植毛の効果はいつから？持続期間と定着率を解説

「植毛って本当に効果があるの？」「移植した髪はどのくらい持つの？」と疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

植毛は、自分の髪を薄毛部分に移植する治療法で、一般的に82.5%〜95%程度の定着率が報告されています。

適切に定着した髪は長期間にわたって生え続けるため、薬を飲み続ける必要がないという大きなメリットがあります。

効果実感まで6ヶ月〜1年、費用は100万円以上

ただし、効果を実感できるまでには6ヶ月〜1年ほどかかり、費用も100万円以上と高額です。また、効果には個人差があります。

この記事では、植毛の効果や定着率、術後の経過から持続期間まで、医学的根拠に基づいて詳しく解説します。

植毛を検討している方が正しい判断ができるよう、メリット・デメリットもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

原 征弘
株式会社ゼロメディカル 代表取締役

2005年設立の株式会社ゼロメディカルで、医療・介護・福祉領域における経営支援や医療情報メディア運営、WEBマーケティングを統括。医療機関や関連施設の課題解決を支えるとともに、Kenkotto／Diamell／デンタルマイクロスコープClinic などの自社メディアを通じて、正確で分かりやすい情報を届ける体制づくりに取り組んでいる。

本記事では、医療機関の経営支援と医療メディア運営で培った知見にもとづき、情報の客観性・表記の妥当性・最新性を確認しています（※個別の診断・治療方針の判断は医師が行います）。

植毛の効果｜高い定着率で長期的な効果が期待できる

植毛は、AGA（男性型脱毛症）の治療法の中でも、一度施術すれば長期的な効果が期待できる治療法です。日本皮膚科学会のガイドライン（2017年版）でも、自毛植毛は推奨度Bとされています。

薬物療法で効果が不十分な場合の選択肢として位置づけられています。

まずは植毛の基本的な仕組みと、気になる定着率について解説します。

自毛植毛とは｜自分の髪を移植する治療法

自毛植毛は、AGAの影響を受けにくい後頭部から健康な毛髪を採取し、薄毛部分に移植する外科的治療法です。

移植する髪は自分自身のものなので、拒絶反応がなく、定着すれば自然に生え変わり続けます。

AGAでは、前頭部や頭頂部の毛髪がDHT（ジヒドロテストステロン）という男性ホルモンの影響を受けて薄くなります。一方、後頭部の毛髪はDHTの影響を受けにくい性質を持っています。この性質は移植後も変わらないため、一度定着した髪は薄毛になりにくいという特徴があります。

植毛には主にFUE法とFUT法という2つの術式があり、それぞれメスを使うかどうか、傷跡の残り方などが異なります。どちらの方法でも、移植した毛髪の性質は変わりません。

植毛の定着率はどのくらい？

植毛の定着率は、一般的に82.5%〜95%程度と報告されています。

これは移植した毛髪のうち、多くが定着して生え続けることを意味します。ただし、定着率は施術条件や個人の状態によって異なります。

定着率は、医師の技術力やクリニックの設備、患者さんの頭皮状態などによって変動します。経験豊富な専門医が施術を行い、適切なアフターケアを受けた場合、より高い定着率が期待できます。

定着率は100%ではありません

移植した毛髪の一部は定着せずに抜け落ちることがあります。また、術後1〜3ヶ月頃に「ショックロス」と呼ばれる一時的な脱毛が起こることがありますが、これは正常な経過であり、その後新しい髪が生えてきます。

出典:日本皮膚科学会：男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

植毛の効果を実感できるまでの期間と経過

植毛は施術後すぐに効果が現れるわけではありません。移植した毛髪が定着し、新しく生え変わるまでには一定の期間が必要です。

ここでは、術後の経過を時系列で解説します。事前に流れを把握しておくことで、術後の変化に不安を感じることなく過ごせるでしょう。

術後すぐ〜1週間｜かさぶたと腫れの時期

施術直後は、移植部位にかさぶたができ、周囲が腫れることがあります。通常1週間程度で落ち着きます。

この時期は移植した毛髪が定着する大切な期間です。移植部位を触ったり、強くこすったりしないよう注意が必要です。洗髪は医師の指示に従い、刺激の少ない方法で行います。

腫れはおでこや目の周りまで広がることがありますが、通常は数日で引いていきます。仕事や外出は、腫れの状態を見ながら医師と相談して決めましょう。

1〜3ヶ月｜ショックロスで一時的に抜ける時期

術後1〜3ヶ月頃に、移植した毛髪が一時的に抜け落ちる「ショックロス」が起こることがあります。

これは移植した毛包がいったん休止期に入るために起こる現象で、正常な経過です。

ショックロスは失敗ではありません

ショックロスを経験すると「失敗したのでは」と不安になる方もいますが、毛根（毛包）は頭皮にしっかり定着しています。数ヶ月後には新しい髪が生えてくるので心配いりません。

