抜け毛が多い原因と対策|正常・異常の見分け方

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最近、抜け毛が増えたと感じて不安になっていませんか。

シャンプーのたびに排水溝に溜まる髪の毛を見て、このまま薄毛が進行してしまうのではないかと心配になる方も多いでしょう。

抜け毛が多いと感じても、実は正常な範囲内のこともあれば、AGAなどの治療が必要なケースもあります。

本記事では、医学的根拠に基づいて、抜け毛の正常・異常の見分け方、原因、そして自宅でできる対策から医療機関での治療法まで詳しく解説します。

ご自身の状態を正しく理解し、適切な対応をとるための参考にしてください。

この記事の要約
  • 1日50〜100本の抜け毛は正常範囲、急激な増加や毛根の異常は要注意
  • 抜け毛の原因はAGA、生活習慣、ストレス、病気など多岐にわたる
  • 自宅対策と並行して、異常を感じたら早めの受診が重要
  • 結論:抜け毛の正常・異常を見分け、原因に応じた対策を行うことで、薄毛の進行を防ぐことができます。

目次

抜け毛が多いと感じたら|まず知っておきたい基本知識

抜け毛が気になり始めると、どこまでが正常でどこからが異常なのか分からず、不安になる方も多いのではないでしょうか。

まずは抜け毛の基本的な知識を身につけることで、ご自身の状態を冷静に判断できるようになります。

ここでは、正常な抜け毛の本数、異常な抜け毛との違い、そして髪の成長サイクルについて解説します。

1日に抜ける髪の毛の正常な本数

健康な人でも、髪の毛は毎日自然に抜け落ちています。

1日に50〜100本程度の抜け毛は正常範囲とされており、これは正常な範囲です。

日本人の頭髪は約10万本あるため、この程度の抜け毛であれば髪全体のボリュームに大きな影響はありません。

ただし、季節によっても抜け毛の量は変動します。

特に秋(9〜11月)は夏の紫外線ダメージの影響で抜け毛が増えやすく、1日200本程度抜けることもあります。

この季節的な変動は一時的なものなので、過度に心配する必要はありません。

シャンプー時に多く抜けると感じる方もいますが、これは自然に抜けかけていた髪が洗髪の刺激で一気に抜けるためです。

1日の抜け毛のうち、約6〜7割はシャンプー時に抜けるといわれています。

正常な抜け毛と異常な抜け毛の違い

抜け毛の本数だけでなく、抜けた髪の毛の状態を観察することも重要です。

正常な抜け毛は毛根が丸く膨らみ、異常な抜け毛は毛根が細く尖っています

正常な抜け毛の特徴

  • 毛根が丸く膨らんでいる(マッチ棒のような形)
  • 毛根が白っぽい
  • 髪の太さが均一
  • 髪の長さが十分にある

異常な抜け毛の特徴

  • 毛根が細く尖っている、または毛根がない
  • 毛根が黒ずんでいる
  • 髪が全体的に細く弱々しい
  • 短い髪が多く抜ける
  • 毛根にベタつきや皮脂が付着している

異常な抜け毛が目立つ場合は、ヘアサイクルの乱れや頭皮環境の悪化が考えられます。

短く細い髪が多く抜ける場合はAGA初期症状の可能性

ヘアサイクル(毛周期)の仕組み

髪の毛には、成長期・退行期・休止期という3つの段階からなるヘアサイクル(毛周期)があります。

正常なヘアサイクルは2〜6年で、成長期が85〜90%を占めます

成長期(2〜6年)

髪が活発に成長する時期で、全体の約85〜90%の髪がこの段階にあります。

毛母細胞が活発に分裂し、髪が太く長く成長します。

退行期(2〜3週間)

髪の成長が止まり、毛根が徐々に退縮していく時期です。

全体の約1%の髪がこの段階にあります。

休止期(3〜4ヶ月)

