生え際の後退はAGAの初期症状？治療法と発毛効果について解説

鏡を見るたびに、生え際が後退している気がして不安になっていませんか？

生え際の薄毛は、AGAの典型的な症状の一つです。

しかし、早期に適切な治療を始めることで、進行を抑えたり回復を目指したりすることが可能なんです。

本記事では、生え際後退の原因から具体的な治療法、クリニックの選び方まで、医学的根拠に基づいて詳しく解説します。

あなたの生え際の悩みを解決するための第一歩として、ぜひ最後までお読みください。

この記事の監修者

原 征弘
株式会社ゼロメディカル 代表取締役

2005年設立の株式会社ゼロメディカルで、医療・介護・福祉領域における経営支援や医療情報メディア運営、WEBマーケティングを統括。医療機関や関連施設の課題解決を支えるとともに、Kenkotto／Diamell／デンタルマイクロスコープClinic などの自社メディアを通じて、正確で分かりやすい情報を届ける体制づくりに取り組んでいる。

本記事では、医療機関の経営支援と医療メディア運営で培った知見にもとづき、情報の客観性・表記の妥当性・最新性を確認しています（※個別の診断・治療方針の判断は医師が行います）。

生え際の後退はAGAなのか？見分け方をチェック

生え際が気になり始めたとき、まず知りたいのは「これは本当にAGAなのか？」という点ですよね。AGAによる生え際の後退には、いくつかの特徴的なサインがあります。ここでは、正常な生え際とAGAの生え際の違い、そして自分でできるチェック方法を解説します。

正常な生え際とAGAの生え際の違い

正常な生え際は緩やかなM字型、AGAではM字が深くなります。正常な生え際は、額の中央から左右にかけて緩やかなM字型を描いています。一方、AGAが進行すると、このM字が深くなり、生え際がどんどん後退していくのが特徴です。具体的には、額の両サイドから薄くなり始め、やがて頭頂部へとつながっていきます。

また、正常な生え際では太くてしっかりした毛が生えていますが、AGAの生え際では細く短い産毛のような髪が目立つようになります。これは、男性ホルモンの影響で毛髪の成長サイクルが短くなり、太く長い毛に育つ前に抜け落ちてしまうためです。

さらに、生え際の後退スピードも重要なポイントです。正常な加齢による生え際の変化は非常に緩やかですが、AGAの場合は数ヶ月から数年で明らかな変化が現れます。「以前と比べて明らかに生え際が上がった」と感じる場合は、AGAの可能性が高いと言えるでしょう。

生え際後退の3つのサイン

M字の深まり、産毛の増加、抜け毛の増加が3大サインです。AGAによる生え際の後退には、3つの典型的なサインがあります。これらのサインに当てはまる場合は、早めの対策を検討することをおすすめします。

1つ目のサインは「M字の深まり」です。額の両サイドから生え際が後退し、M字型が以前より深くなっている場合、AGAの初期症状である可能性が高いです。鏡で正面から見たとき、生え際のラインが以前より上がっていないか確認してみてください。

2つ目のサインは「産毛の増加」です。生え際に細く短い産毛が目立つようになったら要注意。これは、毛髪の成長サイクルが短縮され、太い毛に育つ前に抜け落ちてしまっている証拠です。

3つ目のサインは「抜け毛の増加」です。シャンプーや枕に以前より多くの髪が抜けていると感じたら、AGAが進行しているサインかもしれません。特に、抜けた毛が細く短い場合は、AGAの可能性が高まります。

簡単にできるセルフチェック方法

額のシワから生え際まで指2本分以上なら後退の可能性あり。AGAかどうかを自分で判断するための、簡単なセルフチェック方法をご紹介します。

まず、鏡の前で正面を向き、額のシワを作ってみてください。一番上のシワから生え際までの距離を測ります。この距離が指2本分（約3〜4cm）以上ある場合は、生え際が後退している可能性があります。

次に、過去の写真と現在の生え際を比較してみましょう。数年前の写真と見比べることで、生え際の変化が客観的に分かります。特に、額の両サイドのM字部分の変化に注目してください。

また、家族歴も重要なチェックポイントです。父親や祖父にAGAの症状がある場合、遺伝的にAGAになりやすい体質である可能性が高くなります。AGAは遺伝的要因が大きく関わっているため、家族に薄毛の人がいる場合は早めの対策が有効です。

正確な診断は医療機関で受けましょう

※これらのセルフチェックはあくまで目安です。正確な診断は医療機関を受診し、専門医に相談することをおすすめします。

生え際が後退する3つの原因｜メカニズムを理解する

なぜ生え際は薄毛になりやすいのでしょうか？ここでは、AGAによる生え際後退の医学的なメカニズムを詳しく解説します。原因を理解することで、適切な治療法を選ぶ手がかりになります。

