分け目のはげについて｜原因と対策・治療法まとめ

鏡を見たときに、分け目が以前より目立つようになっていると感じたことはありませんか。

分け目のはげは、男性・女性問わず多くの方が経験する悩みです。

原因は紫外線や髪の牽引、AGA・FAGAなど様々で、適切な対策を取ることで改善が期待できます。

セルフケアで対処できるケースもあれば、医療機関での治療が必要な場合もあります。

本記事では、分け目のはげの原因から今日からできる対策、医療機関での治療法まで、医学的根拠に基づいて詳しく解説します。

ご自身の状況に合った対処法を見つける参考にしてください。

分け目のはげとは？主な原因と症状

分け目のはげは、髪の分け目部分が薄くなり、地肌が目立つようになる状態です。

男性・女性ともに起こりますが、メカニズムや進行パターンには違いがあります。

まずは分け目が薄くなる仕組みと、男女の違いについて理解しておきましょう。

分け目が薄くなる仕組み

毛髪が細く短くなり、本数が減少することで起こります。

健康な毛髪には、成長期（2〜6年）・退行期（2〜3週間）・休止期（数ヶ月）という周期（ヘアサイクル）があります。

このサイクルが乱れると、成長期が短くなり、毛髪が十分に成長しないまま抜け落ちてしまうんです。

特に分け目は紫外線や牽引などの外的ダメージを受けやすく、ヘアサイクルが乱れやすい部位と言えます。

また、AGA（男性型脱毛症）やFAGA（女性型脱毛症）などのホルモンの影響により、毛髪が細く軟らかくなることもあります。

男性と女性で違いはある？

女性は分け目の薄毛が目立ちやすい傾向があります。

男性の場合、AGA（男性型脱毛症）では前頭部や頭頂部から薄くなることが多く、分け目だけが薄くなるケースは比較的少ない傾向にあります。

ただし、紫外線や牽引などの外的要因により、分け目が目立つこともあります。

一方、女性の場合は頭頂部全体が広範囲に薄くなるびまん性脱毛が多く、分け目の薄毛が目立ちやすいんです。

FAGA（女性型脱毛症）では、男性のように完全に毛髪がなくなることは少なく、毛髪が細く軟らかくなって地肌が透けて見えるようになります。

また、女性は髪型によって分け目を作ることが多く、同じ場所で分け続けることで牽引性脱毛症を起こしやすい特徴もあります。

進行度のセルフチェック方法

分け目のはげの進行度は、以下のポイントでセルフチェックできます。

これらの症状が複数当てはまる場合、分け目のはげが進行している可能性があります。

早めの対処が改善につながりますので、気になる症状がある方は次のセクションで紹介する対策を参考にしてください。

分け目のはげの原因は6つ｜それぞれの特徴

分け目のはげには複数の原因があり、それぞれ特徴が異なります。

ご自身の状況と照らし合わせて、当てはまる原因を確認してみましょう。

紫外線によるダメージ

分け目は特に紫外線を浴びやすい部位です。

紫外線は頭皮の細胞にダメージを与え、毛髪の成長を妨げる原因になります。

また、紫外線によって頭皮が乾燥したり炎症を起こしたりすることで、健康な毛髪が育ちにくい環境になってしまうんです。

特に夏場や屋外で過ごす時間が長い方は、紫外線対策が重要です。

髪の毛の牽引（けんいん）

同じ場所で髪を分け続けると毛根に負担がかかります。

髪が引っ張られ続けることで毛根に負担がかかり、毛髪が抜けやすくなったり、細くなったりします。

ポニーテールやお団子ヘアなど、髪を強く引っ張るヘアスタイルを長期間続けている方に多く見られます。

また、毎日同じ位置で分け目を作ることも、その部分への負担になります。

AGA・FAGA（男性型・女性型脱毛症）

日本人男性の約30%に見られる進行性の脱毛症です。

AGA（男性型脱毛症）は、男性ホルモンの一種であるDHT（ジヒドロテストステロン）の影響により、毛髪のヘアサイクルが短くなる進行性の脱毛症です。

前頭部や頭頂部から薄くなることが多いですが、分け目の薄毛として現れることもあります。

女性の場合はFAGA（女性型脱毛症）と呼ばれ、頭頂部を中心に広範囲に薄くなるのが特徴です。

更年期以降の女性ホルモンの減少により発症しやすくなります。

AGA・FAGAは進行性のため、早めの対処が重要です。