完全に成長が止まり、新しい髪に押し出されて自然に抜け落ちる準備をしている時期です。

全体の約10〜15%の髪がこの段階にあります。

正常なヘアサイクルでは、休止期を終えた髪が自然に抜け落ち、同じ毛穴から新しい髪が生えてきます。

AGAではヘアサイクルが短縮され成長期が数ヶ月〜1年程度に

その結果、髪が十分に成長する前に抜けてしまい、細く短い髪が増えて薄毛が進行します。

※効果には個人差があります。抜け毛が気になる場合は医師にご相談ください。

出典:日本毛髪科学協会:毛髪科学・AGAの病態

抜け毛が多くなる7つの原因|それぞれの特徴と見分け方

抜け毛が増える原因は一つではなく、さまざまな要因が関係しています。

原因を正しく理解することで、適切な対策を選ぶことができます。

ここでは、抜け毛が多くなる代表的な7つの原因について、それぞれの特徴と見分け方を解説します。

男性型脱毛症(AGA)

AGAは男性ホルモンDHTの影響で毛髪が薄くなる進行性の脱毛症です。

日本人男性の約30%がAGAを発症するといわれ、年齢とともに発症率が高くなります。

AGAの特徴は、額の生え際(M字型)や頭頂部から薄毛が進行することです。

髪が細く短くなり、最終的には産毛のような状態になります。

側頭部や後頭部の髪は比較的残りやすいのも特徴です。

AGAは進行性のため放置すると薄毛が進行

早期に適切な治療を開始することで、進行を抑え、発毛効果も期待できます。

出典:日本医師会:AGA(男性型脱毛症)の基本情報

遺伝的な要因

母方の祖父が薄毛の場合、遺伝子を受け継ぐ可能性が高いとされています。

これは、男性ホルモン受容体の感受性に関わる遺伝子がX染色体上にあるためです。

男性はX染色体を母親から受け継ぐため、母方の家系の薄毛傾向が影響しやすくなります。

ただし、遺伝的要因があっても必ずしも薄毛になるわけではありません。

生活習慣やストレス管理などの環境要因も大きく影響します。

生活習慣の乱れ(食事・睡眠・運動不足)

不規則な生活習慣は頭皮環境の悪化やヘアサイクルの乱れにつながります

食事の偏り

髪の主成分はケラチンというタンパク質です。

タンパク質が不足すると、髪が細く弱くなり、抜けやすくなります。

また、亜鉛、ビタミンB群、鉄分なども髪の成長に必要な栄養素です。

睡眠不足

髪の成長に関わる成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌されます。

特に、入眠後3時間の深い睡眠時に分泌が活発になります。

睡眠不足が続くと成長ホルモン分泌が減少

運動不足

運動不足は血行不良につながり、頭皮への栄養供給が滞ります。

適度な運動は血流を改善し、頭皮環境を整えるのに役立ちます。

ストレスによる影響

強いストレスは血管を収縮させ頭皮の血流を悪化させます

その結果、頭皮の血流が悪くなり、毛根に十分な栄養が届かなくなります。

また、ストレスはホルモンバランスにも影響し、ヘアサイクルを乱す原因になります。

特に、急激で強いストレスを受けた場合、円形脱毛症を発症することもあります。

円形脱毛症は、免疫系の異常により毛根が攻撃されて起こる脱毛症で、AGAとは別の病態です。

ストレス軽減で抜け毛改善の可能性

病気や体調不良

抜け毛が急激に増えた場合は病気が原因の可能性もあります。

甲状腺疾患

甲状腺機能低下症や亢進症では、ホルモンバランスが乱れ、抜け毛が増えることがあります。

全身の倦怠感、体重の変動、むくみなどの症状がある場合は注意が必要です。

鉄欠乏性貧血

特に女性に多く、鉄分不足により髪の成長に必要な酸素が不足し、抜け毛が増えます。

自己免疫疾患

円形脱毛症や膠原病などの自己免疫疾患でも脱毛が起こります。

皮膚疾患

脂漏性皮膚炎、乾癬、頭部白癬(しらくも)などの頭皮の病気も抜け毛の原因になります。

かゆみ・フケ・赤み・痛みがある場合は皮膚科受診を

薬の副作用

一部の薬剤には副作用として脱毛が起こることがあります

代表的なものには以下があります。

  • 抗がん剤(化学療法)
  • 抗凝固薬(ワルファリンなど)
  • 降圧薬(一部のβブロッカーなど)
  • 抗うつ薬
  • 痛風治療薬

特に抗がん剤による脱毛は広く知られていますが、治療終了後には多くの場合、髪が再び生えてきます。

薬剤性脱毛が疑われる場合は自己判断で服薬中止せず医師に相談

季節的な要因(春・秋の抜け毛増加)