男性ホルモン（DHT）の影響

DHTが毛髪の成長サイクルを短縮させることが最大の原因です。生え際が後退する最大の原因は、男性ホルモンの一種である「DHT（ジヒドロテストステロン）」の影響です。DHTは、テストステロンという男性ホルモンが「5αリダクターゼ」という酵素によって変換されることで生成されます。

このDHTが毛根にある受容体と結びつくと、毛髪の成長サイクルが乱れてしまうんです。通常、毛髪は2〜6年かけて成長する「成長期」を経て、自然に抜け落ちます。しかし、DHTの影響を受けると成長期が数ヶ月から1年程度に短縮されてしまいます。

その結果、太く長い毛に育つ前に抜け落ち、細く短い産毛のような髪しか生えてこなくなります。これがAGAの典型的な症状です。特に生え際や頭頂部は、DHTの影響を受けやすい部位として知られています。

日本皮膚科学会のガイドライン（2017年版）でも、このDHTが男性型脱毛症の主要な原因であることが明記されており、DHTの生成を抑える治療法が推奨されています。

出典:日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版

生え際特有の5αリダクターゼの多さ

生え際にはII型5αリダクターゼが多く分布しています。生え際が特に薄毛になりやすい理由の一つに、「5αリダクターゼ」という酵素が生え際に多く存在することが挙げられます。この酵素がテストステロンをDHTに変換するため、5αリダクターゼが多い部位ほどDHTの影響を強く受けることになります。

5αリダクターゼには「I型」と「II型」の2種類があり、特にII型が生え際や頭頂部に多く分布しています。このため、これらの部位は後頭部や側頭部と比べて、AGAの影響を受けやすいのです。

逆に言えば、5αリダクターゼの働きを抑える治療薬（フィナステリドやデュタステリド）を使用することで、生え際の薄毛進行を効果的に抑えることが可能です。フィナステリドはII型のみを阻害し、デュタステリドはI型とII型の両方を阻害するため、より強力な効果が期待できます。

副作用もあるため医師の診察が必須

ただし、これらの治療薬には副作用もあるため、必ず医師の診察を受けた上で使用することが重要です。効果には個人差がありますので、自分に合った治療法を医師と相談して決めましょう。

血管が少なく栄養が届きにくい

生え際は血管密度が低く毛根への栄養供給が不足しやすい。生え際が薄毛になりやすい3つ目の理由は、血管の分布が少なく、毛根に栄養が届きにくいという解剖学的な特徴です。毛髪は毛根の毛母細胞が分裂することで成長しますが、そのためには酸素や栄養素が必要不可欠です。

頭皮の血管は、後頭部や側頭部に比べて生え際や頭頂部では密度が低い傾向があります。そのため、毛根に十分な栄養が届きにくく、毛髪の成長が妨げられやすいのです。特にDHTの影響で血流が悪化すると、この傾向はさらに強まります。

このメカニズムを踏まえると、血流を改善する治療法が有効であることが分かります。ミノキシジルという成分は、血管を拡張して血流を促進する作用があり、毛根への栄養供給を改善することで発毛を促します。外用ミノキシジルは日本皮膚科学会のガイドライン（2017年版）で推奨度Aとされており、生え際の治療にも効果が期待できます。

頭皮マッサージは補助的手段です

また、頭皮マッサージや適度な運動も血流改善に役立ちますが、これらはあくまで補助的な手段です。医学的根拠のある治療法と組み合わせることで、より効果的な結果が得られるでしょう。

生え際は本当に回復できる？治療の現実と期待値

「一度後退した生え際は、もう戻らないのでは？」という不安を抱えている方も多いでしょう。ここでは、生え際の回復可能性について、医学的根拠に基づいて現実的な期待値を解説します。

産毛が残っていれば回復の可能性あり

産毛が残っていれば毛包が生きており回復の可能性があります。生え際の回復可能性を判断する重要なポイントは、「産毛が残っているかどうか」です。完全にツルツルになってしまった部分は、毛包（毛を作る組織）が完全に失われている可能性が高く、薬による回復は難しいとされています。

しかし、細く短い産毛が生えている場合は、毛包自体は残っている状態です。この場合、適切な治療により産毛を太く長い毛に育てることが可能なんです。フィナステリドやデュタステリドでDHTの影響を抑え、ミノキシジルで血流を改善することで、休眠状態だった毛包が再び活性化することがあります。

完全に元の状態に戻ることは難しい

ただし、回復の程度には個人差があります。産毛が太い毛に戻るまでには最低でも3〜6ヶ月、場合によっては1年以上かかることもあります。また、完全に元の状態に戻ることは難しく、「進行を止めて現状維持」または「ある程度の改善」を目標とするのが現実的です。

