サブドメインとSEO|影響やサブディレクトリとの違いを解説!
サブドメイン、サブディレクトリの選択で頭を悩ませていませんか?
ごちゃごちゃしてわかりにくいですよね。
本記事では、サブドメイン、サブディレクトリの違いを解説し、メリット・デメリットをお伝えします。
ぜひ参考にしてください。
Contents
ドメイン・サブドメイン・サブディレクトリとは?
本項目では、ウェブサイトを構築する上で重要な概念であるドメイン、サブドメイン、サブディレクトリについてご説明します。
ドメインとは?
まずは、「ドメイン」についてお話します。
ドメインとは、インターネット上での住所のようなものです。
例えば、「hospital-xyz.com」というドメインは、ある医療機関全体を代表するアドレスとして使われます。
病院の公式ホームページなどに用いられることが多いでしょう。
サブドメインとは?
次に、「サブドメイン」について見ていきます。
サブドメインは、メインドメインの前に追加される部分で、特定のセクションやサービスを指し示すために使われます。
具体例を挙げると、「patients.hospital-xyz.com」は患者専用のポータルサイトとして機能し、予約や診療履歴の確認ができるようになっています。
一方、「staff.hospital-xyz.com」は医療スタッフ専用のポータルサイトで、内部情報や勤務表、教育資料などが含まれます。
サブディレクトリとは?
最後に、「サブディレクトリ」について。
サブディレクトリは、メインドメインの後に続くディレクトリパスのことを指します。
例えば、「hospital-xyz.com/patients」は患者専用ページとして機能し、予約システムや診療履歴の確認ページが含まれます。
また、「hospital-xyz.com/staff」はスタッフ専用ページで、勤務表や教育資料が掲載されるでしょう。
ウェブサイト構築において、これらの概念を理解し、適切に使い分けることが重要です。
サブドメインを選ぶメリット・デメリット
本項目では、サブドメインを選ぶメリットとデメリットについてご説明します。
メリット:大元のドメインの評価を引き継げる
サブドメインを活用する大きなメリットの一つは、大元のドメインの評価を引き継げる点です。
例えば、「hospital-xyz.com」という医療機関のメインドメインが高い評価を得ている場合、基本的には、そのサブドメイン「research.hospital-xyz.com」も同様に高い評価を受けます。
この効果を活用することで、新しいサブドメインの立ち上げ時にも、一定の信頼性やオーソリティを確保しやすくなります。
メリット:会社やサイトのブランドイメージを利用できる
また、サブドメインを使用することで、会社やサイトのブランドイメージを利用できるというメリットもあります。
「hospital-xyz.com」というドメインが確立されたブランドイメージを持っている場合、そのサブドメイン「patients.hospital-xyz.com」も同様のイメージを継承します。
これにより、新しいサービスや機能を導入する際に、既存のブランド認知度を活用してスムーズに展開できます。
デメリット:大元のドメインの評価が低い場合は悪影響を受ける恐れがある
一方で、大元のドメインの評価が低い場合、サブドメインもその悪影響を受ける恐れがあります。
例えば、「hospital-xyz.com」がペナルティを受けたり、評判が悪化したりした場合、基本的には、そのサブドメイン「staff.hospital-xyz.com」も同様の影響を被ります。
この点は、サブドメインを選択する際に考慮すべき重要なデメリットです。
デメリット:サブドメインごとにドメインやSSLなどの設定が必要となる
サブドメインを導入する際の大きなデメリットの一つとして、サブドメインごとにSSL証明書の設定やドメイン関連の設定が必要となる点も挙げられます。
例えば、「research.hospital-xyz.com」と「patients.hospital-xyz.com」というサブドメインを設ける場合、それぞれに独自のドメインとSSLの設定が求められます。
これは、管理の複雑さにつながる可能性があります。
各サイトが大型になってしまった場合、「staff.hospital-xyz.com」の更新やメンテナンスを行うチームと「patients.hospital-xyz.com」を管理するチームが異なる状況もあります。
その場合、両者の調整や連携が必要となる場合もあります。
効率的なサイト運営の妨げになる恐れがあります。
デメリット:全体の統一感が欠ける場合がある
また、サブドメインごとに独自のUI・UXとしてしまうと、全体の統一感が欠ける場合があるというデメリットもあります。
例えば、「research.hospital-xyz.com」のデザインと「patients.hospital-xyz.com」のデザインが大きく異なると、ユーザーが混乱したり、ブランドイメージが損なわれたりする可能性があります。
特に、医療機関のウェブサイトは、信頼性と一貫性が重要視されます。