出典:日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

栄養不足・食生活の乱れ

タンパク質、ビタミン、ミネラルが不足すると毛髪の成長が妨げられます。

偏った食事や過度なダイエットにより栄養が不足すると、毛髪の成長が妨げられ、細く弱い毛髪になったり、抜け毛が増えたりします。

特に鉄分、亜鉛、ビタミンB群などは毛髪の健康に重要な栄養素ですが、現代の食生活では不足しがちです。

バランスの良い食事を心がけることが、健康な毛髪を育てる基本となります。

睡眠不足・慢性的なストレス

成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されます。

質の良い睡眠が取れていないと、この成長ホルモンの分泌が減少し、毛髪の成長サイクルが乱れてしまうんです。

また、ストレスは血管を収縮させ、頭皮への血流を悪化させます。

血流が悪くなると毛根に十分な栄養が届かず、健康な毛髪が育ちにくくなります。

女性ホルモンの変化（更年期・産後）

エストロゲンには毛髪の成長を促進する働きがあります。

更年期や産後などでエストロゲンが減少すると、毛髪が細くなったり抜け毛が増えたりすることがあります。

特に産後の脱毛は、妊娠中に増加したエストロゲンが出産後に急激に減少することで起こります。

多くの場合、産後6ヶ月〜1年程度で自然に回復します。

回復しない場合は医療機関への相談をおすすめします。

分け目のはげ対策｜今日からできる5つの方法

分け目のはげは、初期段階であればセルフケアで改善が期待できます。

日常生活で取り入れやすい対策を5つ紹介しますので、できることから始めてみましょう。

分け目を変える

定期的に分け目を変えることで負担を分散できます。

毎日同じ場所で分け目を作っていると、その部分に紫外線や牽引の負担が集中します。

2〜3日ごとに分け目を左右に変える、ジグザグに分けるなどの工夫が効果的です。

ドライヤーでの分け目の変え方

分け目を変えるには、ドライヤーを使った方法が簡単でおすすめです。

髪を洗った後、いつもと反対側に髪を流しながらドライヤーで乾かすと、自然に分け目の位置が変わります。

根元をしっかり乾かすことで、ボリュームも出やすくなります。

朝のスタイリング時にも、根元を濡らしてドライヤーで分け目を変えることができます。

ジグザグ分けの方法

ジグザグ分けは、分け目を一直線ではなくジグザグに作る方法です。

コームの先端を使って、頭皮にジグザグの線を描くように髪を分けていきます。

この方法なら、特定の部分に負担が集中せず、地肌も目立ちにくくなるんです。

不器用な方でも少し練習すれば簡単にできるようになります。

頭皮マッサージをする

血行を促進し、毛根に栄養を届けやすくします。

指の腹を使って、頭皮全体を優しく揉みほぐしましょう。

爪を立てると頭皮を傷つけてしまうため、必ず指の腹で行ってください。

シャンプー時や就寝前など、毎日5分程度続けることで効果が期待できます。

強く押しすぎると逆効果になることもあります。

シャンプーの方法を見直す

正しい方法で洗髪することで頭皮環境を整えられます。

正しい洗髪の手順

まず、シャンプー前にお湯で髪と頭皮をしっかり予洗いします。

この段階で汚れの7〜8割は落とせると言われています。

次に、シャンプーを手のひらで泡立ててから髪につけ、指の腹で頭皮を優しく洗います。

すすぎはシャンプーが残らないよう、十分に時間をかけて行いましょう。

シャンプーの成分が頭皮に残ると、炎症やかゆみの原因になります。

シャンプーの選び方

頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーがおすすめです。

洗浄力が強すぎるシャンプーは、必要な皮脂まで洗い流してしまい、頭皮の乾燥を招きます。

また、シリコン入りのシャンプーは、頭皮の毛穴を詰まらせる可能性があるため、ノンシリコンタイプを選ぶのも一つの方法です。

ご自身の頭皮タイプ（乾燥・脂性など）に合ったシャンプーを選びましょう。

紫外線対策をする

帽子や日傘で直接紫外線が当たらないようにしましょう。