生え際は頭頂部より効果が出にくい理由

生え際は5αリダクターゼの活性が高く血管密度も低いため効果が限定的。残念ながら、生え際は頭頂部と比べて治療効果が出にくい部位として知られています。その理由はいくつかあります。

まず、生え際は5αリダクターゼの活性が高く、DHTの影響を強く受けやすいという特徴があります。そのため、DHTを抑える治療薬を使っても、頭頂部ほど劇的な改善は見られにくい傾向があります。

また、前述したように生え際は血管の分布が少なく、ミノキシジルによる血流改善効果も頭頂部ほど得られにくいのです。さらに、生え際は紫外線や外部刺激を受けやすく、治療の効果が現れにくい環境にあります。

効果が出にくいだけで無効ではない

臨床試験のデータを見ても、フィナステリドやミノキシジルの効果は頭頂部で最も高く、生え際では効果が限定的であることが報告されています。ただし、「効果が出にくい」というだけで、「全く効果がない」わけではありません。適切な治療を継続することで、進行を止めたり、ある程度の改善を得たりすることは十分に可能です。

回復までにかかる期間の目安

最初の変化は3〜6ヶ月、明確な効果は6ヶ月〜1年後に現れます。生え際の治療効果を実感するまでには、どのくらいの期間が必要なのでしょうか？

一般的に、治療を始めてから最初の変化を感じるまでには3〜6ヶ月かかると言われています。これは、毛髪の成長サイクルに関係しています。治療により新しい毛が生え始めても、それが目に見える長さに成長するまでには数ヶ月必要なのです。

初期脱毛は治療が効いている証拠

また、治療開始後1〜2ヶ月の間に「初期脱毛」と呼ばれる一時的な抜け毛の増加が見られることがあります。これは、休眠状態の毛包が活性化し、古い毛が新しい毛に押し出される現象で、治療が効いている証拠でもあります。初期脱毛を経験すると不安になるかもしれませんが、多くの場合は数週間で落ち着きますので、治療を中断せずに続けることが大切です。

より明確な効果を実感できるのは、治療開始から6ヶ月〜1年後です。この頃には、産毛が太くなったり、髪のボリュームが増したりといった変化が現れます。ただし、最大の効果を得るには1年以上の継続が推奨されています。

効果には個人差があります

※効果の現れ方には個人差があります。治療の効果が不十分と感じる場合は、医師に相談して治療法の見直しを検討しましょう。

生え際の後退を防ぐ治療法は4つ｜効果とリスクを比較

生え際のAGA治療には、大きく分けて4つのアプローチがあります。それぞれの特徴と効果、リスクを理解した上で、自分に合った治療法を選ぶことが重要です。

フィナステリド・デュタステリド（進行を止める）

DHTの生成を抑え進行を止めることが主な目的です。フィナステリドとデュタステリドは、5αリダクターゼという酵素の働きを阻害し、DHTの生成を抑える内服薬です。AGAの根本原因であるDHTを減らすことで、生え際の後退を食い止める効果が期待できます。

フィナステリドは5αリダクターゼII型のみを阻害するのに対し、デュタステリドはI型とII型の両方を阻害します。そのため、デュタステリドの方がより強力にDHTを抑制できると考えられています。日本皮膚科学会のガイドライン（2017年版）では両方とも推奨度Aとされています。

出典:日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版

これらの治療薬は「進行を止める」ことが主な目的です。すでに後退してしまった生え際を大きく回復させることは難しいですが、現状を維持し、さらなる後退を防ぐ効果が期待できます。

性機能への副作用に注意が必要

主な副作用として、性欲減退や勃起不全などが報告されています。フィナステリドでは性欲減退が約1.1%、勃起不全が約0.7%、デュタステリドでは性欲減退が約3.9%、勃起不全が約4.3%の発生率とされています。

出典:PMDA:プロペシア錠（フィナステリド）添付文書

出典:PMDA:ザガーロカプセル0.5mg（デュタステリド）添付文書

効果や副作用には個人差があります

※効果には個人差があります。副作用が現れた場合は医師にご相談ください。

ミノキシジル外用薬（発毛を促す）

血流を改善し発毛を促すことが主な目的です。ミノキシジル外用薬は、頭皮に直接塗布するタイプの治療薬で、血管を拡張して血流を改善し、毛根への栄養供給を促進することで発毛を促します。日本皮膚科学会のガイドライン（2017年版）でも推奨度Aとされており、男性には5%濃度、女性には1%濃度が推奨されています。

出典:日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版

外用ミノキシジルは、フィナステリドやデュタステリドと異なり、「発毛を促す」ことが主な目的です。産毛を太く長い毛に育てる効果が期待できるため、進行を止める内服薬と併用することで、より高い効果が得られます。

