歯科のオンライン診療は難しい?新たな視点「MLTV」で考える解決策
コロナ禍以降、医療分野において、一気に注目度が上がったオンライン診療。
しかし歯科においては、「虫歯や歯周病治療は対面が必須なので、オンライン診療は難しい」「オンライン診療で収益化できるかが不安」といった声が根強く、どのように経営に組み込むべきか迷われている方は多いようです。
そこで本記事では、歯科医院におけるオンライン診療導入の意義と課題を踏まえて、患者さんとの長期的な関係を構築するための“MLTV(Medical Lifetime Value)”の考え方について整理しました。
さらに、MLTVを実践するツールとして、弊社が提供する「医脳369」の概要もご紹介します。
オンライン診療の導入に向けて、具体的なヒントをお探しの歯科医院の方はぜひご覧ください。
Contents
- 1 オンライン診療を巡る現状とは?
- 2 オンライン診療の中でも歯科医院が対応しているところは少数派
- 3 歯科オンライン診療が普及しづらい理由:12の課題
- 3.1 課題1.歯科治療は直接処置が前提:オンライン診療とのギャップ
- 3.2 課題2.レントゲン・触診が欠かせない: オンライン診療の診断精度への懸念
- 3.3 課題3.低い診療報酬と収益面の課題
- 3.4 課題4.初診は対面が必須:オンラインだけで完結しにくい現状
- 3.5 課題5.通信環境とITリテラシー:スムーズなオンライン診療の障壁
- 3.6 課題6.患者の理解不足と緊急時対応
- 3.7 課題7.スタッフ教育とオペレーション:新システム運用の負担
- 3.8 課題8.厳しくなる医療広告規制:オンライン診療で注意すべき点
- 3.9 課題9.慢性疾患が少ない歯科:継続管理による需要が拡大しにくい現状
- 3.10 課題10.セキュリティとプライバシー: 歯科オンライン診療のデータ保護
- 3.11 課題11.人員配置とシフト:対面とオンラインの両立が課題
- 3.12 課題12.オンライン診療コストの回収難:自費や物販との連携がカギ
- 4 それでも「歯科×オンライン診療」でカバーできる領域は増加中
- 5 未来型の歯科医院経営に必須の視点「MLTV」とは?
- 6 弊社の開発した「医脳369」を活用した総合サポート
- 7 まとめ
オンライン診療を巡る現状とは?
オンライン診療とは、ビデオ通話やチャットなどの通信技術を利用して、患者さんが自宅や遠方から医師(歯科医師)の診察を受けられる仕組みのことです。
近年は新型コロナウイルス感染症の影響により、通院機会を減らしたいニーズが高まり、国や自治体による規制緩和や診療報酬の整備も進んだ結果、国内の対応医療機関は徐々に増加。
以前は数%程度と推定されていた普及率が10%を超える水準にまで伸びてきています。
海外に目を向けると、フランスやアメリカ、イギリスなどでは、各国の政策的後押しによって半数を上回る地域も登場するなど、オンライン診療は世界的に広がりを見せています。
オンライン診療の中でも歯科医院が対応しているところは少数派
歯科におけるオンライン診療は、医科よりも制度や診療報酬の整備が遅れていたことから、以前はごく少数の医療機関が試験的に導入している状況でした。
ところが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた規制緩和や診療報酬の見直しにより、一部の保険算定枠が拡大し、ここ数年でオンライン診療に対応する歯科医院の数は確実に増加しています。
ただし、医科のように普及率が急伸する段階には至っておらず、対面診療が原則の制度設計や点数の低さ、導入コストおよびスタッフのITリテラシー面などが依然として障壁となっているのが現状です。
歯科オンライン診療が普及しづらい理由:12の課題
弊社には、日頃から歯科医院の経営者より「対応できるスタッフがいない」「ツールの使い方がわからない」など、オンライン診療に関するお悩みの声が多数寄せられています。
そのようなお悩みを分類すると、いくつかの傾向が見られたため、今回12の課題として整理し直しました。
緊急時の対応、広告規制など、歯科ならではの論点も多く含まれていますので、導入検討時の参考にしてください。
課題1.歯科治療は直接処置が前提:オンライン診療とのギャップ
歯科では虫歯の削合や被せ物の調整、矯正装置の装着など、器具を使う直接処置が不可欠な治療が多いのが実情です。
患者さん側も「歯科=直接治療が基本」というイメージが強く、オンラインで何が可能なのかを想像しにくい面があります。
この根強い対面重視の傾向が、オンライン診療の普及を阻む大きな要因となっています。
課題2.レントゲン・触診が欠かせない: オンライン診療の診断精度への懸念
歯科診断ではレントゲンやCTを活用して骨や歯根を確認し、顎関節症や噛み合わせは触診・視診を通じて把握する必要があります。
オンライン診療ではスマホカメラを用いるものの、画質や角度、照明の違いからトラブルを見落としやすいのではないか?
