで採用されています。
FUT法の料金相場
FUT法の費用相場は1グラフトあたり500円〜1,000円程度です。基本料金を含めた総額では、1,000グラフトの場合で50万〜100万円程度が目安となります。FUE法と比較すると、グラフト単価が低めに設定されていることが多いです。
大量移植が必要な場合はFUT法のほうがコストを抑えやすく、2,000グラフト以上の施術ではFUE法との費用差が大きくなります。
FUT法のメリット・デメリット
FUT法のメリットは、一度に多くのグラフトを採取できることと、毛包へのダメージが少なく生着率が高いこと、そして費用を抑えられることです。日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)でも推奨度B(行うよう勧める)とされています。
一方、デメリットとしては、後頭部に線状の傷跡が残ること、術後の痛みや違和感がFUE法より長引きやすいことが挙げられます。短髪にすると傷跡が目立つ可能性があるため、髪を短くする予定がある方は注意が必要です。
FUE法の費用と特徴
FUE法は、後頭部から毛包を一つずつくり抜いて移植する方法です。メスを使わないため「切らない植毛」とも呼ばれ、近年人気が高まっています。
FUE法の料金相場
FUE法の費用相場は1グラフトあたり800円〜2,200円程度です。基本料金を含めた総額では、1,000グラフトの場合で80万〜150万円程度が目安となります。クリニック独自の高精度FUE法(i-Direct、MIRAI法など)はさらに高額になる傾向があります。
FUT法と比較すると1グラフトあたりの単価が高いため、移植数が多いほど費用差が大きくなります。
FUE法のメリット・デメリット
FUE法のメリットは、線状の傷跡が残らないこと、術後の痛みや違和感が比較的少ないこと、ダウンタイムが短いことです。後頭部を刈り上げなくても施術できる「刈らないFUE」を提供するクリニックもあります。
デメリットとしては、費用がFUT法より高くなること、一度に採取できるグラフト数に限りがあること、施術時間が長くなりやすいことが挙げられます。また、術者の技術力によって生着率に差が出やすい傾向もあります。
術式別の費用比較表
FUT法とFUE法の費用と特徴を表にまとめました。ご自身の優先事項に合わせて選択の参考にしてください。
| 項目 | FUT法 | FUE法 |
|---|---|---|
| グラフト単価 | 500〜1,000円 | 800〜2,200円 |
| 1,000グラフトの目安 | 50万〜100万円 | 80万〜150万円 |
| 2,000グラフトの目安 | 100万〜150万円 | 150万〜300万円 |
| 傷跡 | 線状(後頭部) | 点状(目立ちにくい) |
| ダウンタイム | やや長め | 短め |
| 大量移植 | 得意 | 制限あり |
| ガイドライン推奨度 | B | B |
どちらの術式も日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)では推奨度B(行うよう勧める)とされています。費用だけでなく、ライフスタイルや希望する仕上がりを考慮して、カウンセリングで医師と相談しながら決めましょう。
部位別の植毛費用|M字・頭頂部・広範囲の目安
植毛の費用は、施術する部位によっても大きく異なります。部位ごとに必要なグラフト数が異なるため、ご自身の薄毛の状態に合わせた費用の目安を把握しておくことが大切です。
生え際・M字部分の植毛費用(50万〜100万円)
生え際やM字部分は、植毛の中でも比較的狭い範囲の施術となります。必要なグラフト数は400〜1,000グラフト程度で、費用は50万〜100万円が目安です。
M字部分の後退が気になり始めた初期段階であれば、500グラフト程度(50万〜70万円)で自然な生え際を取り戻せるケースも多いです。ただし、生え際は仕上がりが目立つ部位なので、自然なヘアラインを作るには医師の高い技術力が求められます。