春(3〜5月)と秋(9〜11月)は抜け毛が増えやすい時期とされています。

秋の抜け毛

秋の抜け毛増加の主な原因は、夏の紫外線ダメージの蓄積です。

紫外線は頭皮の細胞にダメージを与え、毛根の機能を低下させます。

また、夏バテによる栄養不足や睡眠不足も影響します。

秋の抜け毛は一時的で通常は数週間〜2ヶ月で落ち着く

春の抜け毛

春は、冬の乾燥による頭皮ダメージや、気温変化によるストレスが影響します。

また、春は生活環境の変化(転勤、引越しなど)が多く、ストレスが増えやすい時期でもあります。

3ヶ月以上続く場合や明らかに薄毛が進行している場合は医療機関を受診

自分でできる抜け毛のセルフチェック方法

抜け毛が気になったら、まずは自分で状態をチェックしてみることが大切です。

ここでは、自宅で簡単にできるセルフチェックの方法を紹介します。

これらの方法を定期的に行うことで、抜け毛の変化や薄毛の進行を早期に察知できます。

抜け毛の本数をカウントする方法

洗面器で髪を洗い抜け毛を集めて数える方法が効果的です。

シャンプー時の抜け毛カウント

洗面器に水を張り、その中で髪を洗うことで、抜けた髪を集めやすくなります。

シャンプー後、洗面器の底に沈んだ髪を数えます。

1日の抜け毛の約6〜7割がシャンプー時に抜けるため、ここでの本数が30〜70本程度なら正常範囲です。

枕の抜け毛チェック

朝起きたときに枕に付着している抜け毛の本数も確認します。

通常は10〜20本程度ですが、50本以上ある場合は注意が必要です。

1日の総抜け毛カウント

より正確に把握したい場合は、シャンプー時、ブラッシング時、枕の抜け毛をすべて集めて数えます。

200本を超える日が続く場合は医療機関への相談を検討

毛根の形状から見る抜け毛のリスク

健康な毛根は丸く膨らみ白っぽい色をしています

健康な毛根の特徴

  • 毛根がマッチ棒のように丸く膨らんでいる
  • 毛根が白っぽい(毛根鞘が付いている状態)
  • 髪の太さが根元まで均一

このような毛根の髪は、正常なヘアサイクルを経て自然に抜けたものです。

注意が必要な毛根の特徴

  • 毛根が細く尖っている、または毛根がほとんどない
  • 毛根が黒ずんでいる
  • 毛根にベタつきや皮脂が多く付着している
  • 毛根が萎縮して小さい

毛根が細く尖っている場合は、成長期の途中で抜けた可能性があり、ヘアサイクルの乱れが疑われます。

毛根が黒ずんでいる場合は、頭皮の血行不良や栄養不足の可能性があります。

複数の抜け毛で異常な毛根が続く場合は早めに医師に相談

進行パターンで見分ける(M字・頭頂部)

AGAには典型的な進行パターンがあり生え際と頭頂部から薄くなります

M字型(前頭部型)

額の生え際の両端から後退していくタイプで、アルファベットの「M」の形に似ています。

日本人男性に多く見られるパターンです。

鏡で正面から見たときに、生え際が以前より後退していないかチェックしましょう。

O字型(頭頂部型)

頭頂部から円形に薄くなっていくタイプです。

自分では気づきにくいため合わせ鏡やスマホで定期的に記録を

複合型

M字型とO字型が同時に進行するタイプもあります。

AGAが進行すると、前頭部と頭頂部の薄毛が繋がり、側頭部と後頭部にのみ髪が残る状態になります。

薄毛の進行度は、ハミルトン・ノーウッド分類という国際的な基準で評価されます。

初期(I〜II型)、中期(III〜V型)、後期(VI〜VII型)に分類され、早期であるほど治療効果が期待できます。

明らかな進行パターンが見られる場合は早めに専門医に相談

自宅でできる抜け毛対策5つ|今日から始められる方法

抜け毛が気になり始めたら、まずは自宅でできる対策から始めてみましょう。

生活習慣の改善や頭皮ケアを見直すことで、抜け毛の予防や頭皮環境の改善が期待できます。

ここでは、今日から実践できる5つの対策を紹介します。

正しいシャンプーの選び方と洗い方

アミノ酸系シャンプーは洗浄力が穏やかで頭皮に優しいため、抜け毛が気になる方におすすめです。

シャンプーの選び方

硫酸系の強い洗浄成分(ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naなど)は、頭皮の必要な皮脂まで落としてしまうことがあります。