この時期は見た目に変化がないか、むしろ薄くなったように感じることもあります。術前の写真と比較するのは術後6ヶ月以降にするのがおすすめです。

4〜6ヶ月｜新しい髪が生え始める時期

術後4〜6ヶ月頃になると、移植した毛包から新しい髪が生え始めます。

最初は細く柔らかい毛ですが、時間とともに太くしっかりした毛に成長していきます。

この時期から徐々に効果を実感し始める方が多いです。ただし、髪の成長スピードには個人差があるため、焦らずに経過を見守ることが大切です。

生え始めた髪は、周囲の既存毛と比べるとまだ短く細いため、完成形には至っていません。自然な見た目になるまでにはもう少し時間がかかります。

9ヶ月〜1年｜効果を実感できる時期

術後9ヶ月〜1年が経過すると、移植した髪がしっかり成長し、効果を実感できるようになります。多くのクリニックでは、最終的な仕上がりの判断は術後1年を目安としています。

この時期には、移植した髪と既存の髪がなじみ、自然な見た目になっています。移植部位の髪も十分な長さと太さに成長し、ヘアスタイルの自由度も高まります。

効果には個人差があります

術後1年が経過しても、移植した髪は通常のヘアサイクルに従って成長と脱毛を繰り返します。定着した髪は長期間にわたって生え続けることが期待できますが、効果には個人差があります。

植毛の効果は何年持つ？持続期間と再施術の可能性

「植毛の効果はどのくらい続くの？」という疑問は、治療を検討する方にとって重要なポイントです。高額な費用をかけて施術するからこそ、長期的な効果について理解しておきたいですよね。

ここでは、植毛の持続期間と、効果が持続しにくいケースについて解説します。

移植した髪は長期間にわたって生え続けることが期待できる

自毛植毛で移植した髪は、適切に定着すれば長期間にわたって生え続けることが期待できます。

これが植毛最大のメリットと言えるでしょう。

移植した髪はAGAの影響を受けにくい

後頭部から採取した毛髪は、AGAの原因であるDHTの影響を受けにくい性質を持っています。この性質は移植後も維持されるため、移植先でも薄毛になりにくいのです。これを「ドナードミナンス」と呼びます。

移植した髪は通常のヘアサイクル（成長期→退行期→休止期）を繰り返しながら、生え変わり続けます。白髪になることはありますが、AGAのように細くなったり抜けやすくなったりすることは基本的にありません。ただし、長期的な効果には個人差があります。

効果が持続しにくいケースと対策

植毛の効果は長期的に持続することが期待できますが、以下のようなケースでは期待した効果が得られない可能性があります。

効果が得られにくいケースもあります

• 移植した毛髪が十分に定着しなかった場合
• 術後のケアが不適切だった場合
• ドナー部位（採取元）の髪質がもともと弱い場合
• 頭皮の血行が著しく悪い場合

効果を最大限に引き出すためには、経験豊富な専門医を選ぶこと、術後の指示を守ること、そして健康的な生活習慣を心がけることが大切です。喫煙は血行を悪化させるため、術前後は禁煙が推奨されます。

また、植毛で移植した髪は薄毛になりにくいですが、移植していない既存の髪はAGAが進行する可能性があります。既存毛の維持には、必要に応じてAGA治療薬の併用が有効です。

再施術が必要になるのはどんなとき？

植毛は一度の施術で満足できる方も多いですが、再施術を検討するケースもあります。

• より高い密度を求める場合
• AGAの進行により新たな薄毛部位ができた場合
• 初回の施術範囲が限定的だった場合
• さらに自然な仕上がりを目指す場合

ドナー部位の髪には限りがあります

再施術は初回から1年以上経過してから行うのが一般的です。ドナー部位の髪の量には限りがあるため、将来的な再施術の可能性も考慮した治療計画が重要です。

カウンセリングの段階で、1回の施術でどこまで改善できるか、将来的に再施術が必要になる可能性はあるかなど、医師としっかり相談しておきましょう。

植毛のメリット・デメリット｜他の治療との違い

植毛を検討する際は、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが大切です。また、AGA治療薬との違いを知ることで、自分に合った治療法を選びやすくなります。