生え際の植毛は、毛の生える向きや角度、密度のグラデーションなど細かな配慮が必要です。経験豊富な医師を選ぶことで、より自然な仕上がりが期待できます。
頭頂部・つむじの植毛費用(80万〜150万円)
頭頂部やつむじ周辺の薄毛は、面積が広くなりやすく、必要なグラフト数も多くなります。目安として800〜1,500グラフト程度が必要で、費用は80万〜150万円程度です。
頭頂部は毛流れ(毛の生える方向)が複雑なため、自然に見える植毛には高度な技術が必要です。また、頭頂部は既存毛のAGA進行が続きやすい部位でもあるため、植毛と並行してAGA治療薬の服用を検討することも大切です。
つむじ周辺は特に毛の向きが重要で、経験の少ない医師が施術すると不自然な仕上がりになることもあります。症例写真をしっかり確認してクリニックを選びましょう。
前頭部〜頭頂部の植毛費用(150万〜250万円)
前頭部から頭頂部にかけて薄毛が進行している場合は、広範囲の施術が必要になります。必要なグラフト数は1,500〜2,500グラフト程度で、費用は150万〜250万円が目安です。
この範囲になると、一度の施術で完了する場合と、2回に分けて施術する場合があります。後頭部のドナー(採取元)には限りがあるため、一度に採取できるグラフト数には制限があります。
複数回の施術が必要な場合は、総額が高くなる反面、一度の身体的負担が軽減されるメリットもあります。カウンセリングで医師と相談し、最適な施術計画を立てましょう。
広範囲の植毛費用(200万〜400万円)
前頭部から頭頂部まで広範囲に薄毛が進行している場合、必要なグラフト数は2,500〜4,000グラフト以上になることもあります。費用は200万〜400万円、場合によってはそれ以上かかることもあります。
広範囲の植毛は、ドナーの限界や施術時間の関係から、複数回に分けて行うのが一般的です。1回目の施術から6ヶ月〜1年程度空けて2回目を行うことで、より高い密度を実現できます。
費用が高額になるため、メディカルローンを活用して月々の負担を分散させる方も多いです。まずはカウンセリングで詳細な見積もりを確認し、支払い計画を立てることをおすすめします。
| 施術部位 | 必要グラフト数の目安 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 生え際・M字部分 | 400〜1,000グラフト | 50万〜100万円 |
| 頭頂部・つむじ | 800〜1,500グラフト | 80万〜150万円 |
| 前頭部〜頭頂部 | 1,500〜2,500グラフト | 150万〜250万円 |
| 広範囲 | 2,500〜4,000グラフト以上 | 200万〜400万円以上 |
植毛と他の薄毛治療の費用比較|10年間の総額で考える
植毛は一度の費用は高額ですが、継続的な治療が不要な点が特徴です。他の薄毛治療との費用を「10年間の総額」で比較すると、植毛のコストパフォーマンスの高さが見えてきます。長期的な視点で治療法を選びましょう。
AGA治療薬との比較(継続費用vs一度きり)
AGA治療薬(フィナステリド・ミノキシジルなど)は、月額3,000円〜15,000円程度で始められる手軽さが魅力です。しかし、効果を維持するためには服用を継続する必要があり、中止すると再び薄毛が進行します。
10年間継続した場合、月額5,000円のプランでも総額60万円、月額10,000円のプランでは120万円になります。さらに20年、30年と続けることを考えると、トータルコストは植毛を上回る可能性もあります。
一方、植毛は一度の施術で移植した毛髪は半永久的に生え続けます。ただし、既存毛のAGA進行を防ぐためには、植毛後もAGA治療薬の併用が推奨されるケースが多いことは理解しておきましょう。
メソセラピー・HARG療法との比較