サブドメイン間でデザインやユーザビリティにばらつきがあると、利用者の不安を招く恐れがあります。
この点は、サブドメインの導入を検討する際に、十分に留意する必要があります。
サブディレクトリを選ぶメリット・デメリット
本項目では、医療機関のウェブサイト運営において、サブディレクトリを選択することのメリットとデメリットについてお話します。
メリット:大元のサイトとSEO効果を統合できる
まず、サブディレクトリを活用することで、大元のサイトとSEO効果を統合できるというメリットがあります。
例えば、「hospital.com/dermatology」のように、皮膚科専門のページをサブディレクトリで作成すれば、そのコンテンツがメインドメイン全体のSEO評価に貢献します。
つまり、特定の診療科に関する情報を充実させることで、病院全体の検索ランキングを引き上げられるのです。
メリット:ウェブサイトの管理がしやすくなる
次に、サブディレクトリを使うとウェブサイトの管理がしやすくなります。
コンテンツが1つのドメイン内に集約されるため、更新作業も効率的に行えるでしょう。
メリット:会社やサイトのブランドイメージを利用できる
さらに、サブディレクトリであれば、メインサイトと同じデザインやナビゲーションを適用でき、統一感のあるユーザー体験を提供できます。
「hospital.com/examination」といった検査案内のページを見ても、利用者は違和感なくスムーズに情報を探せるはずです。
こうした一貫性は、医療機関のブランドイメージにもプラスに働くでしょう。
デメリット:サーバーへの負荷が高まる可能性がある
ただし、サブディレクトリにはデメリットもあります。
サブディレクトリはサーバーへの負荷を高める可能性があります。
全てのコンテンツを1つのサーバーで管理するため、アクセスが集中すると、パフォーマンスが低下する恐れがあるのです。
特に、「hospital.com/reservation」のような予約システムでは、多数の同時アクセスによってサーバーが不安定になるリスクがあります。
デメリット:大元のドメインの評価が低い場合は悪影響を受ける恐れがある
さらに、サブディレクトリを使うと、大元のドメインの評価に左右されてしまいます。
つまり、メインドメインの評判が低い場合、サブディレクトリもその悪影響を受けるということです。
例えば、「clinic.com」のSEO評価が下がれば、「clinic.com/news」のニュースページの検索ランキングも下落する可能性があります。
以上のように、サブディレクトリにはいくつかのメリット、デメリットがあります。
これらのメリット、デメリットを踏まえた上で、サブディレクトリの採用を判断していただければと思います。
組織のニーズや目的に合わせて、最適なウェブサイト構成を選択することが肝要です。
新規ドメインを選ぶメリット・デメリット
新規ドメインとは、既存のドメインとは別に、新たに取得するインターネット上の住所のことを指します。
具体的には、「www.新病院名.com」や「www.専門クリニック名.com」などが該当します。
本項目では、新規ドメインを選択する際のメリットとデメリットについてお伝えします。
メリット:独自のブランドイメージの確立ができる
新規ドメインを用いることで、既存のブランドとは異なる、新しい医療サービスや専門性を打ち出すことが可能です。
特定の診療科目に特化したドメインを取得することで、患者にとってより明確なイメージを与えることができるでしょう。
メリット:柔軟なSEO戦略の実施できる
新規ドメインは、SEOの観点からも優位性を発揮します。
競合の少ないキーワードを選定し、最適化を図ることで、検索エンジンでの上位表示を狙うことができます。
また、ターゲットを絞ったコンテンツを発信することで、効果的なSEO施策を展開できる可能性があります。
デメリット:SEO評価ゼロからのスタートとなる
一方、新規ドメインのデメリットについても、十分に理解しておく必要があります。
新規ドメインは、立ち上げ当初、検索エンジンでの評価が低くなる傾向にあります。
ドメインの認知度を高めるためには、積極的なプロモーション活動が不可欠です。
時間と労力を要する点には、留意が必要です。
デメリット:費用や労力などコストが発生する
新規ドメインの取得や管理には、一定のコストが発生します。
ドメイン料金やホスティング費用、ウェブサイト構築の費用など、追加の投資が必要になる点は、見落としてはなりません。
サブドメインとサブディレクトリの選び方・使い分け方
本項目では、サブドメインとサブディレクトリの選び方・使い分け方についてお話します。
医療機関のウェブサイトを構築する際、サブドメインとサブディレクトリのどちらを選ぶべきか悩むことがあるでしょう。
その判断には、一つ、大元のウェブサイトのコンテンツテーマとの関連性や、取り扱うコンテンツのジャンル(性質)を考慮するとよいでしょう。
立ち上げ予定のウェブサイトが、大元のサイトのテーマから大きく外れる場合は、サブドメインの使用が適しています。
例えば、病院のメインサイトが患者向けの情報発信を主目的としている場合、研究部門の専門的な情報を「research.hospital-xyz.com」のようなサブドメインで発信することで、メインサイトとは異なるテーマのコンテンツを独立して管理できます。
