鏡を見るたびに、生え際が後退していることに気づいて不安になっていませんか。
M字はげ(M字型AGA)は、額の両側から髪の毛が後退していく脱毛症で、多くの男性が悩んでいます。
結論からお伝えすると、M字はげは適切な治療により改善が期待できます。
特に初期段階であれば回復の可能性が高く、進行期でも医学的根拠のある治療法で改善が見込めます。
本記事では、M字はげの原因から効果的な治療法、費用相場まで、医学的根拠に基づいて詳しく解説します。
あなたに合った治療法を見つける手助けになれば幸いです。
- M字はげは適切な治療により改善が期待できる進行性の脱毛症
- 初期段階なら回復の可能性が高く、早期治療が重要
- 内服薬・外用薬・注入治療・植毛など医学的根拠のある治療法がある
- 結論:M字はげは治療可能な疾患であり、早期に医師に相談して適切な治療を開始することが改善への近道です。

2005年設立の株式会社ゼロメディカルで、医療・介護・福祉領域における経営支援や医療情報メディア運営、WEBマーケティングを統括。医療機関や関連施設の課題解決を支えるとともに、Kenkotto/Diamell/デンタルマイクロスコープClinic などの自社メディアを通じて、正確で分かりやすい情報を届ける体制づくりに取り組んでいる。
本記事では、医療機関の経営支援と医療メディア運営で培った知見にもとづき、情報の客観性・表記の妥当性・最新性を確認しています(※個別の診断・治療方針の判断は医師が行います)。
M字はげ(M字型AGA)とは?特徴と見分け方
M字はげは額の両側から髪の毛が後退していく脱毛パターンのことです。男性型脱毛症(AGA)の代表的な症状の一つで、多くの男性が経験する悩みなんですね。
AGAは進行性の脱毛症で、放置すると徐々に薄毛が広がっていきます。ただし、適切な治療により進行を抑えたり、改善したりすることが可能です。
M字はげの特徴
額の両側(こめかみ付近)から髪の毛が後退していくことが最も顕著な特徴です。
具体的には以下のような特徴があります。
- 額の両サイドの生え際が後退し、中央部分だけが残る
- こめかみ部分の髪の毛が細く、短くなる
- 前髪を上げると、額の形がM字に見える
- 朝起きたときの枕に抜け毛が増える
初期段階では目立たないことも多く、気づいたときにはある程度進行しているケースも少なくありません。
生え際の後退との見分け方
M字はげと単なる生え際の後退を見分けるポイントがいくつかあります。
M字はげは額の両側から優先的に後退するのに対し、生え際全体が均等に後退する場合はM字はげとは異なるパターンです。
また、髪の毛の太さも重要な指標です。M字はげでは後退部分の髪の毛が細く短くなる「軟毛化」が見られます。これは、毛根が弱って太い毛が生えにくくなっている証拠なんです。
さらに、進行のスピードも判断材料になります。数ヶ月から数年かけて徐々に後退していく場合は、AGAによるM字はげの可能性が高いです。
進行のパターン(ハミルトン・ノーウッド分類)
ハミルトン・ノーウッド分類という国際的な基準で進行度を評価します。
この分類は7段階に分かれており、M字はげは主に以下のステージで該当します。
- ステージII型:生え際がわずかに後退し始める初期段階
- ステージIII型:M字が明確になり、こめかみ部分の後退が顕著になる
- ステージIII Vertex型:M字に加えて頭頂部の薄毛も始まる
- ステージIV型以降:M字の後退が進み、頭頂部との境界が薄くなる
そのため、早期に発見して治療を開始することが重要です。
ハミルトン・ノーウッド分類は、医師が治療方針を決める際にも活用される客観的な指標なので、クリニックを受診する際の参考になります。
M字はげの原因は3つ|なぜ生え際から薄くなる?
