動物病院のホームページ制作で絶対外せない10のポイントとは
「最近近所に動物病院ができてお客さんが減っている」
「スタッフの数が足りず、十分な診療時間が取れない」
などのお悩みを抱えている動物病院は多いのではないでしょうか。
成功の鍵を握るのが独自アドレスでのホームページの有無です。
そこで本記事では、当社が動物病院のホームページ制作時に着目している10の重要ポイントをご紹介します。
これから動物病院のホームページを作成する予定の方や、現在のホームページを見直したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
動物病院の現状と対処法
農林水産省の調査によると、今後動物病院の数や小動物診療獣医師数は増加傾向にあるものの、犬猫の飼育頭数は大幅に減少すると予測されています。
ただ、犬猫1頭当たりの売上、小動物診療獣医師数ごとの平均売上単価は上がっています。
背景として、ペットの高齢化や飼い主様の予防意識への高まりなどが関係しているのは間違いありません。
このような状況を的確に把握しているクライアントは、診療方針に巧みに取り入れることで、自院のブランディングに成功しています。
動物病院の現状を考えたサイト制作に必要な10のキーワード
動物病院間の競争が激化する中、自院のブランディングに成功している病院とそうでない病院との差が開いています。
その鍵を握るのがホームページの活用方法です。
ホームページは動物病院にとって欠かせない集客ツールであり、自院の魅力を効果的に伝えるチャンスでもあります。
そこで当社では、業界の状況を分析し、ホームページ制作時に以下の10のポイントに着目することで、問い合わせの向上と業務の効率化に結びつけています。
ぜひ参考になさってください。
1:診療対象となる動物をトップページにわかりやすく記載
犬猫の飼育頭数は減少していても、小鳥やエキゾチックアニマルなど、ペットとして飼う動物の多様化はますます進んでいます。
そのため、ホームページのトップページには、どのような動物に対応出来るかを記載しましょう。
たとえ犬猫のみが対象のクリニックだったとしても、一時対応が出来るのか、難しい場合は専門の病院に相談できるのかなどをまとめておけば、飼い主様からの問い合わせの精度が上がり、業務の効率化に繋がります。
2:専門や強みがあれば熱く語りましょう
動物医療の分野は幅広く、全ての項目をカバーできる先生はほとんどいないと言われています。
だからこそ、それぞれのクリニックで大切にしていること、強みとしている分野があれば積極的に伝えましょう。
特に最近では歯や皮膚の治療などに関してどこに行けばよいのか、困っている飼い主様がたくさんいらっしゃる傾向にあります。
動物医療に携わる方は謙虚な方が多いのですが、出来ることと出来ないことを文章化しておけば、飼い主様にニーズとのミスマッチが事前に防げるのです。
3:スタッフ紹介は顔写真と挨拶文を
飼い主様が新しく動物病院を探す際、よく見られるページが「院長・スタッフ紹介」です。
やはり、家族であるペットをどのような方に見ていただくのかを皆様、非常に心配されます。そのハードルを下げられるのがスタッフの挨拶文と顔写真なのです。
ライターとして、よくクライアント様にする質問は「どのような経緯でクリニックを開業(勤務)したか」「何を大切にしているか」「今後どうしていきたいか」など。
是非、スタッフ同士で少しずつ言葉にしていき、掲載できるよう頑張りましょう。
また、スタッフさんの中には顔写真を掲載したくないという方も多いかもしれません。その場合は、フリーのイラストレーターに頼んでみるのはいかがでしょうか?