また、医療スタッフ向けの内部情報や勤務表など、一般の患者向けコンテンツとは性質が異なる情報を発信する場合も、「staff.hospital-xyz.com」のようなサブドメインを使用することで、ターゲットを絞ったコンテンツ管理が可能になります。
一方、大元のウェブサイトのコンテンツテーマと密接に関連する情報を発信する場合は、サブディレクトリの使用が適しています。
例えば、病院の各診療科に関する情報であれば、「hospital-xyz.com/pediatrics」(小児科)や「hospital-xyz.com/cardiology」(心臓病専門)のように、サブディレクトリを使用することで、メインサイトとの一体感を保ちつつ、詳細な情報を提供できます。
また、病院のニュースやお知らせ、医療関連のコラムなど、メインサイトのテーマに沿ったコンテンツを発信する場合も、「hospital-xyz.com/news」や「hospital-xyz.com/blog」のようにサブディレクトリを使用するのが適しています。
これにより、メインサイトのSEO効果を活かしつつ、一貫したユーザー体験を提供できます。
Google Analyticsのクロスドメイン設定も忘れずに
Google Analyticsのクロスドメイン設定は、複数のドメインを跨ぐユーザー行動を正確に把握するために非常に重要です。
特に、病院のメインサイトと予約システムのように、異なるドメイン間でのユーザーの動きを一貫して追跡したい場合に効果を発揮します。
クロスドメイン設定を行う方法は大きく2つあります。
1つ目は、Google Tag Manager(GTM)を使用する方法です。
GTMのコンテナを各ドメインに設置し、Google Analyticsタグの設定でクロスドメイントラッキングを有効にします。
これにより、複数のドメイン間でのリンクデコレーションが自動的に行われ、ユーザーの動きを正確に追跡できるようになります。
2つ目は、Google Analytics側の設定を変更する方法です。
管理画面から、クロスドメイン追跡するドメインを参照除外リストに追加します。
これにより、異なるドメインからのトラフィックが重複カウントされるのを防ぐことができます。
設定後は、Google Tag AssistantやGoogle Analyticsのリアルタイムレポートを使って、正しくデータが取得できているかを確認しましょう。
具体的な例として、病院のメインサイト(hospital-xyz.com)と予約システム(booking.hospital-xyz.com)の場合を考えてみましょう。
クロスドメイン設定を行うことで、患者がメインサイトから予約システムへ移動した際の流れを詳細に分析できます。
これにより、ユーザーの行動パターンを把握し、サイトの導線改善や予約プロセスの最適化に役立てることができるでしょう。
まとめ
医療機関のウェブサイト運営において、ドメイン設計は非常に重要な要素です。
メインドメイン、サブドメイン、サブディレクトリを適切に使い分けることで、ユーザーにとって見やすく、使いやすいサイト構成を実現できます。
メインドメインは、病院全体を代表するアドレスとして機能します。例えば、”hospital-xyz.com”は、病院の公式ホームページとして活用されるでしょう。
一方、サブドメインは、特定の部門やサービスを指し示すために使われます。
“patients.hospital-xyz.com”は患者専用のポータルサイトとして、”staff.hospital-xyz.com”は医療スタッフ向けの情報を提供する場として機能します。
サブディレクトリは、メインドメインの後に続くパスを指します。
“hospital-xyz.com/news”や”hospital-xyz.com/blog”のように、ニュースやブログなど、メインサイトのテーマに沿ったコンテンツを発信する際に適しています。
サブドメインとサブディレクトリの選択には、一長一短があります。
サブドメインは、独立性が高く、専門性を打ち出しやすい反面、管理の複雑さや統一感の欠如につながる恐れがあります。
一方、サブディレクトリは、SEO効果の統合や管理のしやすさ、ブランドイメージの活用といったメリットがある反面、サーバー負荷の増大や、メインドメインの評価による影響を受けやすいというデメリットもあります。
新規ドメインの取得も選択肢の一つです。独自のブランドイメージを確立し、柔軟なSEO戦略を展開できるメリットがある一方、ゼロからのスタートとなり、コストもかかります。
医療機関のウェブサイトを運営する際は、これらのメリットとデメリットを十分に理解した上で、組織のニーズや目的に合わせて最適なドメイン設計を行うことが肝要です。
また、Google Analyticsのクロスドメイン設定を行うことで、複数のドメインを跨ぐユーザー行動を正確に把握し、サイトの改善に役立てることができるでしょう。
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