メソセラピーやHARG療法は、頭皮に成長因子などを注入する治療法です。1回あたり5万〜15万円程度で、効果を実感するには複数回の施術が必要です。
一般的なコースでは月1回×6〜12ヶ月の施術を行い、その後もメンテナンスとして定期的な施術が推奨されます。年間60万〜150万円、10年間では数百万円以上かかることもあります。
メソセラピーやHARG療法は、日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)では推奨度C2(行わないほうがよい)とされており、効果のエビデンスは限定的です。一方、植毛は推奨度B(行うよう勧める)で、確実性の面では植毛のほうが優れています。
かつら・増毛との比較
かつら(ウィッグ)は、初期費用として10万〜50万円程度、その後もメンテナンスや買い替えで年間10万〜30万円程度の費用がかかります。10年間では150万〜350万円程度になることも珍しくありません。
増毛(自毛に人工毛を結びつける方法)は、月額1万〜3万円程度のメンテナンス費用が継続的にかかります。10年間で120万〜360万円程度の計算になります。
かつらや増毛は手術不要で即効性がある反面、継続的なコストがかかり続けます。また、自毛ではないため、温泉やプールなどで気を使う場面もあります。
10年間の総額比較表
各治療法の10年間の費用を比較表にまとめました。初期費用だけでなく、長期的な視点でコストを検討しましょう。
| 治療法 | 初期費用 | 年間維持費 | 10年間総額 |
|---|---|---|---|
| 植毛(1,500グラフト) | 100万〜200万円 | 0〜6万円(薬代) | 100万〜260万円 |
| AGA治療薬のみ | 0〜1万円 | 4万〜12万円 | 40万〜120万円 |
| メソセラピー併用 | 30万〜100万円 | 20万〜50万円 | 230万〜600万円 |
| かつら | 10万〜50万円 | 10万〜30万円 | 110万〜350万円 |
| 増毛 | 5万〜20万円 | 12万〜36万円 | 125万〜380万円 |
植毛は初期費用こそ高額ですが、一度移植した毛髪は自分の髪として生え続けるため、長期的に見ると費用対効果が高い治療法といえます。
植毛費用を安く抑える5つの方法
植毛は高額な治療ですが、工夫次第で費用を抑えることも可能です。以下の5つの方法を知っておくことで、予算内で満足度の高い植毛を実現できるかもしれません。
薄毛が進行する前に早めに治療する
植毛費用を抑える最も効果的な方法は、薄毛が進行する前に治療を始めることです。薄毛の範囲が狭いうちであれば、必要なグラフト数も少なく済み、費用を大幅に抑えられます。
例えば、M字部分だけの治療であれば50万〜80万円程度で済むことも多いですが、放置して広範囲に進行してしまうと200万円以上かかることもあります。「まだ大丈夫」と思っているうちにカウンセリングを受けておくことをおすすめします。
また、早期治療は費用面だけでなく、後頭部のドナー(採取元)の観点からも有利です。ドナーには限りがあるため、広範囲の薄毛に対応できなくなるリスクを避けられます。
モニター価格やキャンペーンを活用する
多くのクリニックでは、症例写真やアンケートへの協力を条件に、通常価格より安いモニター価格を設定しています。割引率はクリニックによって異なりますが、10〜30%オフになることもあります。
モニターの条件は「顔出しなし・頭部のみの写真掲載可」といったものが多く、プライバシーに配慮した形で協力できます。カウンセリング時にモニター制度について確認してみましょう。
また、季節ごとのキャンペーンや紹介割引を実施しているクリニックもあります。公式サイトやSNSをチェックして、お得なタイミングを狙うのも一つの方法です。
複数のクリニックでカウンセリングを受ける
植毛の費用はクリニックによって大きく異なります。同じ1,000グラフトでも、50万円で済むクリニックもあれば、150万円かかるクリニックもあります。複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較検討しましょう。