頭皮のかゆみや発赤に注意

主な副作用として、頭皮のかゆみや発赤、接触皮膚炎などが報告されています。また、初期脱毛が見られることもありますが、これは治療が効いている証拠であり、通常は数週間で落ち着きます。

医療機関の処方薬の方が高濃度

外用ミノキシジルは市販薬としても購入できますが、医療機関で処方される製品の方が濃度が高く、効果が期待できる場合があります。また、医師の指導のもとで使用することで、副作用への対処もスムーズに行えます。

継続使用が効果のカギです

※効果には個人差があります。使用方法を守り、継続して使用することが重要です。

ミノキシジル内服薬（より強力な発毛）

外用薬より強力だが全身性の副作用に注意が必要。ミノキシジル内服薬は、AGA治療目的では国内未承認ですが、多くのクリニックで発毛プランの一環として処方されています。外用薬よりも強力な効果が期待できる一方、全身性の副作用に注意が必要です。

日本皮膚科学会のガイドライン（2017年版）では推奨度Dとされていますが、その後の研究で安全性データが蓄積されており、医師の管理下で適切に使用すれば有力な選択肢となります。1,404名を対象とした多施設研究（2021年）では副作用発生率は比較的低く、最も多い副作用は多毛症（15.1%）でした。副作用による治療中止率は1.2%と報告されています。

出典:J Am Acad Dermatol:Safety of low-dose oral minoxidil for hair loss: A multicenter study of 1404 patients

むくみ、動悸、多毛などの副作用あり

主な副作用として、むくみ、動悸、多毛（全身の体毛が濃くなる）、頭痛などが報告されています。特に心血管系への影響が懸念されるため、心臓病や高血圧の既往がある方は使用を避けるべきです。

ミノキシジル内服薬は、外用薬で効果が不十分な場合や、より強力な発毛効果を求める場合に選択されることが多いです。ただし、未承認薬であることを理解した上で、必ず医師の管理下で定期的な検査を受けながら使用することが重要です。

国内未承認のため医師相談必須

※ミノキシジル内服薬はAGA治療目的では国内未承認です。使用する場合は必ず医師にご相談ください。

メソセラピー・植毛（高度治療）

薬物療法で不十分な場合の選択肢です。内服薬や外用薬で十分な効果が得られない場合、メソセラピーや植毛といった高度な治療法を検討することもできます。

メソセラピーは、頭皮に直接成長因子やビタミン、ミノキシジルなどを注入する治療法です。注射やレーザーを使って有効成分を毛根に届けることで、発毛を促進します。日本皮膚科学会のガイドライン（2017年版）では、成長因子注入療法は推奨度C1（行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない）とされています。

出典:日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版

1回2〜8万円で複数回必要

メソセラピーは1回あたり2万円〜8万円程度で、複数回の施術が必要です。効果には個人差がありますが、内服薬と併用することでより高い効果が期待できる場合があります。

植毛は、後頭部などの薄毛になりにくい部分の毛包を採取し、生え際に移植する治療法です。自分の毛を移植するため、定着すれば自然な仕上がりになり、半永久的に生え続けます。ただし、費用は高額で数十万円〜数百万円かかることが一般的です。

植毛には、メスを使って頭皮を切り取る「FUT法」と、毛包を一つずつ採取する「FUE法」があります。FUE法は傷跡が目立ちにくいというメリットがありますが、費用はFUT法より高くなる傾向があります。

費用とリスクを十分に理解する

これらの高度治療は、薬物療法で効果が不十分な場合の選択肢として有効ですが、費用や施術のリスクを十分に理解した上で判断することが重要です。

生え際治療で気をつけたい副作用と対処法

AGA治療薬は効果的ですが、副作用のリスクも伴います。ここでは、主な治療薬の副作用と、もし症状が出た場合の対処法について解説します。

フィナステリド・デュタステリドの副作用

主な副作用は性機能に関するもので発生率は数%程度です。フィナステリドとデュタステリドの主な副作用は、性機能に関するものです。具体的には、性欲減退、勃起不全、射精障害などが報告されています。

フィナステリドでは、性欲減退が約1.1%、勃起不全が約0.7%の発生率とされています。デュタステリドでは、性欲減退が約3.9%、勃起不全が約4.3%、射精障害が約1.0%と、フィナステリドよりやや高い傾向があります。

出典:PMDA:プロペシア錠（フィナステリド）添付文書

出典:PMDA:ザガーロカプセル0.5mg（デュタステリド）添付文書

服用中止で多くの場合改善します

これらの副作用は、服用を中止することで多くの場合改善します。ただし、ごく稀に服用中止後も症状が持続するケースも報告されているため、副作用が現れた場合は早めに医師に相談することが重要です。