M字はげの原因を理解することは、効果的な治療法を選ぶ上で非常に重要です。主な原因は男性ホルモン、遺伝、生活習慣の3つです。
それぞれの原因について、医学的根拠に基づいて詳しく見ていきましょう。
男性ホルモン(DHT)の影響
DHTという男性ホルモンの影響が最も大きい原因です。
DHTは、テストステロンという男性ホルモンが5α還元酵素という酵素によって変換されて生成されます。このDHTが毛根の細胞にある受容体と結合すると、毛髪の成長サイクルが乱れてしまうんです。
通常、毛髪は2〜6年かけて成長する「成長期」、2〜3週間の「退行期」、数ヶ月の「休止期」を繰り返しています。しかし、DHTの影響を受けると成長期が短縮され、毛髪が十分に成長しないまま抜け落ちてしまいます。
特に、生え際やこめかみ部分の毛根はDHTの影響を受けやすいため、M字型に薄毛が進行するわけです。
日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)でも、AGAの主な原因としてDHTが明記されており、医学的に確立されたメカニズムです。
遺伝的要因
遺伝もM字はげの重要な要因の一つです。
AGAの発症リスクは、遺伝的な要素によって大きく左右されます。特に、母方の祖父が薄毛だった場合、AGAになるリスクが高いとされています。
これは、DHTの受容体の感受性に関わる遺伝子がX染色体上にあるためです。男性はX染色体を母親から受け継ぐため、母方の遺伝的影響を受けやすいんですね。
ただし、遺伝的要因があるからといって必ずM字はげになるわけではありません。生活習慣や環境要因も関係しています。
また、遺伝的にAGAになりやすい体質であっても、適切な治療により進行を抑えることは可能です。
生活習慣の影響
生活習慣もM字はげの進行に影響を与える要因です。
まず、ストレスは血行不良を引き起こし、毛根への栄養供給を妨げます。慢性的なストレスは、ホルモンバランスの乱れにもつながり、AGAの進行を加速させる可能性があります。
次に、栄養バランスの偏った食事も問題です。毛髪の成長にはタンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要です。特に、亜鉛やビタミンB群の不足は毛髪の健康に悪影響を及ぼします。
さらに、喫煙は血管を収縮させ、頭皮の血流を悪化させます。これにより毛根への酸素や栄養の供給が減少し、毛髪の成長が阻害されるんです。
睡眠不足も見逃せない要因です。毛髪の成長ホルモンは主に睡眠中に分泌されるため、十分な睡眠をとらないと毛髪の成長が妨げられます。
生活習慣の見直しは、医学的な治療と併用することで、より効果的な結果が期待できます。
M字はげのセルフチェック方法|進行度を確認しよう
自分のM字はげがどの程度進行しているのかを把握することは、適切な治療を始めるための第一歩です。
ここでは、自宅で簡単にできるセルフチェック方法を段階別にご紹介します。ただし、正確な診断は医師による診察が必要なので、気になる症状がある場合は早めに受診することをおすすめします。
初期段階のサイン
M字はげの初期段階では、まだ目立った変化がないことも多いですが、以下のようなサインがあります。
- 額の両側の生え際がわずかに後退し始めている
- こめかみ部分の髪の毛が以前より細く感じる
- 前髪をかき上げたときに、おでこが広くなった気がする
- シャンプー時の抜け毛が以前より増えた(1日50〜100本程度は正常範囲)
- 枕に付く抜け毛が目立つようになった
この時期に治療を開始すれば回復の可能性が高いからです。
セルフチェックの方法として、前髪を上げた状態で鏡を見て、額の両側の生え際が中央部分より後退していないか確認してみましょう。また、数ヶ月前の写真と比較するのも有効な方法です。
中期〜進行期のサイン
中期から進行期になるとM字はげがより明確になってきます。
- 額の両側の後退が顕著で、M字の形がはっきりと見える
- こめかみ部分の髪の毛が薄く、地肌が透けて見える
- 生え際の後退が耳の上あたりまで進んでいる
- 頭頂部にも薄毛の兆候が見られる(複合型)