カウンセリングでは、費用だけでなく、医師の経験・実績、術式の説明、症例写真、アフターケアの内容なども確認してください。安さだけで選ぶと、仕上がりに満足できないリスクもあります。
多くのクリニックでは無料カウンセリングを実施しています。2〜3院は比較して、費用と品質のバランスが良いクリニックを選びましょう。
メディカルローンで月々の負担を分散する
植毛費用を一括で支払うのが難しい場合は、メディカルローン(医療ローン)を活用することで月々の負担を分散できます。多くのクリニックで医療ローンを取り扱っており、月々1万〜3万円程度の支払いで植毛を受けられます。
メディカルローンは、銀行カードローンなどと比べて金利が低めに設定されていることが多いです。審査に通れば、頭金なしで施術を受けられるクリニックもあります。
ただし、分割回数が多いほど総支払額は増えるため、無理のない範囲で返済期間を設定しましょう。カウンセリング時に支払いシミュレーションを作成してもらうと安心です。
交通費・宿泊費の補助制度を使う
大手クリニックの中には、遠方から来院する方向けに交通費や宿泊費の補助制度を設けているところがあります。地方在住で近くに植毛クリニックがない方は、こうした制度を活用することで総費用を抑えられます。
例えば、アイランドタワークリニックでは交通費全額支給(条件あり)、親和クリニックでは交通費・宿泊費の補助制度を設けています。補助の条件や金額はクリニックによって異なるため、カウンセリング時に確認しましょう。
また、施術日と術後診察の日程をまとめることで、来院回数を減らし交通費を節約することも可能です。事前に相談してスケジュールを調整しましょう。
植毛の支払い方法|ローンや分割払いは使える?
植毛は高額な治療のため、支払い方法の選択肢を知っておくことが重要です。現金一括から分割払いまで、ご自身の経済状況に合った方法を選びましょう。
現金・クレジットカードの一括払い
現金またはクレジットカードでの一括払いは、最もシンプルな支払い方法です。分割手数料がかからないため、総支払額を最も抑えられます。
クレジットカードの場合、ポイント還元を受けられるメリットもあります。100万円の施術で1%還元なら1万ポイント獲得できます。高額な支払いになるため、事前にカードの利用限度額を確認しておきましょう。
一部のクリニックでは、現金一括払いの場合に割引を適用しているところもあります。カウンセリング時に確認してみてください。
メディカルローン(医療ローン)の仕組み
メディカルローンは、医療機関と提携している信販会社が提供する医療費専用のローンです。銀行のカードローンやフリーローンより金利が低く設定されていることが多いのが特徴です。
- 金利:年3〜9%程度(クリニック・信販会社により異なる)
- 分割回数:12回〜84回程度まで選択可能
- 頭金:不要のクリニックが多い
- 審査:収入証明が必要な場合あり
申し込みはクリニックで行えることがほとんどです。身分証明書と引き落とし口座の情報があれば、その場で審査を受けられます。審査結果は当日〜数日で判明します。
注意点として、ローン契約には信販会社との契約が伴うため、他のローン審査に影響する可能性があります。住宅ローンなどを検討中の方は、タイミングを考慮しましょう。
分割払いの月額シミュレーション
植毛費用を分割払いした場合の月額目安をシミュレーションしてみましょう。以下は100万円の施術を分割した場合の例です(金利5%で計算)。
| 分割回数 | 月々の支払い | 総支払額 | 手数料総額 |
|---|---|---|---|
| 12回(1年) | 約85,600円 | 約102.7万円 | 約2.7万円 |
| 24回(2年) | 約43,900円 | 約105.4万円 | 約5.4万円 |