肝機能検査も定期的に必要

また、肝機能への影響も報告されているため、定期的な血液検査を受けることが推奨されます。肝機能障害がある方は、使用前に必ず医師に申告してください。

女性は絶対に使用禁止です

※これらの薬は女性、特に妊娠中または妊娠の可能性がある女性は絶対に使用してはいけません。男性の服用者も、錠剤を砕いたり割ったりせず、そのまま飲み込むようにしてください。

ミノキシジルの副作用（外用・内服）

外用薬は局所的、内服薬は全身性の副作用があります。ミノキシジル外用薬の主な副作用は、頭皮のかゆみ、発赤、接触皮膚炎などの局所的な症状です。これらは比較的軽度で、使用を続けることで慣れてくる場合もあります。症状が強い場合は、濃度を下げたり、使用頻度を減らしたりすることで改善することがあります。

一方、ミノキシジル内服薬は全身に作用するため、より幅広い副作用が報告されています。1,404名を対象とした研究では、多毛症（15.1%）が最も多く、その他にめまい・立ちくらみ（1.7%）、体液貯留（1.3%）、頻脈（0.9%）、頭痛（0.4%）などが報告されています。

出典:J Am Acad Dermatol:Safety of low-dose oral minoxidil for hair loss: A multicenter study of 1404 patients

多毛症は全身の体毛が濃くなる

多毛症は、頭髪だけでなく全身の体毛が濃くなる現象で、特に顔や腕、足などに現れやすいです。女性の場合は特に気になることがあるため、使用前に医師とよく相談することをおすすめします。

心血管系への影響に注意が必要

また、ミノキシジルは元々降圧剤として開発された薬のため、血圧への影響にも注意が必要です。動悸やめまい、むくみなどの症状が現れた場合は、すぐに医師に相談してください。特に心血管系の疾患がある方は、使用前に必ず申告しましょう。

副作用が出たときの対処の仕方

自己判断で中止せず必ず医師に相談してください。AGA治療薬で副作用が出た場合、まず最も重要なのは「自己判断で中止しないこと」です。突然の中止は、かえって症状を悪化させる可能性があるため、必ず医師に相談してください。

軽度の副作用の場合、薬の用量を減らしたり、使用頻度を調整したりすることで改善することがあります。例えば、ミノキシジル外用薬で頭皮のかゆみが出た場合、1日2回から1回に減らすことで症状が軽減することがあります。

内服薬で性機能障害が現れた場合は、薬の種類を変更する選択肢もあります。フィナステリドからデュタステリドへ、またはその逆への変更で、副作用が軽減することもあります。ただし、デュタステリドの方が副作用の発生率がやや高いため、状況に応じて判断します。

初期脱毛は治療効果の証拠

また、治療開始後1〜2ヶ月の間に見られる「初期脱毛」は、副作用ではなく治療が効いている証拠です。多くの場合は数週間で落ち着くため、慌てて治療を中止せず、医師に相談しながら継続することが大切です。

重篤な症状はすぐに使用中止を

万が一、重篤な副作用（激しい動悸、呼吸困難、重度のアレルギー症状など）が現れた場合は、すぐに使用を中止し、医療機関を受診してください。

軽度でも早めに医師相談を

※副作用の現れ方や程度には個人差があります。気になる症状があれば、軽度でも早めに医師に相談することをおすすめします。

生え際AGA治療にかかる費用｜月額と年間の相場

AGA治療を検討する際、費用は重要な判断材料の一つです。ここでは、治療プラン別の費用相場を具体的に解説します。なお、AGA治療は基本的に保険適用外のため、全額自己負担となります。

予防プランの費用相場（月2千円〜6千円）

予防プランは月額2,000円〜6,000円が相場です。予防プランは、AGAの進行を抑えることを目的としたプランで、主にフィナステリドまたはデュタステリドの内服薬が処方されます。現状維持を目指す方や、薄毛の初期段階の方に適しています。

フィナステリドの場合、月額2,000円〜4,000円程度が相場です。ジェネリック医薬品を選択すれば、より安価に治療を続けることができます。デュタステリドはフィナステリドより効果が強い分、やや高額で、月額3,000円〜6,000円程度が一般的です。

年間で計算すると、フィナステリドで約24,000円〜48,000円、デュタステリドで約36,000円〜72,000円となります。クリニックによっては、半年分や1年分をまとめて購入することで割引が受けられる場合もあります。

オンライン診療で診察料無料も

オンライン診療を活用すれば、初診料や再診料が無料のクリニックもあり、薬代のみで治療を続けられるケースもあります。通院の手間も省けるため、忙しい方にはおすすめです。

発毛プランの費用相場（月8千円〜2万円）

発毛プランは月額8,000円〜20,000円が相場です。発毛プランは、進行を止めるだけでなく、発毛を促進することを目的としたプランです。フィナステリドまたはデュタステリドに加えて、ミノキシジル（外用または内服）を組み合わせるのが一般的です。