そのような不安の声は多いのが実情です。
課題3.低い診療報酬と収益面の課題
近年の診療報酬改定で歯科オンライン診療も初診・再診の算定が可能になりましたが、医科よりも点数が低いのが厄介な点です。
医院側がオンライン診療を頻繁に行っても十分な収益化にはつながりにくく、システム導入コストやスタッフ研修の費用対効果が見合わないと判断する方も少なくありません。
課題4.初診は対面が必須:オンラインだけで完結しにくい現状
歯科も医科と同様に「原則初診は対面診療」というガイドラインが設定されています。
特に歯科は初診時のレントゲン撮影や精密検査が重要です。
また二回目以降のオンライン診療において、患者さんが「別の歯も痛み出した」「顎が痛い」など訴えるケースでは、再度の対面受診を促さざるを得ないケースも出てきます。
課題5.通信環境とITリテラシー:スムーズなオンライン診療の障壁
高齢者や小児を抱える保護者など、スマホ・PC操作に慣れていない層が歯科受診者には多く存在します。
また、オンライン診療中に接続が切れたり、映像がフリーズしたりするトラブルが続くと、患者さんの満足度が下がりオンライン診療自体への不信感につながるおそれがあります。
課題6.患者の理解不足と緊急時対応
歯科は対面処置が前提とのイメージが強く、「オンラインで何ができるのか」十分に理解されていないことが多いのが実情です。
実際にはカメラ越しのチェックやアドバイスが中心で、重度症状や緊急時は対面診療が欠かせません。
「オンラインですぐにトラブルを解決してもらえる」と誤解されると不満が生じやすい傾向にあります。
課題7.スタッフ教育とオペレーション:新システム運用の負担
オンライン診療を運用するには、予約管理システムやビデオ通話、電子カルテとの連携、オンライン決済など新たな仕組みを導入・管理する必要があります。
受付・歯科衛生士・歯科医師など役職ごとに操作や手順を共通理解していないと、トラブル時に大きな混乱に見舞われてしまいます。
課題8.厳しくなる医療広告規制:オンライン診療で注意すべき点
ホワイトニングやインプラントなどの自費診療を宣伝する際は、医療広告ガイドラインを厳密に守る必要があります。
オンライン診療においても必ず薬を処方するなどの文言は禁止されているなど、行政の目が厳しくなりつつある状況です。
つまり、オンライン診療特有のルールを踏まえたうえで広告を出さないと行政処分や医院の信頼低下につながる可能性が高まります。
課題9.慢性疾患が少ない歯科:継続管理による需要が拡大しにくい現状
医科の慢性疾患(高血圧・糖尿病など)のように、定期的な数値モニタリングと投薬調整を繰り返すスタイルが歯科領域ではあまり見られません。
矯正や予防歯科の一部フォローアップはオンラインで可能なものの、現状では安定的な需要を生みにくいのが現実です。
課題10.セキュリティとプライバシー: 歯科オンライン診療のデータ保護
歯科オンライン診療では口元や口腔内を大きく映すことが多く、プライバシー意識の高い患者さんに抵抗感を与える場合があります。
通信の暗号化が不十分な一般向けビデオ会議ツールを利用すると、患者さん情報が漏えいするリスクも排除できません。
課題11.人員配置とシフト:対面とオンラインの両立が課題
オンライン診療を展開する場合、夜間や休日の枠を増やすことで患者さんの利便性を高めたいと思うかもしれませんが、誰が対応しどの時間帯に対応するか、シフトをどう組むかなど実務面の課題が浮上します。
同時に対面診療でユニットが稼働しているときにオンライン相談が入ると受付も煩雑になりやすいことにお悩みの方も多いようです。
課題12.オンライン診療コストの回収難:自費や物販との連携がカギ
現状だと保険診療の点数だけではオンライン診療のコストをまかないにくく、自費診療や物販を組み合わせた収益モデルが重要です。