| 36回(3年) | 約30,000円 | 約108万円 | 約8万円 |
| 60回(5年) | 約18,900円 | 約113.4万円 | 約13.4万円 |
月々の負担を軽くするほど分割回数は増え、手数料の総額も増えていきます。無理のない返済計画を立てつつ、できるだけ短期間で返済するのが総支払額を抑えるコツです。
植毛を検討中の方におすすめのAGAクリニック5院
植毛を受けるクリニック選びは、費用だけでなく技術力や実績も重要です。ここでは、植毛の実績が豊富で信頼できるクリニックを5院ご紹介します。
湘南AGAクリニック

| 湘南美容クリニック・湘南AGAクリニックの基本情報 | |
|---|---|
| 予防プラン | フィナステリド 1ヶ月:3000円(税込) |
| 発毛プラン | HRタブレットF(フィナステリド)+HRタブレットM(ミノキシジル) 3ヶ月まとめて:25,500円(税込) |
| 診察費 | 0円 |
| オンライン診療 | 初診からオンライン診療ができる 診察時間:9:30〜20:30 休診日:なし |
| 治療内容 | 内服薬・外用薬・注入治療等・自毛植毛・サプリメント |
| 保証内容 | 全額返金(3ヶ月間治療を継続して効果がない場合) |
- 3ヶ月のM字発毛実感コースがある
- オンライン診療にも対応
- 全額返金制度がある
湘南AGAクリニックは、全国140院以上を展開する大手美容クリニックグループです。投薬治療から植毛まで幅広い治療に対応しており、患者さんの状態に合わせた最適な治療を提案してくれます。
植毛ではスマートFUE植毛やノンシェーブン植毛など複数の術式を用意。大手ならではの症例数の多さと、全国どこでもアフターケアを受けられる安心感が魅力です。
親和クリニック

| 親和クリニックの基本情報 | |
|---|---|
| 予防プラン | ー |
| 発毛プラン | 高密度自毛植毛 MIRAI 法 基本治療費用:220,000円/回 グラフト費用:990円/株 高密度自毛植毛 NC-MIRAI 法 基本治療費用:330,000円/回 グラフト費用:2,200円/株 高密度自毛植毛 United-MIRAI 法 基本治療費用:275,000円/回 グラフト費用:990円/株〜 |
| 診察費 | 0円 |
| オンライン診療 | ー |
| 治療内容 | 自毛植毛 |
| 保証内容 | ー |
- 「MIRAI法」によるメスを使わない毛根採取による自毛植毛
- AGAの投薬治療も行っている
- 自毛植毛に関しては交通費補助がある
親和クリニックは、自毛植毛専門のクリニックです。新宿、名古屋、大阪、福岡に5院を展開しています。「刈り上げない」植毛であるNC-MIRAI法など、高度な技術を持つ植毛専門医が在籍しています。
術後のアフターケアも充実しており、定期的な診察で経過を確認してもらえます。交通費・宿泊費の補助制度もあるため、遠方からの来院も検討しやすいクリニックです。
アイランドタワークリニック

| アイランドタワークリニックの基本情報 | |
|---|---|
| 予防プラン | ー |
| 発毛プラン | 刈り上げる自毛植毛i-Direct 基本治療費用:220,000円/回 グラフト費用:990円/株 刈らないダイレクトU-Direct 基本治療費用:220,000円/回 グラフト費用:1,650円/株 |
| 診察費 | 0円 |
| オンライン診療 | ー |
| 治療内容 | 自毛植毛 |
| 保証内容 | 全額返金保証制度(植毛の生着が全く見られない場合は、手術代金を全額返金、または追加費用なしで生着不足分の再手術) |
- 症例数が多い
- 機械に頼らない医師の手による自毛植毛
- 自毛植毛に全額返金保証がある
アイランドタワークリニックは、累計症例数25,000件以上の実績を持つ自毛植毛専門クリニックです。新宿、名古屋、大阪、福岡の4院で診療を行っています。