標準的な発毛プラン（フィナステリド＋ミノキシジル外用）の場合、月額8,000円〜15,000円程度が相場です。デュタステリド＋ミノキシジル内服のより強力なプランでは、月額12,000円〜20,000円程度になることもあります。

年間で計算すると、約96,000円〜240,000円となり、予防プランと比べると費用は高くなります。ただし、より高い効果が期待できるため、薄毛が進行している方や、早期に効果を実感したい方には適しています。

初回限定割引を活用しよう

多くのクリニックでは、初回限定の割引キャンペーンを実施しています。初月1,000円台から始められるプランもあるため、まずは試してみたいという方にはおすすめです。

高度治療の費用（メソセラピー・植毛）

高度治療は数十万円〜数百万円の費用がかかります。内服薬や外用薬で十分な効果が得られない場合、メソセラピーや植毛といった高度治療を検討することもできます。ただし、これらの治療は高額になる傾向があります。

メソセラピーは1回2〜8万円

メソセラピーは、1回あたり2万円〜8万円程度が相場です。効果を得るには複数回の施術が必要で、月1回のペースで6回〜12回行うのが一般的です。そのため、総額では12万円〜96万円程度かかることになります。クリニックによっては、複数回セットで割引が適用される場合もあります。

植毛は50〜300万円が目安

植毛の費用は、移植する毛包の数によって大きく異なります。生え際の薄い部分を補う場合、500〜1,000株（1株=1〜4本の毛）程度が必要になることが多く、費用は50万円〜150万円程度が目安です。広範囲の薄毛をカバーする場合は、200万円〜300万円以上かかることもあります。

植毛には「FUT法」と「FUE法」があり、FUE法の方が傷跡が目立ちにくいメリットがありますが、費用は高くなります。また、植毛は一度施術すれば終わりではなく、既存の髪のAGA進行を防ぐために内服薬の継続が推奨されるため、ランニングコストも考慮する必要があります。

まずは内服・外用薬から試すのが一般的

高度治療は費用が高額なため、まずは内服薬・外用薬での治療を試し、効果が不十分な場合に検討するのが一般的です。クリニックでカウンセリングを受け、自分の状態と予算に合った治療法を医師と相談して決めましょう。

生え際治療で失敗しないクリニックの選び方

AGA治療は継続が重要なため、信頼できるクリニックを選ぶことが成功の鍵です。ここでは、クリニック選びで注目すべきポイントを解説します。

生え際治療の実績・症例数を確認

症例数や治療実績を公開しているクリニックを選びましょう。クリニックを選ぶ際、まず確認したいのが「AGA治療の実績」です。AGA治療は専門性が求められる分野のため、経験豊富なクリニックを選ぶことが重要です。

公式サイトで、これまでの症例数や治療実績を公開しているクリニックは信頼度が高いと言えます。特に「生え際の治療実績」があるかどうかを確認しましょう。生え際は治療効果が出にくい部位のため、豊富な経験があるクリニックの方が適切なアプローチを提案してくれます。

症例写真は個人差があることを理解

また、症例写真を公開しているクリニックも参考になります。ただし、写真はあくまで一例であり、効果には個人差があることを理解しておきましょう。写真を見る際は、治療期間や使用した薬剤、費用なども併せて確認すると、より現実的な期待値を持つことができます。

口コミは複数の情報源で確認を

口コミや評判も参考になりますが、インターネット上の情報は偏っていることもあるため、複数の情報源を確認することをおすすめします。

料金体系が明確で追加費用がないか

料金が明示されており追加費用がないクリニックを選びましょう。AGA治療は自由診療のため、クリニックによって料金が大きく異なります。料金体系が明確で、追加費用が発生しないクリニックを選ぶことが重要です。

公式サイトで治療プランごとの料金が明示されているか確認しましょう。「月額○○円〜」という表示だけでなく、初診料、再診料、検査費用なども含めた総額が分かるクリニックが望ましいです。

カウンセリングで見積もりを確認

また、カウンセリング時に見積もりを出してもらい、どのような費用が含まれているのか詳しく説明してもらうことをおすすめします。後から「検査費用が別途必要」「診察料が毎回かかる」といった追加費用が発生すると、予算オーバーになる可能性があります。

オンライン診療で診察料無料も

オンライン診療を活用すれば、診察料が無料のクリニックもあります。薬代のみで治療を続けられるため、費用を抑えたい方にはおすすめです。ただし、定期的な血液検査は健康管理のために重要なので、検査費用がかかる場合でも受けることをおすすめします。

オンライン診療対応の有無

オンライン診療は通院の手間を省き費用も抑えられます。最近では、オンライン診療に対応しているAGAクリニックが増えています。オンライン診療には、いくつかのメリットがあります。

