ないのは不親切?歯医者のホームページに求められることとは
「歯医者の数はコンビニよりも多い」
冗談のように聞こえますが、これは事実です。
歯医者のほうが1万箇所以上
全国のコンビニの数は54510。
厚生労働省の調査によると歯科診療所の数は68737。
出典:2016年10月JFAコンビニエンスストア統計調査
出典:平成27年医療施設調査
歯医者のほうが1万箇所以上も多いのです。
飽和状態のなかで他の歯医者とは異なる特色をつけたいと考えたとき、自院のホームページを制作することを思いつく人は多いのではないでしょうか。
スタイリッシュなホームページを持つ歯医者も徐々に増えている一方で、一切Web上に情報を公開していない人気歯科医院もたくさんあります。
歯医者はホームページを用意したほうがいいのでしょうか?
また、用意するとしたらどの程度の情報を載せるべきなのでしょうか?
これからの時代、歯科医院のホームページはどのような形が求められるのか解説します。
Contents
ホームページがない歯医者ってどう思われるの?
ホームページがないにもかかわらず、常に予約でいっぱいの歯医者はたくさんあります。
そんな中、一つの「イメージ」が出来上がりつつあります。
ホームページの有無についてこのようなイメージを持っていませんか?
『ホームページがない歯医者は既に患者さんがたくさんいて、これ以上増えると困ってしまう。つまり口コミだけでやっていける腕のいい先生。
それに比べてやたらとホームページが充実している歯医者は患者が少ないから、Web上で宣伝をして患者を増やそうとしている人気のない先生。』
確かに患者が増えすぎないようにあえてホームページを持たなかったり、持っていたとしても診察時間のみといったように非常に簡素なつくりにとどめている医院があるのも事実です。
患者の立場に立ってみても、口コミで知った穴場のような歯医者に魅力を感じることがあるでしょう。
このようなイメージを持っていると、ホームページ制作を躊躇してしまうかもしれません。
しかし、ホームページはなにも先生の宣伝をするだけのツールではありません。
ホームページには、患者さんが安心して治療を選択して受けられるための情報を発信する大事な役割があるのです。
また、特に初診の患者さんは歯医者のイメージをつかもうとホームページを訪れるもの。
ホームページがなかったり、診察時間しか掲載していないあまりに簡素な内容だったら不愛想な印象を持ってしまうでしょう。
ホームページは受付と同じです。
ホームページは親しみやすい歯医者を目指すうえで欠かすことができない要素になっているのです。
ホームページは情報提供の場
歯医者のホームページにはどのような情報を掲載するべきでしょうか。
ホームページを制作する際、特に重要になる要素をご紹介します。
治療内容・治療費
情報提供の観点から考えたとき、もっとも大切なのが治療内容の解説です。
患者さんの立場に立てば、自分が受ける治療は納得できるまで時間をかけて説明してもらいたいもの。
施術前や施術後に親切な説明をしてくれる歯医者には安心して治療をまかせることができ、必然的に評判が上がっていきます。
しかし、患者数が多いと口頭ですべての情報を伝えるのも一苦労です。
また、患者さんもなかなかイメージが持てなかったり、納得できなかったりします。
自費治療となるとなおさらです。
お勧めしたい自費治療がある場合でも、その場で選ぶことにはかなりの抵抗感があるものです。
選択できる治療方法をホームページ上に掲載し、患者さんが事前にある程度のイメージを固めることができれば、来院時の不安もだいぶ解消されます。
また、患者さんがホームページ上の情報で事前にイメージを持っていれば、口頭での説明もスムーズに進み、患者さんの理解度も上がります。
ホームページ上に治療の情報を載せることは、患者さんに安心感と治療への理解を持ってもらう上で非常に重要な役割を果たすのです。
治療例
治療内容に組み込む形になりますが、実際に行ってきた治療例を掲載するとよいでしょう。
先生の実績を紹介することで、患者さんに安心感を与えることができます。
実際に治療実績があることをアピールすることで、大きな施術でも治療させてもらえるでしょう。
先生の紹介
実際に治療を行う先生の名前や顔写真を載せることは必須です。
患者さんはどんな人に治療されるのかということを非常に気にしています。
別に親しみやすい表情を作る必要はありません。
普段通りでも、顔が見えることで与えられる安心感は絶大です。
できるならば経歴を盛り込みましょう。
患者さんに与える説得力が増します。
スタッフの紹介
ホームページは受付と同じです。
実際に施術する先生の他にも、スタッフの紹介を載せましょう。
新たにスタッフを募集する場合にも、応募者に医院のイメージを伝えることができます。
地図、建物外観
特に入り組んだ住宅街にある歯医者の場合、アクセス情報は必須です。
建物外観も掲載し、患者さんが迷わずたどり着けるようにしましょう。
時間が遅れてその後の予約がずれると、非常に多くの患者さんに不便をかけることになります。
Q&A
実際の診察中に患者さんから受けた質問を中心に掲載しましょう。
何を載せたらいいのか、患者さんはどんな情報を求めているのかわからないという場合、そのヒントは診察中に転がっています。
どんな些細なことでもいいので患者さんの疑問を拾い上げていきましょう。
ブログ
ブログは先生やスタッフが自由に内容を追加していける部分。
うまく使えばホームページの価値が増し、訪れる人が増えるかもしれません。
ホームページは歯医者への信頼感を育む
ホームページで治療内容や治療例を解説することで、患者さんは治療への理解が深まり安心して来院することができます。
これはなにも初診の患者さんに限ったことではありません。
常連の患者さんの満足度も上げることができます。特に自費治療の場合、患者さんは本当にこの選択でいいのか不安を抱えています。
選択できる治療方法や治療費を説明することで、患者さんはじっくり考えて納得することができるのです。
また、ホームページにはもちろん宣伝効果があり、患者数を増やす効果が期待できます。
ホームページに先生の情報や治療例、医院の雰囲気がわかる情報を掲載しておけば、「どんな歯医者なんだろう」「どんな先生なんだろう」といった患者さんの疑問や不安をある程度取り除くことができます。
好印象を抱いてやってきた患者さんは、その後も予防治療に通ってくれるなど優良な固定客になってくれる可能性が高くなります。
先生をかかりつけ歯医者として信頼してくれる患者さんの獲得につながるのです。
患者さんが求めている必要な情報をしっかり押さえて、満足度を上げるホームページを制作しましょう。
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