そのためには、ECサイト構築や在庫管理、定期購入の仕組みづくりなどのノウハウが欠かせません。歯科医院が手探りで始めるには負担が大きいのが現実です。
それでも「歯科×オンライン診療」でカバーできる領域は増加中
歯科領域におけるオンライン診療にさまざまな課題がある一方で、術後フォローや矯正サポート、ホワイトニング指導など、オンラインで完結する歯科ケアの選択肢が拡大しています。
移動が難しい小児や高齢患者さんにも自宅から受診の機会を提供し、医院の混雑緩和や症状の見落とし防止にもつなげられる点は大きなメリットです。
具体的に弊社のお客様でオンライン診療が効力を発揮している事例をご紹介します。
1.オンラインで術後フォロー:早期の不安解消とトラブル回避
抜歯後の痛みや腫れ、出血が治まっているかなど、患者さんが不安になりやすい点をオンライン診療で確認できるのは大きなメリットです。
ビデオ通話や写真送信を活用すれば、ある程度の患部の状態を把握し、必要があれば早めに来院を促すことも可能になります。
インプラントや歯周外科手術後においては、抜糸前の縫合状態や傷口の色・腫れ具合を患者さんのスマホ越しにチェックし、軽微な異常なら適切なセルフケア指示を出せるため、小さなトラブルを早期に抑えられます。
2.矯正治療のオンライン相談:トラブルを早期発見し、通院タイミングを調整
マウスピース矯正は自宅で装着する時間が長いため、「きちんとフィットしているか」「痛みが強くないか」といった不安を抱える患者さんが多いものです。
オンラインで装着状況を写真や動画で確認し、問題なければ継続使用、トラブルが疑われるなら早めに来院を促すという柔軟な対応が可能になります。
ワイヤー矯正でも「軽い違和感だけど受診すべきか悩む」といった場合にオンラインで先に相談することが可能です。
通院日を前倒しするなどの対応がしやすくなります。
3.ホームホワイトニングの遠隔指導:自宅ケアでも安心サポート
ホームホワイトニングのように患者さんが自宅で薬剤やマウスピースを扱う場合、正しい使い方や歯茎への刺激の有無など気になる点をオンライン診療で相談できるのは安心材料となります。
使用状況を映像や写真でチェックし、問題があれば使い方を修正してもらうなど、きめ細やかなフォローが可能です。
さらに診療を前提として、追加のホワイトニング材や口腔ケア製品の購入・自宅配送につなげている方もいらっしゃいます。
医院の追加収益と患者さんの満足度向上の両面でメリットがあります。
4.小児や要介護者をサポート:負担を軽減し、往診や来院を最適化
歯科恐怖の強い子どもにとって、初めて会う歯科医師にいきなり治療されるのは大きなストレスです。
そこで自宅からリラックスした状態でオンライン通話を行い、まずは“顔合わせ”や雰囲気づくりをしておくと、実際の受診時に子どもの不安が軽減されるといった成果が出ています。
また要介護の高齢者や介護施設においては、そもそも通院自体が負担であるケースが多いため、オンラインで口腔内をある程度チェックし、「往診が必要かどうか」を判断する仕組みづくりが進み始めています。
5.通院ピークの分散:平日オンライン診療で土日予約の集中を緩和
「平日は仕事や学校があって通院できない」という理由から、土日に患者さんが集中する歯科医院は少なくありません。
結果として土日が常に予約で埋まり、2~3週間先まで空きがない状態に陥ると、患者さんも治療意欲がそがれやすくなります。
そこでオンライン診療の出番です。
平日昼休みや夜間などユニットを使わない時間帯に設定し、矯正相談や術後フォローをオンラインで受け付ける事例が増えています。
土日に集中していた軽度の相談や経過確認をオンラインで済ませれば、週末の負荷が分散しやすくなるので、スムーズな医院経営に結びつきます。
6.患者離脱を防ぎ、リピート率をUP:オンライン相談でハードルを下げる
歯科治療は一度の通院で完結しないケースが多く、抜歯後のメンテナンスや矯正装置の長期使用など、フォローアップの重要度が高い分野です。