- 髪の毛のボリュームが全体的に減少している
この段階でも、適切な治療により改善が期待できます。
ハミルトン・ノーウッド分類でいうと、ステージIII型からIV型に該当することが多いです。医師の診察を受けて、自分の進行度を正確に把握することが重要です。
今すぐ診察を受けるべきケース
以下のような症状がある場合は、できるだけ早く医療機関を受診することをおすすめします。
- 短期間(数ヶ月以内)で急激に髪の毛が薄くなった
- 円形脱毛症のような局所的な脱毛がある
- 頭皮に赤みや痒み、痛みなどの異常がある
- フケが異常に多い、または頭皮が脂っぽい
- 抜け毛が1日200本以上ある
これらの症状は、脂漏性皮膚炎、円形脱毛症などの可能性もあります。自己判断せず、専門医による診察を受けることが大切です。
AGAクリニックでは、無料カウンセリングを実施しているところも多いので、まずは気軽に相談してみるのも良いでしょう。早期発見・早期治療が、M字はげ改善への最短ルートです。
M字はげは治る?回復の可能性と現実的な期待値
「M字はげは本当に治るのか」というのは、多くの方が最も知りたいポイントだと思います。
適切な治療により改善が期待できるが、完全に元通りになるかどうかは進行度や個人差によります。
ここでは、医学的根拠に基づいた現実的な期待値をお伝えします。
初期段階なら回復の可能性が高い
初期段階であれば回復の可能性は比較的高いです。ハミルトン・ノーウッド分類のステージII〜III型程度であれば、治療効果が出やすい傾向があります。
フィナステリドやデュタステリドといった内服薬による治療では、約90%の方で脱毛の進行が抑制され、約60%の方で発毛効果が認められています。
ミノキシジル外用薬を併用すると、さらに効果が高まることが報告されています。ミノキシジルは毛根への血流を改善し、毛母細胞を活性化させる作用があるため、発毛促進効果が期待できるんです。
毛根が萎縮していても完全に死滅していなければ、治療により復活させることができます。
最初の数ヶ月で効果が見えないからといって諦めず、根気よく治療を続けることが大切です。
進行期でも改善は期待できる
M字はげが進行してしまった場合でも改善を諦める必要はないです。
ステージIV型以降の進行期でも、内服薬や外用薬による治療で一定の効果が期待できます。ただし、初期段階に比べると回復に時間がかかり、完全に元の状態に戻ることは難しいケースが多いです。
進行期の場合、内服薬と外用薬の併用に加えて、メソセラピー(成長因子注入治療)を検討する選択肢もあります。メソセラピーは、頭皮に直接成長因子や有効成分を注入する治療法で、より積極的なアプローチです。
さらに進行した場合や、薬物療法で十分な効果が得られない場合は、自毛植毛という選択肢もあります。自毛植毛は、後頭部などの健康な毛根を採取して、薄毛部分に移植する手術です。
定着すれば長期的に維持できます。
これらも考慮する必要があります。
治療開始時期による効果の違い
早期に治療を開始するほど効果が高く回復も早い傾向があります。
これは、毛根がまだ活動しているうちに治療を始めることで、毛髪の成長サイクルを正常化しやすいためです。
具体的には、以下のような違いがあります。
- 初期段階(ステージII〜III型):3〜6ヶ月で改善の兆候が見られることが多い
- 中期段階(ステージIV型):6〜12ヶ月の治療継続が必要なケースが多い
- 進行期(ステージV型以降):12ヶ月以上の長期治療が必要、完全な回復は難しい場合もある
治療開始が遅れると、薬物療法では効果が得られなくなる可能性があります。
「まだ大丈夫」と先延ばしにせず、気になり始めたら早めに医師に相談することが、M字はげ改善への最善策です。効果には個人差がありますので、詳しくは医師にご相談ください。
M字はげに効果的な治療法は4つ|特徴とポイント
M字はげの治療法には、医学的根拠に基づいた複数の選択肢があります。
日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)で推奨度Aとされるのは、フィナステリド・デュタステリドの内服薬とミノキシジルの外用薬です。