また、シリコン入りシャンプーは髪をコーティングして手触りを良くしますが、頭皮に残ると毛穴を塞ぐ可能性があるため、ノンシリコンタイプも検討してみましょう。

正しい洗い方

正しいシャンプー手順
  • ぬるま湯(38度前後)で予洗いを十分に行う(1〜2分)
  • シャンプーを手のひらで泡立ててから頭皮につける
  • 指の腹で頭皮をマッサージするように優しく洗う(爪を立てない)
  • すすぎは洗う時間の2倍以上かけて、しっかり流す
  • シャンプーは1日1回まで(朝シャンは避ける)

洗いすぎは頭皮の乾燥を招き逆に抜け毛を増やす原因に

また、シャンプー後はドライヤーで根元から乾かし、頭皮に湿気を残さないようにしましょう。

頭皮マッサージの効果的なやり方

頭皮マッサージは血行を促進し毛根への栄養供給を改善する効果が期待できます。

基本的な頭皮マッサージの手順

頭皮マッサージの手順
  • 両手の指の腹を頭皮に当てる
  • 指を固定したまま、頭皮を前後左右に動かす(指を滑らせない)
  • 生え際→側頭部→後頭部→頭頂部の順に、各部位を30秒ずつマッサージ
  • 全体で3〜5分程度行う

ポイント

  • 爪を立てず、指の腹で優しく行う
  • 強く押しすぎない(痛くない程度の力加減)
  • 毎日継続することが大切
  • リラックスした状態で行う

頭皮に炎症や傷がある場合はマッサージを避けて皮膚科を受診

髪に良い栄養素と食事

髪の主成分ケラチンはタンパク質から作られます

髪に必要な栄養素
  • タンパク質:肉、魚、卵、大豆製品
  • 亜鉛:牡蠣、レバー、牛肉、ナッツ類
  • ビタミンB群:豚肉、レバー、魚、卵、納豆
  • ビタミンE:ナッツ類、アボカド、植物油
  • 鉄分:レバー、赤身肉、ほうれん草、ひじき

糖質・脂質の過剰摂取や過度なダイエットは避ける

バランスの良い食事を心がけ、サプリメントはあくまで補助として活用しましょう。

睡眠の質を上げる方法

入眠後3時間の深い睡眠時に成長ホルモンが多く分泌されます。

睡眠の質を上げるポイント
  • 就寝時間と起床時間を一定にする
  • 寝る1〜2時間前にぬるめの入浴をする
  • 寝る前のスマートフォンやパソコンの使用を控える
  • 寝室を暗く静かにする
  • 寝る前のカフェイン・アルコールを避ける
  • 適度な運動を習慣化する(ただし寝る直前は避ける)

理想的な睡眠時間は7〜8時間とされていますが、個人差があります。

重要なのは時間だけでなく、深く質の良い睡眠をとることです。

ストレス管理とリラックス法

ストレスは血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こすため、抜け毛の原因になります。

適度な運動、趣味、深呼吸などでストレスを軽減

完璧主義を手放し、「適度に」「ほどほどに」を意識することも大切です。

ストレスを完全にゼロにすることは難しいため、うまく付き合い、発散する方法を見つけましょう。

これらの自宅対策は、AGAの根本治療にはなりませんが、頭皮環境を整え、抜け毛の進行を遅らせる効果が期待できます。

継続することが大切なので無理のない範囲で取り入れてください

年代別の抜け毛対策|20代・30代・40代・50代で異なるアプローチ

抜け毛の原因や進行度は年代によって異なるため、それぞれのライフステージに合った対策が必要です。

ここでは、20代から50代以降まで、年代別の特徴と効果的なアプローチを解説します。

20代の抜け毛対策

20代は生活習慣の乱れやストレスが原因のことが多いですが、AGAの発症は20代後半から始まることもあります。

20代は治療への反応が良く早期治療で進行を抑えやすい

20代のおすすめ対策
  • 生活習慣の見直し(食事、睡眠、運動)
  • 正しいヘアケア(シャンプー、頭皮マッサージ)
  • ストレス管理
  • 明らかな薄毛進行がある場合は早めに受診