ここでは、植毛のメリット・デメリットを整理し、AGA治療薬との比較も行います。

植毛のメリット5つ

自分の髪が生えてくる

植毛では、人工毛ではなく自分自身の髪を移植します。

そのため、拒絶反応のリスクがなく、移植した髪は自然に成長します。カツラやウィッグとは異なり、自分の髪として扱えるのは大きなメリットです。

適切に定着すれば長期的な効果が期待できる

薬を毎日服用し続ける必要がない

適切に定着した髪は、ヘアサイクルを繰り返しながら長期間にわたって生え続けることが期待できます。薬のように毎日服用し続ける必要がなく、一度の施術で長期的な効果が期待できます。ただし、効果には個人差があります。

自然な仕上がりになる

自分の髪を移植するため、色味や質感が既存の髪とマッチします。熟練した医師が施術すれば、生え際のデザインも自然で、植毛したことがわかりにくい仕上がりになります。

薬を飲み続ける必要がない

AGA治療薬は効果を維持するために服用を続ける必要がありますが、植毛は一度定着すれば継続的な治療が不要です。薬の副作用が心配な方や、毎日の服薬が負担に感じる方にとってメリットがあります。

生え際やM字にも対応できる

AGA治療薬は生え際やM字部分には効果が出にくいことがありますが、植毛はこれらの部位にも直接髪を移植できます。生え際のデザインを細かく調整できるのは、植毛ならではの強みです。

植毛のデメリット5つ

費用が高額（100万円以上）

費用は100万円〜300万円以上が一般的

植毛の費用は、移植する本数や術式によって異なりますが、100万円〜300万円以上かかることが一般的です。AGA治療薬の月額費用と比較すると、初期費用の負担は大きくなります。

効果を実感するまで時間がかかる

植毛は施術後すぐに効果が現れるわけではありません。効果を実感できるまでに6ヶ月〜1年程度かかります。

すぐに薄毛を改善したい方には向いていません。

ドナー部位に傷跡が残る

後頭部から毛髪を採取するため、ドナー部位に傷跡が残ります。FUE法では点状の傷、FUT法では線状の傷が残ります。髪で隠れる位置ですが、坊主頭にすると目立つ可能性があります。

移植できる髪の量に限界がある

ドナー部位から採取できる髪の量には限りがあります。薄毛の範囲が広い場合、1回の施術では十分な密度が得られないこともあります。ドナー部位の髪を取りすぎると、その部分が薄くなるリスクもあります。

既存毛のAGA進行は止められない

既存毛には別途AGA治療が必要

植毛で移植した髪はAGAの影響を受けにくいですが、移植していない既存の髪はAGAが進行する可能性があります。既存毛を維持するためには、AGA治療薬の併用が必要になることがあります。

AGA治療薬と植毛の違い｜どちらを選ぶべき？

AGA治療には、フィナステリドやミノキシジルなどの治療薬と、植毛という選択肢があります。どちらを選ぶべきかは、薄毛の進行度や予算、ライフスタイルによって異なります。

初期〜中期のAGAであれば、まずは治療薬から始めるのが一般的です。

治療薬で効果が不十分な場合や、生え際・M字の改善を強く望む場合は、植毛を検討する価値があります。

どちらか一方ではなく、植毛後にAGA治療薬を併用するケースも多いです。移植した髪と既存の髪、両方を守るためのベストな方法を医師と相談して決めましょう。

植毛の副作用と気をつけたいこと

植毛は外科的な施術であるため、一定のリスクや副作用があります。事前に知っておくことで、術後の症状にも落ち着いて対処できます。

ここでは、植毛で起こりうる副作用と、植毛が向いていない人の特徴について解説します。

術後に起こりやすい症状

植毛後に起こりうる主な症状は以下のとおりです。

• 腫れ：術後2〜3日をピークに、おでこや目の周りが腫れることがあります。通常1週間程度で引きます。
• 痛み：術後数日は採取部位や移植部位に痛みを感じることがあります。鎮痛剤で対処できます。
• かゆみ：傷が治る過程でかゆみが生じることがあります。掻かないよう注意が必要です。
• しびれ：採取部位周辺の感覚が一時的に鈍くなることがあります。通常は数ヶ月で回復します。
• 出血：術後に少量の出血が見られることがありますが、圧迫すれば止まります。