ここでは、主要な4つの治療法について、それぞれの特徴と効果を詳しく解説します。
内服薬(フィナステリド・デュタステリド)
内服薬はM字はげ治療の基本となる選択肢です。AGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制することで、脱毛の進行を防ぎます。
日本で承認されている主な内服薬は、フィナステリドとデュタステリドの2種類です。
フィナステリド
フィナステリドは、5α還元酵素II型を阻害することでDHTの生成を抑制する薬剤です。商品名「プロペシア」として知られており、AGA治療の第一選択薬として広く使用されています。
臨床試験では、1年間の服用で約58%の方に改善効果が認められ、約98%の方で脱毛の進行が抑制されました。継続使用により効果は高まり、3年間の服用では約78%の方に改善が見られています。
用法用量は、1日1回1mg(0.2mgの低用量もあり)を服用します。効果が現れるまでには3〜6ヶ月かかるため、根気よく継続することが重要です。
これらの症状が現れた場合は、医師にご相談ください。
デュタステリド
デュタステリドは、5α還元酵素I型とII型の両方を阻害する薬剤です。商品名「ザガーロ」として知られており、フィナステリドより強力な効果が期待できるとされています。
臨床試験では、デュタステリド0.5mgを24週間服用したグループで、フィナステリド1mgのグループに比べて約1.6倍の毛髪数増加が認められました。
用法用量は、1日1回0.5mg(0.1mgもあり)を服用します。フィナステリドと同様に、効果が現れるまでには3〜6ヶ月の継続使用が必要です。
主な副作用として、性欲減退(3.9%)、勃起不全(4.3%)、射精障害(1.0%)などが報告されています。
デュタステリドも女性への使用は禁忌です。効果には個人差があります。詳しくは医師にご相談ください。
外用薬(ミノキシジル)
ミノキシジル外用薬は内服薬と並ぶ標準的な治療法です。日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)で推奨度Aとされています。
ミノキシジルは、毛根周囲の血管を拡張し、血流を改善することで毛母細胞を活性化させます。また、毛髪の成長期を延長させる作用もあります。
日本では、男性用5%製剤と女性用1%製剤が承認されています。市販薬としても「リアップ」などの商品名で販売されており、医師の処方箋なしで購入できます。
臨床試験では、5%ミノキシジルを12ヶ月間使用した場合、約90%の方で脱毛の進行が抑制され、約60%の方で軽度以上の改善が認められました。
使用方法は、1日2回(朝・夜)、清潔な頭皮に1mLを塗布します。塗布後はマッサージする必要はなく、自然に乾燥させます。
これらの症状が強い場合は、使用を中止して医師にご相談ください。
注入治療(メソセラピー)
メソセラピーは頭皮に直接有効成分を注入する治療法です。薬物療法で十分な効果が得られない場合や、より積極的な治療を希望する方に選択されます。
注入する成分は、クリニックによって異なりますが、一般的には以下のようなものが使用されます。
- 成長因子(VEGF、IGF-1など):毛母細胞の活性化
- ミノキシジル:血流改善
- フィナステリド:DHT抑制
- ビタミン・ミネラル:栄養補給
治療頻度は、通常2週間〜1ヶ月に1回のペースで、6〜12回を1クールとして実施されます。
内服薬や外用薬に比べて、より高濃度の成分を局所的に作用させることができます。
費用が高額になることがあります。
主な副作用として、注入部位の痛み、赤み、腫れなどが報告されています。通常は数日で治まりますが、症状が続く場合は医師にご相談ください。
メソセラピーの効果には個人差があり、すべての方に効果が得られるわけではありません。医師と相談して、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。
自毛植毛
自毛植毛は健康な毛根を薄毛部分に移植する外科的治療です。薬物療法で効果が得られない場合や、広範囲に薄毛が進行した場合に選択されます。