まず、通院の手間が省けることです。仕事が忙しい方や、近くにAGAクリニックがない方でも、自宅から診察を受けられます。また、診察料が無料のクリニックも多く、費用を抑えられるのも魅力です。

さらに、プライバシーが守られることもメリットです。クリニックに通うのが恥ずかしいと感じる方でも、オンラインなら気軽に相談できます。薬は自宅に配送されるため、誰にも知られずに治療を続けられます。

直接診察できないデメリットもあり

ただし、オンライン診療にもデメリットがあります。直接診察を受けられないため、頭皮の状態を詳しく診てもらうことができません。また、血液検査も自分で検査キットを使用するか、別途医療機関で受ける必要があります。

対面とオンライン両方対応が理想的

初回はオンライン診療で始めて、必要に応じて対面診療を受けられるクリニックを選ぶと、柔軟に対応できます。対面とオンラインの両方に対応しているクリニックを選ぶのもおすすめです。

医師の専門性と診療姿勢

丁寧に説明しデメリットも話してくれる医師を選びましょう。AGA治療は長期間続けるものなので、信頼できる医師がいるクリニックを選ぶことが重要です。医師の専門性と診療姿勢を見極めるポイントをご紹介します。

まず、カウンセリング時に医師が丁寧に説明してくれるかを確認しましょう。治療法のメリットだけでなく、デメリットや副作用についてもきちんと説明してくれる医師は信頼できます。逆に、高額なプランを強引に勧めてくる場合は注意が必要です。

また、質問に対して分かりやすく答えてくれるかも重要です。専門用語ばかりで説明されても理解できないため、患者の立場に立って説明してくれる医師を選びましょう。

専門医資格を確認しよう

医師の専門性については、公式サイトで経歴や専門分野を確認できます。皮膚科専門医や形成外科専門医の資格を持っている医師がいるクリニックは、専門性が高いと言えます。

定期的なフォローアップが重要

さらに、定期的なフォローアップがあるかも確認しましょう。治療開始後も定期的に診察を受け、効果や副作用を確認しながら治療法を調整してくれるクリニックが理想的です。

複数のクリニックで比較検討を

※クリニック選びに迷ったら、複数のクリニックで無料カウンセリングを受けて比較することをおすすめします。実際に話を聞いてみることで、自分に合ったクリニックが見つかります。

生え際AGA治療でおすすめのクリニック5選

ここでは、生え際のAGA治療でおすすめのクリニックを5つご紹介します。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったクリニックを選びましょう。

DMMオンラインクリニック（24時間対応）

DMMオンラインクリニックは、DMMグループが運営するオンライン専門のAGAクリニックです。最大の特徴は24時間診療に対応している点です。仕事が忙しく日中に時間が取れない方でも、深夜や早朝に診察を受けられるため、非常に便利です。

料金プランは、予防プラン（フィナステリド1mg）が月額2,097円〜、発毛プラン（フィナステリド1mg＋ミノキシジル5mg）が初回1,861円〜となっています。特に長期プランの価格が安く、継続しやすいのが魅力です。

DMMグループ運営で安心感あり

DMMグループという大手企業が運営しているため、安心感があります。また、オンライン診療に特化しているため、システムが使いやすく、初めての方でもスムーズに利用できます。薬は最短当日発送で、自宅に届きます。

急な相談にも24時間対応可能

24時間対応なので、急な相談にも対応してもらえるのが心強いですね。忙しい現代人にとって、時間を選ばずに診療を受けられるのは大きなメリットです。

クリニックフォア（初月1,049円〜）

クリニックフォアは、オンライン診療と対面診療の両方に対応しているクリニックです。主要都市に10院以上を展開しており、必要に応じて対面での診察も受けられるのが特徴です。

料金プランは非常に魅力的で、予防プラン（フィナステリド）が初月1,049円〜、発毛プラン（フィナステリド＋ミノキシジル合剤）が初回1,851円〜となっています。12ヶ月まとめて定期にキャンペーンを適用すると、さらにお得になります。

定期便の割引率が高い

定期便の割引率が高く、長期的に治療を続ける場合は費用を大幅に抑えられます。また、専用アプリで簡単に予約できるため、スマホで手軽に診療予約が可能です。

対面とオンラインを使い分け可能

オンライン診療は土日祝日にも対応しており、平日に時間が取れない方でも利用しやすいです。初回は対面で診察を受けて、その後はオンラインで継続するという使い方もできます。

湘南AGAクリニック（全国140院以上）

湘南AGAクリニックは、全国に140院以上を展開する大手美容クリニックグループです。圧倒的な院数により、どの地域にお住まいの方でも通いやすいのが最大の魅力です。

料金プランは、予防プラン（フィナステリド）が月額3,000円、発毛プラン（HRタブレットF＋HRタブレットM）が3ヶ月まとめて25,500円（1ヶ月あたり8,500円）となっています。