症状が長引く場合はクリニックに相談を

これらの症状は一時的なもので、多くは数日〜数週間で改善します。症状が長引いたり、強い痛みがある場合は、すぐにクリニックに相談してください。

ショックロスとは？一時的な脱毛への対処

ショックロスは、植毛後1〜3ヶ月頃に起こる一時的な脱毛現象です。

移植した髪だけでなく、移植部位周辺の既存の髪も一時的に抜けることがあります。

ショックロスが起こるのは、手術によるストレスで毛髪が一時的に休止期に入るためです。毛根は生きているので、数ヶ月後には新しい髪が生えてきます。

植毛が向いていない人の特徴

植毛は効果的な治療法ですが、すべての人に適しているわけではありません。以下のような方は、植毛以外の治療法を検討した方がよい場合があります。

植毛が適さないケースもあります

• ドナー部位の髪が十分でない方：後頭部や側頭部の髪が少ない場合、十分な量を移植できません。
• 薄毛の範囲が非常に広い方：ドナーの限界により、満足のいく密度が得られない可能性があります。
• AGAが急速に進行中の方：まずは治療薬で進行を抑えてから植毛を検討する方がよい場合があります。
• 非現実的な期待を持っている方：植毛は髪を増やせますが、20代のような毛量に戻すことは難しいです。
• 健康上の問題がある方：出血傾向がある方、重度の糖尿病の方などは、手術リスクが高まります。

植毛が適しているかどうかは、カウンセリングで医師に頭皮の状態を診てもらい、判断することが大切です。

植毛の術式を比較｜FUE法・FUT法の違い

自毛植毛には主にFUE法とFUT法という2つの術式があります。どちらも自分の髪を移植する点は同じですが、毛髪の採取方法や傷跡の残り方が異なります。

それぞれの特徴を理解して、自分に合った術式を選びましょう。

FUE法｜1本ずつ採取する方法

FUE法（Follicular Unit Extraction）は、後頭部から毛包を1つずつ採取して移植する方法です。

メスを使わず、専用のパンチで毛包をくり抜くように採取します。

メスを使わず傷跡が目立ちにくい

FUE法の特徴は以下のとおりです。

• メスを使わないため、線状の傷跡が残らない
• 点状の小さな傷跡が分散して残る
• 術後の痛みが比較的少ない
• 回復が早く、日常生活への復帰が早い
• 採取に時間がかかるため、手術時間が長くなる傾向
• FUT法より費用が高い場合が多い

短髪にする可能性がある方や、傷跡が気になる方にはFUE法が向いています。

FUT法｜帯状に採取する方法

FUT法（Follicular Unit Transplantation）は、後頭部の皮膚を帯状に切り取り、そこから毛包を分離して移植する方法です。

ストリップ法とも呼ばれます。

一度に多くの毛包を採取できる

FUT法の特徴は以下のとおりです。

• 一度に多くの毛包を採取できる
• 毛包の切断率が低く、定着率が高い傾向
• 後頭部に線状の傷跡が残る
• FUE法より手術時間が短い
• 費用がFUE法より抑えられる場合が多い
• 傷の治癒に時間がかかる

より多くの毛髪を移植したい方や、費用を抑えたい方にはFUT法が選択肢になります。

どちらを選ぶべき？術式の選び方

FUE法とFUT法の選び方は、以下のポイントを参考にしてください。

どちらの術式が適しているかは、薄毛の範囲、ドナー部位の状態、希望する仕上がりなどによって異なります。

カウンセリングで医師の診察を受け、自分に合った術式を提案してもらいましょう。

最近では、FUE法とFUT法を組み合わせた施術や、ロボットを使った植毛など、技術の選択肢も広がっています。クリニックによって対応できる術式が異なるため、複数のクリニックでカウンセリングを受けることをおすすめします。

植毛を検討中の方におすすめのAGAクリニック4院

植毛を受けるクリニック選びは、治療結果を大きく左右する重要なポイントです。医師の技術力、設備、アフターケア体制などを比較して、信頼できるクリニックを選びましょう。