定着すれば長期的に維持できるのが大きなメリットです。
主な植毛方法には、以下の2種類があります。
- FUT法(ストリップ法):後頭部の皮膚を帯状に切り取り、毛根を分離して移植する方法。一度に多くの毛根を移植できるが、傷跡が残る
- FUE法:毛根を1つずつ採取して移植する方法。傷跡が目立ちにくいが、費用が高い
植毛の成功率は、経験豊富な医師が行う場合、定着率90%以上と報告されています。移植した毛髪は、通常3〜6ヶ月で成長し始め、1年後には自然な仕上がりになります。
自毛植毛は、一度で劇的な改善が期待できる反面、リスクやコストも高い治療法です。まずは薬物療法を試し、それでも効果が得られない場合の選択肢として検討するのが良いでしょう。
効果には個人差があります。詳しくは医師にご相談ください。
M字はげ治療で気をつけたい副作用と対処法
M字はげの治療を始める際、効果だけでなく副作用についても正しく理解しておくことが重要です。
どの治療法にも副作用のリスクはありますが、多くの場合は軽度で一時的なものです。ここでは、主な治療法の副作用と対処法について詳しく解説します。
内服薬の副作用(性機能障害・肝機能障害)
フィナステリドやデュタステリドといった内服薬には、いくつかの副作用が報告されています。
最も多く報告されているのが性機能に関する副作用です。フィナステリドでは、性欲減退(1.1%)、勃起不全(0.7%)、射精障害(0.4%)などが報告されています。デュタステリドでは、これらの発生率がやや高く、性欲減退(3.9%)、勃起不全(4.3%)、射精障害(1.0%)となっています。
ただし、ごく稀に服用中止後も症状が持続するケースが報告されていますので、症状が現れた場合は早めに医師に相談することが大切です。
また、肝機能に影響を与える可能性も報告されています。定期的な血液検査により肝機能をチェックすることが推奨されています。特に、肝機能障害の既往歴がある方は、医師に事前に伝えるようにしましょう。
発生率は低いですが、これらの症状が現れた場合も医師にご相談ください。
外用薬の副作用(頭皮のかゆみ・赤み)
ミノキシジル外用薬の副作用は、主に頭皮の局所反応です。
最も多いのが頭皮の痒みや赤みで約8%に見られるとされています。これは、ミノキシジルの血管拡張作用や、製剤に含まれるアルコール成分による刺激が原因です。
軽度の場合は、使用を続けることで徐々に慣れて症状が軽減することもあります。
強い痒みや赤み、かぶれなどが続く場合は、使用を中止して医師にご相談ください。
まれに、全身性の副作用として以下のようなものが報告されています。
- 頭痛、めまい
- 動悸、胸の痛み
- 体重増加、むくみ
- 多毛症(顔や腕など、塗布部位以外の毛が濃くなる)
これらの症状が現れた場合は、使用を中止して医師に相談してください。
副作用が出たときの対処法
副作用が出た場合の対処法を知っておくことで、安心して治療を続けられます。
まず、軽度の副作用(軽い痒み、軽度の性欲減退など)の場合は、以下のような対応を試してみましょう。
- 内服薬の場合:服用時間を変更する(朝→夜、または逆)
- 外用薬の場合:塗布量を減らす、塗布回数を減らす(1日2回→1回)
- 様子を見ながら1〜2週間継続してみる(体が慣れて症状が軽減する場合がある)
中等度以上の副作用(明らかな性機能障害、強い頭皮症状、全身症状)の場合は、以下の対応が必要です。
- すぐに使用を中止する
- できるだけ早く処方医に連絡する
- 必要に応じて薬の種類や用量を変更する
多くのクリニックでは、治療開始後1〜3ヶ月ごとに診察や血液検査を実施し、副作用の有無や治療効果をチェックしています。
副作用が心配で治療をためらっている方もいるかもしれませんが、実際に副作用が出る確率は低く、多くの方は問題なく治療を継続できています。医師の指導のもとで適切に治療を受ければ、リスクを最小限に抑えることができます。
※効果や副作用には個人差があります。症状が現れた場合は医師にご相談ください。
M字はげ治療の費用相場|月々いくらかかる?