30代の抜け毛対策

30代はAGAの発症が増える年代で本格的な進行が始まることが多いです。

30代のおすすめ対策
  • 医療機関での診察と治療開始の検討
  • フィナステリドやミノキシジル外用薬の使用
  • 頭皮環境の改善(シャンプー、マッサージ)
  • 定期的な運動習慣

薄毛が気になったら早めに専門医に相談することをおすすめ

40代の抜け毛対策

40代は薄毛が顕著になりAGAの進行が加速する年代です。

40代のおすすめ対策
  • 医療機関での継続的な治療(内服薬・外用薬)
  • デュタステリドへの変更を検討
  • 頭皮の保湿ケア
  • 栄養バランスの見直し
  • 健康診断で全身の健康状態もチェック

40代からでも治療効果は期待できる

50代以降の抜け毛対策

50代以降はAGAに加えて加齢による髪質の変化も顕著になります。

50代以降のおすすめ対策
  • 継続的な医療機関での治療
  • 現状維持を目標とした治療
  • 頭皮の健康維持(保湿、血行促進)
  • 全身の健康管理(生活習慣病の予防・治療)
  • 必要に応じて植毛やカツラも選択肢に

50代以降でも、治療により髪の状態を改善・維持することは可能です。

QOL(生活の質)を重視し自分に合った方法を選択

※効果には個人差があります。年齢や進行度に応じて、医師にご相談ください。

病院に行くべきタイミングと受診の流れ

抜け毛や薄毛が気になっても、いつ病院に行くべきか迷う方も多いでしょう。

早期に受診することで、より多くの治療選択肢が得られます。

ここでは、受診を検討すべきタイミングと、初診時の流れについて解説します。

こんな症状があったら早めに受診

1日200本以上の抜け毛が続く場合や生え際・頭頂部が明らかに薄くなったら受診を

受診を検討すべきサイン
  • 1日の抜け毛が200本以上の日が続く
  • 生え際や頭頂部が明らかに薄くなってきた
  • 髪が全体的に細く弱くなった
  • 家族に薄毛の人が多く、自分も進行が心配
  • 短期間で急激に抜け毛が増えた
  • 頭皮にかゆみ、赤み、フケ、痛みがある
  • 円形の脱毛部分がある
  • 自宅での対策を3ヶ月続けても改善しない

AGAは進行性のため「まだ大丈夫」と先延ばしにすると治療効果が得られにくくなる

また、頭皮に炎症や異常がある場合は、AGA以外の皮膚疾患の可能性もあるため、皮膚科での診察が必要です。

初診時の流れと検査内容

初診は問診票記入から始まり頭皮診断・血液検査を経て治療方針が提案されます

初診の流れ
  • 問診票の記入(家族歴、生活習慣、既往歴など)
  • 医師による問診(抜け毛の経過、気になる部分など)
  • 頭皮・毛髪の視診(拡大鏡やマイクロスコープで観察)
  • 診断(AGAか他の脱毛症かの判断)
  • 治療方針の提案
  • 必要に応じて血液検査

診断結果に基づき、内服薬、外用薬、またはその他の治療法が提案されます。

多くのクリニックで初回カウンセリングは無料

オンライン診療の活用方法

オンライン診療は自宅から受診でき忙しい方や人目が気になる方に便利です。

待ち時間なし・通院不要・プライバシー保護

オンライン診療の流れ
  • クリニックの公式サイトから予約
  • 問診票をオンラインで記入
  • ビデオ通話で医師の診察を受ける
  • 処方箋が発行され、薬が自宅に配送される
  • 定期的なフォローアップもオンラインで可能

初診からオンライン対応可能なクリニックと対面診療が必要なクリニックがある

オンライン診療は利便性が高い一方、初診時は対面で詳しく診察を受け、継続治療をオンラインで行うという組み合わせもおすすめです。

医療機関でのAGA治療法|効果とリスクを比較

AGAの治療には、さまざまな方法があります。

日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)では、科学的根拠に基づいて治療法が推奨されています。

ここでは、代表的な治療法の効果とリスクを比較し、選択のポイントを解説します。

フィナステリド(内服薬)