最近では頭皮用の日焼け止めスプレーも販売されており、帽子をかぶりにくい場面で活用できます。

特に夏場や標高の高い場所では、紫外線が強いため注意が必要です。

生活習慣を改善する

栄養バランスと質の良い睡眠が健康な毛髪を育てます。

髪に良い栄養素と食材

毛髪の主成分はケラチンというタンパク質です。

肉、魚、卵、大豆製品などの良質なタンパク質を積極的に摂りましょう。

バランスの良い食事を基本に、これらの栄養素を意識して摂取することが大切です。

質の良い睡眠のコツ

成長ホルモンは睡眠中、特に深い眠り（ノンレム睡眠）の時に多く分泌されます。

質の良い睡眠を得るためには、就寝前のスマホやパソコンの使用を控える、寝室の温度や湿度を調整する、規則正しい睡眠時間を確保するなどの工夫が効果的です。

また、就寝の2〜3時間前には食事を済ませ、カフェインやアルコールの摂取を控えることもおすすめです。

1日7〜8時間程度の睡眠を目安にしましょう。

セルフケアで改善しない場合｜医療機関での治療

セルフケアを続けても改善が見られない場合や、進行が早い場合は、医療機関での治療を検討しましょう。

早期に適切な治療を始めることで、より高い効果が期待できます。

医療機関に行くべきタイミング

3ヶ月以上セルフケアを続けても改善が見られない場合は受診を検討しましょう。

特に進行性のAGA・FAGAの場合、早期治療が重要です。

「まだ大丈夫」と放置せず、気になったら早めに専門医に相談しましょう。

最近ではオンライン診療も普及しており、自宅から気軽に相談できます。

分け目はげの進行度別の対処法

分け目のはげは進行度によって、適切な対処法が異なります。

ご自身の状況に合った方法を選びましょう。

初期段階の対処法

セルフケアと生活習慣の改善が中心になります。

分け目を変える、頭皮マッサージ、正しいシャンプー方法などを実践しましょう。

この段階で適切な対処を始めれば、改善の可能性が高いです。

3ヶ月程度続けても改善が見られない場合は医療機関へ相談を。

中期段階の対処法

医療機関での治療を検討する時期です。

AGA・FAGAの可能性がある場合は、内服薬や外用薬による治療が推奨されます。

日本皮膚科学会のガイドライン（2017年版）では、男性にはフィナステリドやデュタステリドの内服、男女ともにミノキシジル外用が推奨度Aとされています。

セルフケアと併用することで、より高い効果が期待できます。

出典:日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

進行期の対処法

内服薬・外用薬に加えて注入療法などの積極的な治療が選択肢になります。

毛根が完全に失われている場合、薬物療法での発毛は難しいこともあります。

その場合、自毛植毛などの外科的治療も選択肢の一つです。

進行度が高い場合でも、専門医と相談しながら最適な治療法を選ぶことが大切です。

オンライン診療と対面診療の違い

AGA治療には、オンライン診療と対面診療の2つの選択肢があります。

それぞれのメリット・デメリットを理解して、ご自身に合った方法を選びましょう。

忙しい方や通院に抵抗がある方にはオンライン診療が向いています。

一方、詳細な検査や注入療法などを希望する場合は、対面診療が適しています。

初診はオンラインで始めて、必要に応じて対面診療に切り替えることも可能です。

分け目のはげに効果的な治療法は4つ｜特徴と効果

医療機関で受けられる主な治療法は4つあります。

それぞれの特徴と効果、注意点を理解して、医師と相談しながら最適な方法を選びましょう。

内服薬（フィナステリド・デュタステリド）

日本皮膚科学会のガイドライン（2017年版）で推奨度Aとされています。

フィナステリドとデュタステリドは、AGA（男性型脱毛症）の進行を抑える内服薬です。

女性への使用は禁忌とされています。

出典:日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

作用の仕組み

AGAは、男性ホルモンのテストステロンが5α還元酵素という酵素によってDHT（ジヒドロテストステロン）に変換され、このDHTが毛髪の成長を妨げることで起こります。