M字はげの治療を始める前に、費用について把握しておくことは非常に重要です。
クリニックによって料金設定が異なります。ここでは、一般的な費用相場と、費用を抑える方法について解説します。
内服薬の費用相場(月3,000円〜)
内服薬は比較的リーズナブルに始められる治療の基本選択肢です。
フィナステリド(プロペシア)の費用相場は以下の通りです。
- 先発品(プロペシア):月7,000円〜10,000円程度
- ジェネリック医薬品:月3,000円〜6,000円程度
デュタステリド(ザガーロ)の費用相場は、フィナステリドよりやや高めです。
- 先発品(ザガーロ):月9,000円〜12,000円程度
- ジェネリック医薬品:月6,000円〜8,000円程度
初診料(3,000円〜5,000円程度)や血液検査代(3,000円〜10,000円程度)が別途かかる場合があります。ただし、オンライン診療専門のクリニックでは、診察料が無料のところも多いです。
長期的な治療が必要なため、ランニングコストを考えると、ジェネリック医薬品を選ぶことで費用を大幅に抑えることができます。
外用薬の費用相場(月5,000円〜)
ミノキシジル外用薬の費用相場は、以下の通りです。
- 市販薬(リアップX5など):月7,000円〜8,000円程度
- クリニック処方薬:月5,000円〜8,000円程度
- 海外製ジェネリック:月3,000円〜5,000円程度(個人輸入)
市販薬は薬局やドラッグストアで購入できるため、処方箋が不要で手軽です。ただし、クリニックで処方される医療用医薬品の方が、濃度や配合成分の選択肢が広い場合があります。
内服薬と外用薬併用で月8,000〜15,000円程度になります。併用することで効果が高まるため、多くのクリニックでは併用療法を推奨しています。
ジェネリック薬でコストを抑える方法
ジェネリック医薬品の選択が費用を抑える最も効果的な方法です。
ジェネリック医薬品は、先発品と同じ有効成分を含みながら、開発コストが低いため価格が安く設定されています。
具体的なコスト比較の例を見てみましょう。
| 薬剤 | 先発品(月額) | ジェネリック(月額) | 年間差額 |
|---|---|---|---|
| フィナステリド | 8,000円 | 4,000円 | 48,000円 |
| デュタステリド | 10,000円 | 6,500円 | 42,000円 |
年間で4万円以上の差が出るため、長期的な治療を考えるとジェネリック医薬品の選択は非常に合理的です。
さらに費用を抑える方法として、以下のようなポイントがあります。
- オンライン診療を活用する:診察料や通院の交通費を節約できる
- 定期便を利用する:多くのクリニックで定期便割引がある
- まとめ買いを利用する:3ヶ月分や6ヶ月分のまとめ買いで割引が受けられることがある
- キャンペーンを利用する:初月無料や割引キャンペーンを実施しているクリニックもある
個人輸入で海外製の安価な薬を購入することは、偽造品や粗悪品の可能性もあり、健康被害が出ても医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。必ず医療機関を通じて正規の医薬品を入手するようにしましょう。
費用は気になるポイントですが、効果的な治療を続けることが最も重要です。自分の予算に合ったプランを医師と相談して決めることをおすすめします。
M字はげ治療でおすすめのAGAクリニック5選
M字はげの治療を始める際、どのクリニックを選ぶかは非常に重要です。
ここでは、治療実績や費用、通いやすさなどの観点から、おすすめのAGAクリニックを5つご紹介します。それぞれの特徴を比較して、自分に合ったクリニックを見つける参考にしてください。
DMMオンラインクリニック|24時間診療で通いやすい

| DMMオンラインクリニックの基本情報 | |
|---|---|
| 予防プラン | フィナステリド1mg 2,097円(税込)~/月 |
| 発毛プラン | フィナステリド1mg+ミノキシジル5mg 初回1ヶ月あたり:1,861円(税込)/月 ※発毛ライトプラン12か月プランで(クーポンコード:docaga)を適用した場合 |
| 診察費 | 0円 |
| オンライン診療 | オンライン診療クリニック 診察料:0円 送料:550円 診察時間:24時間 |
| 治療内容 | 内服薬・外用薬・サプリメント・ヘアケア |
| 保証内容 | 全額返金保証(らくらく定期便1ヶ月ごとで決済し、薬が体に合わなかった場合) |
- 24時間オンライン診療に対応
- クーポンコードキャンペーンがある
- 全額返金保証がある
