代表のメッセージ

マーケティング4.0「顧客の自己実現」時代からその先の未来へ。
ゼロメディカルは「社会への貢献」をマーケティングの軸に考えています。

2020年、新型コロナウィルスの影響もあり、著しく労働環境も変化しました。
それまでは当たり前のように同じフロアで顔を合わせて仕事をしていたのが一変、テレワークの導入で社員の半数以上が自宅での勤務となりました。当初は多少の混乱もあったものの、今ではこれが当たり前だったかのように順応し、滞りなく業務に取り組めるまでになりました。

こうした環境の変化の中で、私たちゼロメディカルも企業のあり方について自問する機会がありました。
そもそも企業とはどうあるべきか。なぜ「会社」である必要があるのか。

ゼロメディカルが出した答えは「社会への貢献」でした。
正確に言うと、社会への貢献を見える化し、協賛していただけるお客さまをもっと増やすこと。それは自社の営利のためだけでなく、「よりよい未来」を創造する力を得るということだと考えます。

営利を求めるだけであれば、個人で活動すればよいはずです。
私達は責任ある「企業」として、「人の仕事」だけではなく「会社の仕事」を追求し、より良い社会の実現に尽力し続けます。

企業理念が形成されたきっかけ

片耳が聞こえないコンプレックス

小学校低学年の頃に右耳が聴こえないことに気が付きました。

両親にそのことを伝えても「気のせいでは?」と言われ、私自身も気のせいなのではないかと戸惑ってしまいました。右耳は聞こえないまま、そのうちに「左耳は聞こえているから大丈夫」と自分自身に言い聞かせるようになりました。

学校の聴覚検査くらいは聞こえるフリは上手かったのですが、小学校6年生のときに耳の聞こえが悪いことが発覚し、大学病院で詳しい検査を受けることになりました。

検査の結果は「原因不明」。

右耳の聴覚がないため、音が重要な仕事、例えばテレビ局や放送局、音楽関係の仕事に就く事ができないといった内容の事も告げられ、子どもながらにショックを受けました。大学病院の最終回答は「西洋医学では治せない」でした。

将来を心配してくれた両親は東洋医学の鍼治療にも連れて行ってくれました。およそ1年近く通ったとは思いますが、結局は東洋医学でも目覚ましい効果は得られませんでした。

同じ時期、学校では難聴が原因で差別されるような経験もしました。

可能性を広げられる企業を目指して

そうした経験を経て、私も社会人になり、結婚して、子供も授かりました。自分が親となって初めて、両親があの時どんな気持ちだったか理解できます。気を遣わせてしまったことへの恩返し、子どもの将来の幸せについて、 「私が人生において出来ることはなんだろうか」という使命感がどんどん大きくなります。

発達障害の子どもたちや親御さんと出会ったのはその頃です。
福祉や介護のことに詳しくなくても、話を聞いた瞬間、「一時的な支援だけではダメだ」と直感しました。ハンデを背負った子どもたちが、大人になり、どのように地域社会と関わっていけるのかを考えなければと。
かつて医者から片耳が聞こえないことを理由に、人生の選択肢を制限された出来事があったからこそ、彼ら・彼女らにシンパシーを感じました。それが「医療」「介護」「福祉」の三軸に本格的に取り組むきっかけとなったわけです。

目の前の業務と社会課題を同時に解決できないかを模索してきた15年。そして現在、より大きな挑戦が出来る土壌が整ってきました。

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