フィナステリドは5α還元酵素のII型を阻害し、デュタステリドはI型とII型の両方を阻害することで、DHTの生成を抑えます。

これにより、毛髪のヘアサイクルが正常化し、抜け毛の進行を抑える効果が期待できるんです。

出典:PMDA:プロペシア錠添付文書

出典:PMDA:ザガーロカプセル0.5mg添付文書

効果が出るまでの期間

通常3〜6ヶ月程度で効果を実感できます。

継続使用により、約90%の方で進行抑制効果が認められています。

ただし、効果の現れ方には個人差があり、すぐに効果が出ないからといって服用を中止せず、少なくとも6ヶ月は継続することが推奨されます。

服用を中止すると効果が失われ、再び薄毛が進行する可能性があります。

副作用と注意点

フィナステリドでは性欲減退（1.1%）、勃起機能不全（0.7%）が報告されています。

デュタステリドでは、性欲減退（3.9%）、勃起機能不全（4.3%）、射精障害（1.0%）などの報告があります。

出典:PMDA:プロペシア錠添付文書

出典:PMDA:ザガーロカプセル0.5mg添付文書

これらの症状が現れた場合は、医師にご相談ください。

妊娠中の女性は触れることも避けなければなりません。

外用薬（ミノキシジル）

男女ともに使用できる発毛剤で推奨度Aです。

市販薬としても購入できますが、医療機関で処方してもらうことも可能です。

出典:日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

作用の仕組み

ミノキシジルは血管を拡張し、頭皮の血流を改善することで毛根に栄養を届けやすくします。

また、毛母細胞を活性化し、毛髪の成長を促進する働きもあります。

これらの作用により、発毛効果が期待できるんです。

使い方のポイント

1日2回、頭皮に直接塗布します。

清潔な頭皮に使用し、塗布後は自然乾燥させます。

使用後すぐにドライヤーで乾かすと、成分が十分に浸透しません。

少なくとも4時間は洗髪を避けましょう。

また、決められた用量以上を使用しても効果が高まるわけではなく、副作用のリスクが増す可能性があるため、用法用量を守って使用することが大切です。

副作用と注意点

頭皮のかゆみ、赤み、かぶれなどの皮膚症状が報告されています。

これらの症状が強い場合は、使用を中止して医師に相談しましょう。

また、まれに動悸やめまいなどの全身症状が現れることもあります。

女性は男性用の高濃度製品（5%以上）の使用は推奨されていません。

ミノキシジル内服薬

AGA治療目的では国内未承認ですが、多くのクリニックで処方されています。

外用薬より強力な効果が期待できる一方、全身性の副作用に注意が必要です。

外用薬との違い

外用薬が頭皮に直接塗布するのに対し、内服薬は体内から作用します。

そのため、外用薬よりも高い効果が期待できる反面、全身に作用するため副作用のリスクも高くなります。

1,404名を対象とした多施設研究（2021年）では、ミノキシジル内服薬による副作用発生率は比較的低く、最も多い副作用は多毛症（15.1%）でした。

副作用による治療中止率は1.2%と報告されています。

出典:J Am Acad Dermatol 2021

未承認であることの注意

日本皮膚科学会のガイドライン（2017年版）では推奨度Dとされていますが、その後の研究で安全性データが蓄積されており、医師の管理下で適切に使用すれば有力な選択肢となります。

未承認のため、使用する場合は医師から十分な説明を受けることが重要です。

出典:日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

副作用と管理体制

むくみ（1.3%）、動悸（0.9%）、多毛などが報告されています。

また、まれに血圧低下やめまいが起こることもあります。

これらの副作用が現れた場合は、すぐに医師に相談してください。

必ず医師の管理下で定期的な検査を受けながら使用してください。

個人輸入による未承認薬の使用は、品質や安全性の保証がなく、副作用が起きた場合に医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があるため、避けるべきです。