ここでは、植毛を検討中の方におすすめのクリニックを4院ご紹介します。

親和クリニック｜刈り上げない植毛が可能

親和クリニックは、自毛植毛専門のクリニックです。独自のMIRAI法やNC-MIRAI法を開発し、高い定着率と自然な仕上がりを追求しています。

後頭部を刈り上げずに施術可能

特に「NC-MIRAI法」は、後頭部を刈り上げずに毛髪を採取できる技術です。施術後も髪型を変えずに過ごせるため、周囲に気づかれにくいというメリットがあります。仕事や生活への影響を最小限に抑えたい方に適しています。

全国に5院を展開しており、アフターケアも充実しています。植毛専門クリニックならではの豊富な症例数と経験が強みです。

アイランドタワークリニック｜国内最大手の実績

アイランドタワークリニックは、自毛植毛の国内最大手クリニックです。累計症例数25,000件以上の実績があります。

豊富な経験に基づいた施術を受けられます。

独自のi-Direct法とU-Direct法を採用しており、高い定着率と自然な仕上がりを実現しています。特にi-Direct法は、メスを使わずに毛包を採取するため、傷跡が目立ちにくいのが特徴です。

新宿・大阪・名古屋・福岡の4院で展開しており、アクセスの良さも魅力です。カウンセリングは無料で、しっかりと相談してから施術を決められます。

湘南AGAクリニック｜投薬から植毛まで対応

湘南AGAクリニックは、湘南美容クリニックグループが運営するAGA専門クリニックです。投薬治療から植毛まで幅広い治療に対応しており、患者さんの状態に合わせた治療プランを提案してもらえます。

全国140院以上のネットワーク

植毛ではSMART FUE法を採用しており、傷跡が目立ちにくい施術を行っています。全国140院以上のネットワークがあるため、術後のフォローアップも受けやすい環境です。

まずは投薬治療を試してみたい方や、将来的に植毛も視野に入れている方は、総合的なAGA治療を提供している湘南AGAクリニックが選択肢になります。

TOMクリニック｜ARTAS植毛ロボット導入

TOMクリニックは、投薬治療からARTAS植毛まで対応する総合毛髪治療クリニックです。東京と大阪に2院を展開しています。

最大の特徴は、ARTAS植毛ロボットを導入している点です。

ARTASは、AIとロボット技術を活用して毛包を採取するシステムで、均一で精度の高い採取が可能です。医師の手作業と比較して、毛包の損傷リスクを軽減できるとされています。

投薬治療と植毛を組み合わせた総合的な毛髪治療を提案してもらえるため、どの治療法が適しているかわからない方にもおすすめです。

まとめ

植毛は、自分の髪を薄毛部分に移植することで、長期的な効果が期待できる治療法です。定着率は一般的に82.5%〜95%程度と報告されており、適切に定着した髪は自然なヘアサイクルを繰り返しながら生え続けることが期待できます。

効果を実感できるまでには6ヶ月〜1年ほどかかりますが、薬を飲み続ける必要がなく、自然な仕上がりが得られるのは大きなメリットです。特に、AGA治療薬では効果が出にくい生え際やM字部分の改善に向いています。

費用は100万円以上、傷跡も残ります

一方で、費用が100万円以上と高額であること、ドナー部位に傷跡が残ること、既存毛のAGA進行は止められないことなどのデメリットもあります。植毛後も既存毛を守るために、AGA治療薬の併用が必要になるケースも少なくありません。

植毛を検討する際は、メリット・デメリットを十分に理解した上で、信頼できるクリニックでカウンセリングを受けることが大切です。医師の技術力や設備、アフターケア体制を比較し、自分に合ったクリニックを選びましょう。

効果には個人差があります。専門医にご相談ください

本記事でご紹介した治療法の効果には個人差があります。定着率や持続期間は、施術条件や個人の状態によって異なります。ご自身に合った治療法を選択するため、まずは専門医にご相談ください。

この記事の監修者

原 征弘
株式会社ゼロメディカル 代表取締役

2005年設立の株式会社ゼロメディカルで、医療・介護・福祉領域における経営支援や医療情報メディア運営、WEBマーケティングを統括。医療機関や関連施設の課題解決を支えるとともに、Kenkotto／Diamell／デンタルマイクロスコープClinic などの自社メディアを通じて、正確で分かりやすい情報を届ける体制づくりに取り組んでいる。

本記事では、医療機関の経営支援と医療メディア運営で培った知見にもとづき、情報の客観性・表記の妥当性・最新性を確認しています（※個別の診断・治療方針の判断は医師が行います）。