4:予防に関してのお知らせ
現在、「予防」に対する意識は人や動物の医療機関で重要なコンセプトとなっています。
何か問題が起きる前、つまり何も症状が出ていない状況で来院していただければ、手術や入院など飼い主様やペットに負担をかけずに済みます。
ぜひ院長やスタッフにとっては当たり前に思われることでも、積極的に定期健診やワクチンの話題をまとめていきましょう。
ネット上には様々な情報が入り乱れており、特に患者様はワクチンの副作用など、ネガティブワードを検索する傾向にあります。
プロフェッショナルとして、適切な情報を発信し続ければ、飼い主様との信頼関係に繋がるのです。
5:獣医療広告ガイドライン・景品表示法への対応
チラシや看板に関しては、獣医療広告ガイドラインの規定、もしくは地域の獣医師会が指導していることもあり、気を付けている方も多いかと思います。
そして、動物病院のホームページは現在「広告」扱いではないという意見も強くあります。
ただし、人の医療分野において医療法が改正されて、医療広告ガイドラインが施行されました。文言や画像修正などが日々繰り広げられている状況です。
今後動物病院のホームページも書けることが制限される可能性があります。
また、実際に業務としてやってないこと、「確実に治る」などの表現は慎みましょう。それらは景品表示法の対象となります。
6:トリミングの紹介やギャラリー機能を整備
トリミングを行っている医院は、積極的にギャラリーで紹介しましょう。
地域によっては獣医師会との兼ね合いで掲載することも難しいこともあるかもしれませんが、動物病院におけるトリミングのメリットは何といっても、トリマーが違和感を覚えたらすぐに医師に相談できる環境にあります。
リーズナブルさを売りにするのではなく、体質や皮膚の状態をしっかり考えて施術できること。実はこういう情報は飼い主様が全然ご存じないことも多いのです。
7:院内風景や設備のご紹介
医院のことを詳しく知っていただき、来院のきっかけを作るために、院内風景や設備など様々な写真を掲載しましょう。
出来ればプロのカメラマンに撮影を依頼するのが効果的です。写真一枚だけでもホームページの印象はガラリと変わります。
場合によっては、インドアビューの業者に頼んで、360°パノラマ撮影で医院を紹介するのも良いかもしれません。
撮影した写真は、パンフレットやチラシ、Googleマイビジネス(Googleマップ)などに積極的に活用していきましょう。
8:しつけの方法などワンポイントアドバイスを発信
ビギナーの飼い主様に向けて、最新のサプリメントやペットフードの与え方、しつけのワンポイントレッスンなどを発信しましょう。
たとえば来院される飼い主様からよくいただく質問を、Q&A形式でまとめると効果的にコンテンツ作りが可能です。
動物医療を知っている側からすると、当たり前のことでも、世の中には想像以上に困っている方がいらっしゃいます。
その方々に向けて悩みを解決するような文章を書けば、財産となるコンテンツ、効果的なリピーターに繋がる可能性が高まるのです。
近年Google検索は、特定分野において専門性を重視しており、オフィシャルサイトからの発言は以前よりも重要な立ち位置を占めています。
9:ペットの高齢化、老犬・老猫ケアへの対応
ペットと飼い主様が末永く健康に暮らしていくために、動物病院の役割はより重要になってきました。
獣医学の進歩や住環境の改善によりペットの高齢化がますます進み、以前にはあまり見られなかった疾病の多様化、つまり認知症、心不全、ガンなどの兆候も増加しているからです。
ペットたちのために何ができるのかを真剣に考えている飼い主様も多く、ペットロスのサポートまで含めて、老犬・老猫に関しての情報提供を積極的に行っていきましょう。
10:オフィシャルサイトには豊富な求人情報を
とある調査によると医療系の求人を探している人は、ポータルサイトや雑誌など他の媒体で出稿していても、必ずオフィシャルサイトを見る傾向があるそうです。
やはり、実際にどんな場所で働くことになるのかをじっくり調べたいというニーズは大きいようです。
是非自分のところのクリニックで働くと、「どのようなメリットがあるのか」「どういう方が活躍できるのか」「何を任せていくのか」などを具体的にまとめていきましょう。
実際に働いているスタッフの声やアンケートなどを掲載するのもおすすめです。
また、近年では、動物看護師国家資格の制度もスタートすることから、セミナーなどを含めてスタッフの教育をどのように行うかなどをチェックする方も増えています。
まとめ
いまはFacebookやInstagram、無料のポータルサイトがあり、ホームページがなくても大丈夫と思われる方も多いかもしれません。
しかし、動物病院の来院の決め手となるのは、「よく話を聞いてくれた」「飼い主の意思を尊重してくれた」「確かな情報が手に入りそう」といったもの。
だからこそ、オフィシャルホームページに困っている飼い主様に向けて情報提供を行い、そのうえで各種SNSやGoogleマップを活用していけば広がる可能性ははかり知れません。
もし「ホームページを持っていない」「開院時のシンプルな状態のままで情報が少ない」「自院の強みがうまく伝わっていない」などのお悩みがあれば、私達ゼロメディカルにご相談ください。
動物病院のホームページ制作実績が多数あるからこそ、多種多様なデザイン、スマホ対応や暗号化などの最新のご提案が可能です。
また、動物病院に強いカメラマンや、求人文章を書くのが強いライターの手配もサポートさせていただきます。お気軽にご相談ください。
株式会社ゼロメディカル・主任Webライター
1988年生まれ。大学卒業後、教育分野と出版業界での経験を経て、2016年、株式会社ゼロメディカルにWebライターとして入社。これまでに、歯科医院、動物病院、クリニック、整骨院など、医療分野を中心に、200人以上の経営者を取材。1000以上の記事を執筆した経験を持つ。医療分野のほか、教育、法務、AI分野への造詣も深い。現在、人にしか書けない独自の記事を追求中。