出典:厚生労働省:医薬品等の個人輸入について

注入療法（メソセラピー・HARG療法）

頭皮に直接有効成分を注入する治療法です。

内服薬・外用薬で効果が不十分な場合の選択肢となります。

治療の内容

メソセラピーは、成長因子やビタミン、ミノキシジルなどの有効成分を頭皮に注入する治療法です。

HARG療法は、幹細胞から抽出した成長因子を含むタンパク質を注入する再生医療です。

いずれも、注射針や専用の機器を使って頭皮に直接成分を届けることで、毛母細胞を活性化し、発毛を促進します。

治療は月1回程度のペースで、複数回実施するのが一般的です。

費用と効果

注入療法は自由診療のため、クリニックによって費用が異なります。

1回あたり数万円〜10万円程度が相場で、複数回の治療が必要なため、総額では数十万円になることもあります。

効果については個人差がありますが、一定の発毛効果が報告されています。

現時点では十分なエビデンスが不足しています。

日本皮膚科学会のガイドライン（2017年版）では推奨度C2（行わないほうがよい）とされています。

治療を検討する場合は、医師から十分な説明を受け、費用対効果を慎重に判断することが大切です。

出典:日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

治療を始める前に知っておきたいこと

AGA治療を始める前に、知っておくべき重要なポイントがあります。

事前に理解しておくことで、安心して治療を続けられます。

初期脱毛とは｜対処の仕方

治療開始後1〜2ヶ月の間に一時的に抜け毛が増えることがあります。

これは「初期脱毛」と呼ばれる現象で、治療が効いている証拠なんです。

ミノキシジルなどの治療により、休止期にあった毛髪が成長期に移行する際に、古い毛髪が押し出されて抜けるために起こります。

初期脱毛は通常1〜2ヶ月程度で落ち着き、その後新しい毛髪が生えてきます。

心配になって治療を中止してしまう方もいますが、初期脱毛は一時的なものですので、そのまま治療を継続することが大切です。

抜け毛が3ヶ月以上続く場合は医師に相談しましょう。

治療にかかる費用の目安

AGA治療は基本的に保険適用外の自由診療です。

治療内容によって費用が異なりますので、事前に確認しておきましょう。

初診料（3,000円〜5,000円）や血液検査費用（3,000円〜10,000円）が別途かかる場合があります。

予防プランの費用

進行を抑えることを目的とした予防プランでは、フィナステリドまたはデュタステリドの内服が中心となります。

月額3,000円〜8,000円程度が相場です。

オンライン診療専門のクリニックでは、より安価に提供しているところもあります。

発毛プランの費用

発毛を目指すプランでは、内服薬に加えて外用薬やサプリメントなどを組み合わせることが多いです。

月額8,000円〜20,000円程度が相場です。

クリニックによっては、長期契約で割引が適用される場合もあります。

ジェネリック医薬品で費用を抑える

フィナステリドやデュタステリドには、ジェネリック医薬品（後発医薬品）があります。

ジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ有効成分を含み、効果は同等ですが、価格が安いのが特徴です。