フィナステリドは日本皮膚科学会ガイドライン(2017年版)で推奨度Aとされています。

フィナステリドは、5α還元酵素II型を阻害し、DHTの生成を抑制します。

これにより、ヘアサイクルの短縮を防ぎ、薄毛の進行を抑える効果があります。

約90%で進行抑制効果、約60%で発毛効果が認められたと報告されています。

効果実感まで3〜6ヶ月かかり継続使用が必要

主な副作用として、性欲減退(1.1%)、勃起不全(0.7%)が報告されています。

これらの症状が現れた場合は医師にご相談ください。多くの場合、服用を中止することで症状は改善します。

女性への使用は禁忌(特に妊娠中・妊娠の可能性のある女性)

※効果には個人差があります。詳しくは医師にご相談ください。

出典:PMDA:プロペシア錠添付文書

デュタステリド(内服薬)

デュタステリドは日本皮膚科学会ガイドライン(2017年版)で推奨度Aとされています。

デュタステリドは、フィナステリドと同じく5α還元酵素を阻害する内服薬ですが、I型とII型の両方を阻害します。

フィナステリドと比較して約1.6倍の発毛効果が確認されています。

特に頭頂部の薄毛に高い効果が期待できます。

主な副作用には、性欲減退(約3.9%)、勃起不全(約4.3%)、射精障害(約1.0%)などがあります。

出典:PMDA:ザガーロカプセル0.5mg添付文書

女性への使用は禁忌、半減期が長いため体内に長く残る

デュタステリドは、フィナステリドより強力な効果が期待できる一方、副作用の発生率もやや高い傾向があります。

ミノキシジル(外用薬・内服薬)

外用ミノキシジル5%は日本皮膚科学会ガイドライン(2017年版)で推奨度Aとされています。

頭皮に直接塗布することで、毛根を活性化し、発毛を促します。

効果実感まで4〜6ヶ月かかる、主な副作用は頭皮のかゆみ・かぶれ

ミノキシジル内服薬は、AGA治療目的では国内未承認ですが、多くのクリニックで発毛プランの一環として処方されています。

日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)では推奨度Dとされていますが、その後の研究で安全性データが蓄積されており、医師の管理下で適切に使用すれば有力な選択肢となります。

内服薬は全身性の副作用(むくみ、動悸、多毛など)に注意が必要

1,404名を対象とした多施設研究(2021年)では、ミノキシジル内服薬による副作用発生率は比較的低く、最も多い副作用は多毛症(15.1%)でした。

副作用による治療中止率は1.2%と報告されています。

出典:J Am Acad Dermatol 2021

使用する場合は必ず医師の管理下で定期的な検査を受けながら進めることが重要

※効果には個人差があります。症状が現れた場合は医師にご相談ください。

その他の治療法(メソセラピー・自毛植毛)

メソセラピー(成長因子注入療法)

頭皮に成長因子や栄養素を直接注入する治療法です。

ガイドライン(2017年版)では推奨度C1(根拠が不足)とされています。

費用は1回あたり数万円で複数回の施術が必要

自毛植毛

後頭部などの薄毛になりにくい部分から毛髪を採取し、薄毛部分に移植する外科的治療法です。

日本皮膚科学会ガイドライン(2017年版)で推奨度Bとされています。

費用が高額(数十万〜数百万円)で施術後のダウンタイムもある

薬物療法で十分な効果が得られなかった場合や、広範囲の薄毛に対して検討される治療法です。

※これらの治療法は、効果に個人差があります。医師と十分に相談の上、選択してください。

出典:日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

抜け毛治療でおすすめのAGAクリニック5選

AGA治療を始める際、クリニック選びは重要なポイントです。

ここでは、オンライン診療対応、料金の明確さ、実績などを基準に、おすすめのAGAクリニックを5つ紹介します。

DMMオンラインクリニック|24時間診療で忙しい方に

DMMオンラインクリニックの公式HP
DMMオンラインクリニックの基本情報
予防プランフィナステリド1mg
2,097円(税込)~/月
発毛プランフィナステリド1mg+ミノキシジル5mg
初回1ヶ月あたり:1,861円(税込)/月
※発毛ライトプラン12か月プランで(クーポンコード:docaga)を適用した場合
診察費0円
オンライン診療オンライン診療クリニック
診察料:0円

送料:550円

診察時間:24時間
治療内容内服薬・外用薬・サプリメント・ヘアケア
保証内容全額返金保証(らくらく定期便1ヶ月ごとで決済し、薬が体に合わなかった場合)
DMMオンラインクリニックのおすすめポイント
  • 24時間オンライン診療に対応
  • クーポンコードキャンペーンがある
  • 全額返金保証がある