24時間いつでも診療を受けられることが最大の特徴です。DMMグループが運営するオンライン専門のAGAクリニックです。
仕事が忙しい方や、夜間しか時間が取れない方でも、自分のペースで診察を受けられます。
オンライン診療のため、スマホやパソコンから予約・診察・処方まで完結し、薬は自宅に配送されます。
料金プランも明確で、予防プラン(フィナステリド1mg)は月2,097円〜、発毛プラン(フィナステリド1mg+ミノキシジル5mg)は初回1,861円〜となっています。長期プランを選ぶことで、さらに費用を抑えることができます。
DMMグループ運営という安心感もあり、初めてAGA治療を受ける方にもおすすめです。
クリニックフォア|オンラインと対面を両立

| クリニックフォアの基本情報 | |
|---|---|
| 予防プラン | フィナステリド 初回1か月あたり:1,049円(税込)/月 ※12ヶ月まとめて定期にキャンペーン(クーポンコード:YOBO2024C)を適用した場合 |
| 発毛プラン | フィナステリド+ミノキシジル合剤 初回1か月あたり:1,851円(税込)/月 ※12ヶ月まとめて定期にキャンペーン(クーポンコード:AGA2024C)を適用した場合 |
| 診察費 | 0円 ※処方がない場合:1,650円 |
| オンライン診療 | 基本オンライン診療 診察料:0円 ※処方がない場合:1,650円 送料:550円 診察時間:7:00〜24:00 |
| 治療内容 | 内服薬・外用薬・サプリメント |
| 保証内容 | 全額返金保証(治療開始後どうしても薬が体に合わなかった場合) ※単品1ヶ月、単品3ヶ月、単品6ヶ月は対象外 |
- キャンペーンコード利用でお得
(予防プラン:1,049円/月〜・発毛プラン:1,851円/月〜) - 定期配送なら単月処方の15%OFFとお得
- 発毛プランが合剤で1日1錠服用で治療ができる
オンライン診療と対面診療の両方に対応しているクリニックです。
主要都市に10院以上のクリニックを展開しており、オンラインで始めた治療を対面に切り替えることも、その逆も可能です。柔軟な診療スタイルが特徴です。
料金プランは、予防プラン(フィナステリド)が初回1,049円〜、発毛プラン(フィナステリド+ミノキシジル合剤)が初回1,851円〜です。12ヶ月まとめて定期にすると、さらに割引が適用されます。
アプリで簡単に予約でき、診察から処方までスムーズに進みます。定期便の割引率も高く、長期的に治療を続ける方にとってコストパフォーマンスが優れています。
湘南AGAクリニック|全国140院以上で通いやすい

| 湘南美容クリニック・湘南AGAクリニックの基本情報 | |
|---|---|
| 予防プラン | フィナステリド 1ヶ月:3000円(税込) |
| 発毛プラン | HRタブレットF(フィナステリド)+HRタブレットM(ミノキシジル) 3ヶ月まとめて:25,500円(税込) |
| 診察費 | 0円 |
| オンライン診療 | 初診からオンライン診療ができる 診察時間:9:30〜20:30 休診日:なし |
| 治療内容 | 内服薬・外用薬・注入治療等・自毛植毛・サプリメント |
| 保証内容 | 全額返金(3ヶ月間治療を継続して効果がない場合) |
- 3ヶ月のM字発毛実感コースがある
- オンライン診療にも対応
- 全額返金制度がある
全国に140院以上を展開する大手美容クリニックグループです。
圧倒的な院数により、転勤や引っ越しがあっても、別の院で継続して治療を受けられます。
料金プランは、予防プラン(フィナステリド)が月3,000円、発毛プラン(HRタブレットF+HRタブレットM)が3ヶ月まとめて25,500円(月8,500円相当)となっています。
投薬治療だけでなく、進行度に応じて、最適な治療法を提案してもらえます。
大手美容クリニックとしての実績と安心感があり、初めての方でも気軽に相談できる環境が整っています。
AGAスキンクリニック|発毛実感率99.4%の実績

| AGAスキンクリニックの基本情報 | |
|---|---|
| 予防プラン | フィナステリド1mg 初回:3,700円(税込)/2回目以降:6,200円(税込) |
| 発毛プラン | ミノキシジル内服薬 12ヶ月プランまとめて:8,400円(税込) |
| 診察費 | 0円 |
| オンライン診療 | 月額定額制プラン(サブスク) 初回はクリニックで診察をする ※札幌院・松山院・高知院・福岡院・小倉院・熊本院・沖縄院限定 診察料:0円 診察時間 :クリニックの診察時間に従う |
| 治療内容 | 内服薬・外用薬・注入治療・自毛植毛・ホームケア |