費用を抑えたい場合は、ジェネリック医薬品の選択も検討しましょう。

すべてのクリニックでジェネリック医薬品を扱っているわけではありません。

治療中断後のリバウンドリスク

使用を中止すると効果が失われ、再び薄毛が進行する可能性があります。

これは治療によって一時的に改善しても、AGAの根本原因（DHTの影響）は残っているためです。

治療を中止すると、数ヶ月〜1年程度で治療前の状態に戻ることがあります。

AGA治療は基本的に継続が前提となりますので、長期的に続けられるプランを選ぶことが大切です。

経済的な理由などで継続が難しい場合は、医師に相談して治療内容を調整する方法もあります。

自己判断で突然中止するのではなく、必ず医師と相談しながら進めましょう。

おすすめのAGAクリニック5選

AGA治療を始めるにあたって、クリニック選びは重要です。

ここでは、実績や利便性、費用面などから厳選した5つのクリニックを紹介します。

ご自身のニーズに合ったクリニックを見つける参考にしてください。

DMMオンラインクリニック

DMMオンラインクリニックは、DMMグループが運営するオンライン診療サービスです。

24時間診療が可能で、忙しい方に最適です。

長期プランの価格が安く、継続しやすいのも魅力です。

予防プランは月額2,097円〜、発毛プランは初回1,861円〜（12ヶ月プランでクーポン適用時）と、業界最安値クラスの料金設定になっています。

クリニックフォア

クリニックフォアは、オンライン診療と対面診療の両方に対応したクリニックです。

主要都市に10院以上を展開しており、オンラインで始めて必要に応じて対面診療に切り替えることもできます。

定期便の割引率が高く、初回月額1,049円〜から始められます。

12ヶ月まとめて定期にキャンペーンを適用すると、予防プランは初回月額1,049円〜、発毛プランは初回月額1,851円〜と非常にお得です。

アプリで簡単に予約できるのも便利なポイントです。

AGAスキンクリニック

AGAスキンクリニックは、全国60院以上を展開する大手AGAクリニックです。

発毛実感率99.4%の実績を誇ります。

内服薬・外用薬・メソセラピー・植毛まで幅広い治療が受けられます。

予防プランは初月3,700円、2ヶ月目以降6,200円、発毛プランは月額8,400円（12ヶ月プラン）です。

全額返金保証制度もあり、効果に自信があるクリニックと言えます。

夜22時まで診療している院もあり、仕事帰りにも通いやすいです。

湘南AGAクリニック

湘南AGAクリニックは、湘南美容クリニックのAGA専門部門で、全国140院以上という圧倒的な院数を誇ります。

全国どこでも通いやすく、転勤や引っ越しがあっても継続しやすいのがメリットです。

投薬治療から植毛まで幅広い選択肢があり、大手美容クリニックの安心感も魅力です。

予防プランは月額3,000円、発毛プランは月額8,500円（3ヶ月まとめて25,500円）とリーズナブルです。

イースト駅前クリニック

イースト駅前クリニックは、男性専門のクリニックで全国42院を展開しています。

すべての院が駅近で、通いやすさが特徴です。

診察から処方までがスピーディーで、初診でも予約不要で受診できる院もあります。

予防プランは月額1,650円〜、発毛プランは月額5,945円〜と、シンプルでわかりやすい料金体系です。

オンライン診療にも対応しており、対面とオンラインを使い分けることもできます。

クリニックの選び方｜3つのポイント

クリニックを選ぶ際は、以下の3つのポイントを確認しましょう。

複数のクリニックで無料カウンセリングを受けて比較するのもおすすめです。

ご自身の予算やライフスタイルに合ったクリニックを選びましょう。

よくある質問（Q&A）

分け目のはげに関してよくある質問をまとめました。

疑問の解消にお役立てください。

出典:厚生労働省:医薬品等の個人輸入について

まとめ

分け目のはげは、紫外線、牽引、AGA・FAGA、栄養不足、睡眠不足、ホルモン変化など、様々な原因で起こります。

初期段階では、分け目を変える、頭皮マッサージ、シャンプー方法の見直し、紫外線対策、生活習慣の改善などのセルフケアが有効です。

これらの対策を3ヶ月程度続けても改善が見られない場合や、進行が早い場合は、医療機関での治療を検討しましょう。

医療機関では、内服薬（フィナステリド、デュタステリド）、外用薬（ミノキシジル）、ミノキシジル内服薬、注入療法などの選択肢があります。

治療効果を実感するまでには3〜6ヶ月程度かかり、継続が重要です。

また、治療を中止すると再び薄毛が進行する可能性があるため、長期的な継続を前提に計画を立てましょう。

クリニック選びでは、通いやすさ、費用、治療の選択肢を考慮し、無料カウンセリングなどを活用して比較検討することをおすすめします。

効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が出るわけではありません。

ご自身の状況に合った対策や治療法を、医師と相談しながら選ぶことが大切です。

分け目のはげは適切な対処で改善が期待できますので、諦めずに一歩を踏み出してみましょう。