独自のi-Direct法は、メスを使わず毛包を傷つけにくい採取方法で、高い生着率が期待できます。交通費全額支給制度(条件あり)など、遠方からの患者さんへのサポートも充実しています。
AGAスキンクリニック

| AGAスキンクリニックの基本情報 | |
|---|---|
| 予防プラン | フィナステリド1mg 初回:3,700円(税込)/2回目以降:6,200円(税込) |
| 発毛プラン | ミノキシジル内服薬 12ヶ月プランまとめて:8,400円(税込) |
| 診察費 | 0円 |
| オンライン診療 | 月額定額制プラン(サブスク) 初回はクリニックで診察をする ※札幌院・松山院・高知院・福岡院・小倉院・熊本院・沖縄院限定 診察料:0円 診察時間 :クリニックの診察時間に従う |
| 治療内容 | 内服薬・外用薬・注入治療・自毛植毛・ホームケア |
| 保証内容 | 全額返金保証(6ヶ月後に治療効果がないと認められた場合) |
- 初回カウンセリング時、血液検査・マイクロスコープ診断が無料
- 月額3,700円から始められる
- 初回処方から6ヶ月たっても実感がなければ全額返金保証
AGAスキンクリニックは、全国60院以上を展開するAGA専門クリニックです。投薬治療をメインに、植毛を含む幅広い治療に対応しています。発毛実感率99.4%の実績(公式サイトより)と、全額返金保証制度が特徴です。
初診料・再診料・血液検査が無料で、オリジナル治療薬「Rebirth」の処方も行っています。まずは投薬治療から始めて、必要に応じて植毛を検討したい方に適しています。
TOMクリニック

| TOMクリニック | |
|---|---|
| 予防プラン | 4,400円/月(初月) 2,750円/月(24ヶ月以降) |
| 発毛プラン | 11,000円/月(初月) 7,700円/月(24ヶ月以降) ※フィナステリド+ミノキシジル |
| 診察費 | 初診料:3,300円 |
| オンライン診療 | 初診からオンライン診療ができる |
| 治療内容 | 内服薬・外用薬・注入治療等・自毛植毛・サプリメント・ヘアケア |
| 保証内容 | 全額返金保証(治療を受けても発毛を実感できなかった場合) |
- ワンストップ治療(薄毛治療・メソセラピー・自毛植毛を実施)が受けられる
- 再生医療の治療が受けられる
- 全額返金保証(AGA・薄毛治療で効果がなかった場合)
TOMクリニックは、東京と大阪に2院を展開する総合毛髪治療クリニックです。投薬治療からARTAS植毛(植毛ロボット)まで、幅広い治療メニューを揃えています。
ARTAS植毛は、AIを搭載した植毛ロボットが最適な毛包を選んで採取する最新技術です。人の手では難しい均一な採取が可能で、傷跡も目立ちにくいのが特徴です。
植毛の費用に関するよくある質問
植毛を検討する際によく寄せられる質問にお答えします。費用面の疑問を解消して、安心して治療に臨みましょう。
植毛は保険適用になる?
残念ながら、AGA(男性型脱毛症)による薄毛への植毛は保険適用外です。AGAは病気ではなく「加齢による生理現象」と位置づけられているため、美容目的の自由診療扱いとなります。
ただし、事故や火傷による瘢痕性脱毛症の場合は、医療保険が適用されるケースもあります。詳しくは医療機関で確認してください。
自由診療のため、クリニックによって料金設定は自由です。同じ施術でも費用に差があるのはそのためです。
植毛は医療費控除の対象になる?
AGAによる薄毛への植毛は、原則として医療費控除の対象外です。国税庁の見解では、美容目的の施術は医療費控除の対象に含まれません。
ただし、精神的な疾患(うつ病など)の治療のために医師が植毛を必要と判断した場合など、例外的に認められるケースもあります。確定申告前に税務署や税理士に確認することをおすすめします。
なお、事故や火傷による脱毛の治療として行う植毛は、医療費控除の対象となる可能性があります。
追加費用やアフターケア費用はかかる?