| 保証内容 | 全額返金保証(6ヶ月後に治療効果がないと認められた場合) |
- 初回カウンセリング時、血液検査・マイクロスコープ診断が無料
- 月額3,700円から始められる
- 初回処方から6ヶ月たっても実感がなければ全額返金保証
発毛実感率99.4%という高い実績が最大の特徴です。全国60院以上を展開するAGA専門クリニックです。
料金プランは、予防プラン(フィナステリド1mg)が初回3,700円・2回目以降6,200円、発毛プラン(ミノキシジル内服薬)が12ヶ月プランで月8,400円となっています。
内服薬・外用薬・サプリメントを組み合わせた総合的なアプローチを行います。
全額返金保証制度もあり、一定条件下で効果が得られなかった場合に費用が返金されるため、安心して治療を始められます。
イースト駅前クリニック|駅近で処方がスピーディー

| イースト駅前クリニックの基本情報 | |
|---|---|
| 予防プラン | フィナステリド(国内正規薬) 1ヶ月限定プラン:1,650円(税込) |
| 発毛プラン | フィナステリド(国内正規薬)+ミノキシジル内服薬 6ヶ月分まとめて処方で35,670円(税込) ※1ヶ月あたり5,945円 |
| 診察費 | 0円 |
| オンライン診療 | 初診からオンライン診療ができる 診察料:0円 ※処方のない場合:3,300円 送料:1,100円 ※AGA治療の全プラン 1万円以上で送料無料 診察時間:月〜金:10:00~21:00 土日祝:10:00~17:30 休診日:なし |
| 治療内容 | 内服薬・外用薬 |
| 保証内容 | ー |
- トライアルプランで初月安価で始められる
- 対面診療は予約不要 10分の診察で治療薬を受け取れる
- オンライン診療は初回から来院不要
すべての院が駅から徒歩数分の好立地が特徴です。全国42院を展開する男性専門クリニックです。
仕事帰りや休日に気軽に立ち寄れるのが大きなメリットです。
料金プランは、予防プランが月1,650円〜、発毛プランが月5,945円〜と、リーズナブルな価格設定です。
スピーディーで、予約なしでも受診できる院もあり、思い立ったらすぐに相談できる手軽さがあります。
男性スタッフのみが対応するため、女性の目が気になる方でも安心して通院できます。
まとめ
M字はげ(M字型AGA)は、額の両側から髪の毛が後退していく脱毛症で、多くの男性が悩んでいる症状です。
原因は、男性ホルモン(DHT)の影響、遺伝的要因、生活習慣の3つが主なものです。特にDHTが毛根に作用することで、毛髪の成長サイクルが乱れ、M字型に薄毛が進行します。
M字はげは適切な治療により改善が期待できるということが重要です。初期段階であれば回復の可能性が高く、進行期でも医学的根拠のある治療法で改善が見込めます。
治療法としては、日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)で推奨度Aとされているフィナステリド・デュタステリドの内服薬、ミノキシジルの外用薬が基本となります。進行度や希望に応じて、メソセラピーや自毛植毛などの選択肢もあります。
費用面では、ジェネリック医薬品を選択することで月3,000円〜と、比較的リーズナブルに治療を始められます。オンライン診療を活用すれば、診察料や通院の手間も省けます。
クリニック選びでは、DMMオンラインクリニックやクリニックフォアのようなオンライン診療に強いクリニック、湘南AGAクリニックやAGAスキンクリニックのような全国展開している大手クリニック、イースト駅前クリニックのような駅近で通いやすいクリニックなど、それぞれに特徴があります。自分のライフスタイルや予算に合ったクリニックを選ぶことが大切です。
M字はげは進行性の疾患なので、「まだ大丈夫」と先延ばしにせず、気になり始めたら早めに医師に相談することをおすすめします。
効果には個人差がありますが、適切な治療を継続することで、多くの方が改善を実感しています。あなたに合った治療法を見つけて、前向きに取り組んでいきましょう。

2005年設立の株式会社ゼロメディカルで、医療・介護・福祉領域における経営支援や医療情報メディア運営、WEBマーケティングを統括。医療機関や関連施設の課題解決を支えるとともに、Kenkotto/Diamell/デンタルマイクロスコープClinic などの自社メディアを通じて、正確で分かりやすい情報を届ける体制づくりに取り組んでいる。
本記事では、医療機関の経営支援と医療メディア運営で培った知見にもとづき、情報の客観性・表記の妥当性・最新性を確認しています(※個別の診断・治療方針の判断は医師が行います)。