投薬から植毛まで幅広い選択肢

湘南AGAクリニックの強みは、投薬治療だけでなく、メソセラピーや植毛まで幅広い治療選択肢があることです。進行度に応じて、最適な治療法を提案してもらえます。大手美容クリニックグループとしての安心感もあり、豊富な症例実績を持っています。

転勤・引っ越しでも継続しやすい

全国展開しているため、転勤や引っ越しがあっても、別の院で継続して治療を受けられるのも便利です。また、オンライン診療にも対応しているため、遠方の方や忙しい方でも利用できます。

AGAスキンクリニック（発毛実感率99.4%）

AGAスキンクリニックは、全国に60院以上を展開するAGA専門クリニックです。最大の特徴は発毛実感率99.4%という高い実績です。この数値は、6ヶ月間治療を継続した患者を対象とした調査に基づいています。

料金プランは、予防プラン（フィナステリド1mg）が初回3,700円・2回目以降6,200円、発毛プラン（ミノキシジル内服薬）が12ヶ月プランで月額8,400円となっています。

オリジナル治療薬「Rebirth」を開発

AGAスキンクリニックは、オリジナル治療薬「Rebirth」を開発しており、内服薬と外用薬を組み合わせた独自の治療プランを提供しています。また、全額返金保証制度もあるため、万が一効果が得られなかった場合でも安心です。

夜22時まで診療で通いやすい

夜22時まで診療している院もあり、仕事帰りに通いやすいのも魅力です。また、オンライン診療にも対応しているため、状況に応じて対面とオンラインを使い分けることができます。

イースト駅前クリニック（駅近で通いやすい）

イースト駅前クリニックは、全国42院を展開する男性専門クリニックです。クリニック名の通りすべての院が駅から徒歩数分の好立地にあり、通いやすさが魅力です。

料金プランは、予防プランが月額1,650円〜、発毛プランが月額5,945円〜と、比較的リーズナブルな価格設定です。初診料・再診料が無料で、薬代のみで治療を続けられるのも嬉しいポイントです。

男性専門でプライバシー確保

イースト駅前クリニックは男性専門クリニックのため、待合室で女性患者と一緒になることがなく、プライバシーが守られます。また、処方までがスピーディーで、初診でも約30分程度で完了します。忙しい方でも気軽に通えるのが魅力です。

通勤途中に立ち寄れる立地

オンライン診療にも対応しており、2回目以降はオンラインで薬を処方してもらうことも可能です。駅近という立地を活かして、通勤途中に立ち寄ることもできます。

まとめ

生え際の後退は、AGAの典型的な症状の一つですが、早期に適切な治療を始めることで、進行を抑えたり回復を目指したりすることが可能です。本記事で解説したように、生え際の後退には男性ホルモン（DHT）の影響、5αリダクターゼの多さ、血管の少なさといった医学的な原因があります。

治療法としては、フィナステリドやデュタステリドによる進行抑制、ミノキシジルによる発毛促進が基本となります。生え際は頭頂部より効果が出にくい部位ですが、産毛が残っていれば回復の可能性はあります。治療効果を実感するには3〜6ヶ月、最大の効果を得るには1年以上の継続が必要です。

費用は、予防プランで月額2,000円〜6,000円、発毛プランで月額8,000円〜20,000円程度が相場です。クリニック選びでは、治療実績、料金体系の明確さ、オンライン診療対応の有無、医師の専門性などを確認しましょう。DMMオンラインクリニック、クリニックフォア、湘南AGAクリニック、AGAスキンクリニック、イースト駅前クリニックなど、それぞれ特徴のあるクリニックがあります。

AGA治療で最も大切なのは、早期発見・早期治療と継続です。生え際の後退が気になり始めたら、まずはセルフチェックを行い、AGAの可能性があれば早めに専門医に相談することをおすすめします。治療を始める際は、医師と相談しながら自分に合った治療法を選び、副作用にも注意しながら継続していくことが重要です。

効果には個人差があります

※効果には個人差があります。治療を始める前に、必ず医師の診察を受けて、自分の状態に合った治療法を相談してください。

この記事の監修者

原 征弘
株式会社ゼロメディカル 代表取締役

2005年設立の株式会社ゼロメディカルで、医療・介護・福祉領域における経営支援や医療情報メディア運営、WEBマーケティングを統括。医療機関や関連施設の課題解決を支えるとともに、Kenkotto／Diamell／デンタルマイクロスコープClinic などの自社メディアを通じて、正確で分かりやすい情報を届ける体制づくりに取り組んでいる。

本記事では、医療機関の経営支援と医療メディア運営で培った知見にもとづき、情報の客観性・表記の妥当性・最新性を確認しています（※個別の診断・治療方針の判断は医師が行います）。