DMMオンラインクリニックは、DMMグループが運営するオンラインクリニックです。

24時間診療可能で仕事が忙しい方でも好きな時間に受診可能な点が大きな魅力です。

予防プランは月額2,097円〜、発毛プランは初回1,861円〜(12か月プランでクーポン適用時)と、長期プランの価格が安く設定されています。

全国どこからでも受診でき最短当日に自宅へ配送

プライバシーに配慮した梱包で、中身が分からないように配送されるため安心です。

クリニックフォア|初月1,049円から始めやすい

クリニックフォアのホームページ画像
クリニックフォアの基本情報
予防プランフィナステリド
初回1か月あたり:1,049円(税込)/月
※12ヶ月まとめて定期にキャンペーン(クーポンコード:YOBO2024C)を適用した場合
発毛プランフィナステリド+ミノキシジル合剤
初回1か月あたり:1,851円(税込)/月
※12ヶ月まとめて定期にキャンペーン(クーポンコード:AGA2024C)を適用した場合
診察費0円
※処方がない場合:1,650円
オンライン診療基本オンライン診療
診察料:0円
※処方がない場合:1,650円

送料:550円

診察時間:7:00〜24:00
治療内容内服薬・外用薬・サプリメント
保証内容全額返金保証(治療開始後どうしても薬が体に合わなかった場合)
※単品1ヶ月、単品3ヶ月、単品6ヶ月は対象外
クリニックフォアのおすすめポイント
  • キャンペーンコード利用でお得
    (予防プラン:1,049円/月〜・発毛プラン:1,851円/月〜)
  • 定期配送なら単月処方の15%OFFとお得
  • 発毛プランが合剤で1日1錠服用で治療ができる

クリニックフォアは、オンライン診療と対面診療の両方に対応しているクリニックです。

予防プランは初月1,049円〜と非常に始めやすい価格設定が特徴です(12ヶ月まとめて定期にキャンペーン適用時)。

発毛プランも初回1,851円〜と手頃で、定期便の割引率も高く設定されています。

主要都市に10院以上、オンラインと対面を使い分け可能

アプリで簡単に予約でき、診察から処方までスムーズに進みます。

土日祝日もオンライン診療に対応しているため、平日忙しい方にもおすすめです。

AGAスキンクリニック|発毛実感率99.4%の実績

AGAスキンクリニック公式サイト
AGAスキンクリニックの基本情報
予防プランフィナステリド1mg
初回:3,700円(税込)/2回目以降:6,200円(税込)
発毛プランミノキシジル内服薬
12ヶ月プランまとめて:8,400円(税込)
診察費0円
オンライン診療月額定額制プラン(サブスク)
初回はクリニックで診察をする
※札幌院・松山院・高知院・福岡院・小倉院・熊本院・沖縄院限定

診察料:0円
診察時間 :クリニックの診察時間に従う
治療内容内服薬・外用薬・注入治療・自毛植毛・ホームケア
保証内容全額返金保証(6ヶ月後に治療効果がないと認められた場合)
AGAスキンクリニックのおすすめポイント
  • 初回カウンセリング時、血液検査・マイクロスコープ診断が無料
  • 月額3,700円から始められる
  • 初回処方から6ヶ月たっても実感がなければ全額返金保証

AGAスキンクリニックは、全国60院以上を展開する大規模なAGA専門クリニックです。

発毛実感率99.4%という高い実績を誇り、多くの治療実績があります。

予防プランは初回3,700円、2回目以降6,200円、発毛プランは月額8,400円(12ヶ月プランまとめて)です。

オリジナル治療薬「Rebirth」と全額返金保証制度

内服薬・外用薬・メソセラピーなど幅広い治療オプションがあります。

夜22時まで診療している院もあり、仕事帰りにも通いやすい点も魅力です。

イースト駅前クリニック|全国42院で通いやすい

イースト駅前クリニックの公式HP画像
イースト駅前クリニックの基本情報
予防プランフィナステリド(国内正規薬)
1ヶ月限定プラン:1,650円(税込)
発毛プランフィナステリド(国内正規薬)+ミノキシジル内服薬
6ヶ月分まとめて処方で35,670円(税込)
※1ヶ月あたり5,945円
診察費0円
オンライン診療初診からオンライン診療ができる