植毛の費用には、一般的に以下の項目が含まれます。
- カウンセリング・診察料(多くのクリニックで無料)
- 手術費用(基本料金+グラフト費用)
- 麻酔代(手術費用に含まれることが多い)
- 術後の薬代(痛み止め・抗生物質など)
- 術後検診(1〜2回は無料のところが多い)
クリニックによっては、血液検査代や術後のシャンプー代などが別途かかることもあります。見積もり時に「総額でいくらになるか」を必ず確認しましょう。
なお、植毛後もAGAの進行を防ぐために治療薬の服用を続ける場合は、その費用が別途かかります。
植毛の生着率はどのくらい?
適切な技術で行われた植毛の生着率は、一般的に80〜95%程度といわれています。つまり、1,000グラフト移植した場合、800〜950グラフト程度が定着する計算です。
生着率は、医師の技術力、術式、患者さんの体質、術後のケアなどによって変わります。経験豊富な医師が行い、適切なアフターケアを受けることで、高い生着率が期待できます。
生着率には個人差があり、喫煙習慣がある方や頭皮環境が悪い方は生着率が下がる傾向があります。禁煙や頭皮ケアなど、ご自身でできる対策も大切です。
植毛後もAGA治療薬は必要?
植毛で移植した毛髪は、AGAの影響を受けにくい後頭部から採取しているため、基本的に半永久的に生え続けます。しかし、移植していない既存毛はAGAの影響を受け続けるため、進行を防ぐには治療薬の継続が推奨されます。
既存毛のAGAが進行すると、植毛した部分だけが残って不自然な見た目になる可能性があります。そのため、多くの医師は植毛後もフィナステリドなどの服用を勧めています。
治療薬を継続するかどうかは、薄毛の進行度や年齢、ご本人の希望によって判断します。カウンセリングで医師と相談しましょう。
海外植毛は安いけど大丈夫?
トルコなど海外での植毛は、日本の半額以下で受けられることもあり人気があります。しかし、以下のようなリスクがあることを理解しておく必要があります。
- 言語の壁によるコミュニケーション不足
- 術後のアフターケアを受けにくい
- トラブル時の対応が困難
- 医師の技術力や衛生管理が不透明
- 渡航費・滞在費を含めるとそこまで安くならないことも
海外植毛で失敗し、日本のクリニックで修正手術を受ける方も少なくありません。費用だけで判断せず、総合的なリスクを考慮して決断しましょう。初めての植毛は、アフターケアが受けやすい国内クリニックをおすすめします。
まとめ
植毛の費用相場は50万〜300万円で、薄毛の範囲や選ぶ術式によって大きく異なります。費用は「基本料金+グラフト数×グラフト単価」で計算され、早期に治療を始めるほど費用を抑えやすくなります。
術式はFUT法とFUE法の2つが主流で、FUT法は低コスト、FUE法は傷が目立ちにくいという特徴があります。どちらも日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)で推奨度Bとされており、信頼性の高い治療法です。
植毛は一度の費用は高額ですが、移植した毛髪は半永久的に生え続けるため、10年、20年という長期で見ると他の薄毛対策と比べてコストパフォーマンスが高いといえます。モニター価格やメディカルローンを活用すれば、費用の負担を軽減することも可能です。
本記事でご紹介した治療法の効果には個人差があります。植毛を検討されている方は、まずは無料カウンセリングで具体的な費用やご自身に合った術式について相談してみてください。複数のクリニックを比較し、信頼できる医師のもとで治療を受けることが、満足のいく結果への第一歩です。

2005年設立の株式会社ゼロメディカルで、医療・介護・福祉領域における経営支援や医療情報メディア運営、WEBマーケティングを統括。医療機関や関連施設の課題解決を支えるとともに、Kenkotto/Diamell/デンタルマイクロスコープClinic などの自社メディアを通じて、正確で分かりやすい情報を届ける体制づくりに取り組んでいる。
本記事では、医療機関の経営支援と医療メディア運営で培った知見にもとづき、情報の客観性・表記の妥当性・最新性を確認しています(※個別の診断・治療方針の判断は医師が行います)。