診察料:0円
※処方のない場合:3,300円

送料:1,100円
※AGA治療の全プラン 1万円以上で送料無料

診察時間:月〜金:10:00~21:00 土日祝:10:00~17:30

休診日:なし
治療内容内服薬・外用薬
保証内容
イースト駅前クリニックのおすすめポイント
  • トライアルプランで初月安価で始められる
  • 対面診療は予約不要 10分の診察で治療薬を受け取れる
  • オンライン診療は初回から来院不要

イースト駅前クリニックは、全国42院を展開する男性専門クリニックです。

すべての院が駅近に位置しており通いやすさが大きな特徴です。

予防プランは月額1,650円〜、発毛プランは月額5,945円〜と、明確でシンプルな料金体系です。

初診・再診料は無料で薬代のみの負担

予約から処方までがスピーディーで、初診でも約30分程度で完了します。

男性専門クリニックのため、待合室で女性患者と顔を合わせることがなく、プライバシーが守られます。

湘南AGAクリニック|140院以上の圧倒的な院数

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湘南美容クリニック・湘南AGAクリニックの基本情報
予防プランフィナステリド
1ヶ月:3000円(税込)
発毛プランHRタブレットF(フィナステリド)+HRタブレットM(ミノキシジル)
3ヶ月まとめて:25,500円(税込)
診察費0円
オンライン診療初診からオンライン診療ができる

診察時間:9:30〜20:30

休診日:なし
治療内容内服薬・外用薬・注入治療等・自毛植毛・サプリメント
保証内容全額返金(3ヶ月間治療を継続して効果がない場合)
湘南美容クリニック・湘南AGAクリニックのおすすめポイント
  • 3ヶ月のM字発毛実感コースがある
  • オンライン診療にも対応
  • 全額返金制度がある

湘南AGAクリニックは、全国140院以上を展開する国内最大級の美容クリニックグループです。

予防プランは月額3,000円、発毛プランは月額8,500円(3ヶ月まとめて25,500円の1ヶ月あたり)です。

引越しや転勤があっても継続治療が可能

投薬治療だけでなく、メソセラピーや自毛植毛まで幅広い治療選択肢があります。

大手美容クリニックグループの安心感と、豊富な治療実績が魅力です。

AGAクリニックを選ぶ時のポイント

AGAクリニックを選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてください。

クリニック選びのポイント
  • 料金の明確さ(初診料、再診料、薬代、オプション治療費)
  • 通いやすさ(立地、オンライン診療対応)
  • 治療の選択肢(内服薬、外用薬、メソセラピー、植毛など)
  • 医師の専門性(AGA治療の経験、カウンセリングの丁寧さ)
  • プライバシー配慮(完全個室、男性専門クリニックなど)

多くのクリニックで初回カウンセリングを無料で実施

まとめ

抜け毛が多いと感じたとき、まず大切なのは正常な範囲と異常な状態を見分けることです。

1日50〜100本程度の抜け毛は正常範囲ですが、急激な増加や毛根の異常、薄毛の進行が見られる場合は注意が必要です。

抜け毛の原因は、AGA、遺伝、生活習慣の乱れ、ストレス、病気、薬の副作用、季節的要因など多岐にわたります。

ご自身の抜け毛がどの原因に該当するかを把握することで、適切な対策を選ぶことができます。

自宅でできる対策としては、正しいシャンプー、頭皮マッサージ、栄養バランスの良い食事、質の良い睡眠、ストレス管理などが挙げられます。

自宅対策は頭皮環境を整えるがAGAの根本治療にはならない

AGAが疑われる場合や、自宅対策で改善が見られない場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。

AGAは進行性のため、早期治療が効果的です。

医療機関では、フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルなどの治療薬が処方され、日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)でも推奨されています。

医師の管理下で適切に治療すれば進行抑制や発毛効果が期待できる

クリニック選びでは、料金の明確さ、通いやすさ、治療の選択肢、プライバシー配慮などを基準に、ご自身に合ったクリニックを選びましょう。

オンライン診療に対応したクリニックも増えており、忙しい方でも治療を始めやすくなっています。

※効果には個人差があります。抜け毛や薄毛が気になる場合は、まずは医師にご相談ください。

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