忙しさや遠方通院の負担などを理由に、患者さんが中途で通院をやめてしまうと、医院にとっても患者さんにとってもデメリットが大きいのが現実です。
オンライン診療を活用すれば「まだ軽い症状だけど、一度相談したい」といったニーズにも素早く対応でき、患者さんは心理的ハードルが下がって離脱しにくくなります。
7.距離の壁を超える:過疎地・離島・高齢者へのオンラインアプローチ
過疎地や離島、あるいは免許を返納した高齢者など、歯科受診に踏み切れず口腔トラブルを放置するケースが社会問題化しています。
オンライン診療でまず状態を確認し、急ぎでなければ対面受診を先延ばしできる、あるいは往診が必要な場合は早めに判断するといった選択肢が生まれることは、大きなメリットです。
実際に、地域包括ケアの一翼としてオンライン診療の整備は国を挙げて進められています。
8.自費診療のハードルを下げる:オンライン相談で患者の不安を解消
ホワイトニングやセラミック治療、矯正などの高額自費診療は興味があっても「費用や治療期間がわからない」「痛みや副作用が心配」といった理由で初回受診に踏み出せない患者さんが多く、オンライン相談の需要は高まっています。
映像を通じて歯並びや色味を簡易チェックし、大まかな治療プランやコストを提示してもらえれば、患者さん側の不安が和らぎ、実際の対面受診につながりやすくなるのです。
未来型の歯科医院経営に必須の視点「MLTV」とは?
歯科領域のオンライン診療には「診療報酬が低い」「法規制が厳しい」「導入コストや運用負担が大きい」など、数多くの課題がある状況です。
そのハードルゆえになかなか手を出すことができないのもわかります。
しかし、短期的な損得を超えた長期的な価値を見据えたとき、オンライン診療には大きな可能性が浮かび上がってきます。
その鍵となるのが弊社の提唱するMLTV(Medical Lifetime Value)という考え方です。
MLTVとは、弊社が提唱した「患者さん一人ひとりとの長期的な関係を通じて医療機関が得られる総合的な価値を捉える概念」です。
単発の診療だけを考えて「儲からない」と判断するのではなく、歯科医院の経営においては、以下の3点を意識して“生涯価値”を最大化します。
1. 客単価(平均価格)
自費診療や物販、オプション施術などを活用して、1回の来院あたりの収益を高めることがポイントです。
たとえば矯正やホワイトニングを追加提案したり、歯科専売品をオンラインで販売したりすることで、患者さんのニーズに合わせたサービスを提供できます。
オンライン診療が役立つ理由
オンライン診療を導入すると、初期カウンセリングをオンラインで行えるので、高額な自費診療に対する患者さんの心理的ハードルを下げられます。
また、EC販売を組み合わせると、対面以外でも商品を提供できるため、自宅ケアをサポートしながら追加収益を得やすくなるのがメリットです。
2. 来院頻度
定期メンテナンスや予防ケアを促し、患者さんが通院を習慣化するよう働きかけることも重要です。
たとえば、軽度の腫れや違和感をオンライン診療で先に確認し、必要に応じて早期来院を促すという流れが考えられます。
オンライン診療が役立つ理由
痛みや腫れが一時的に治まると、「もう大丈夫」と自己判断で通院をやめてしまう患者さんは少なくありません。
オンラインでいつでも相談できる窓口を設けておけば、そうした放置リスクを減らし、早めの受診につなげることが可能になります。
結果として、治療の中断や離脱を防ぎ、定期的に通院する習慣を自然に育む効果が期待できます。
3. 来院継続期間
歯科治療は矯正や定期クリーニングなど、数年単位でフォローが必要になるケースが多いです。
そのため、長期的なフォロー体制やサポートの仕組みを整え、患者さんが数年・数十年にわたって通い続けられる環境を作ることが大切です。
オンライン診療が役立つ理由
具体的には、術後フォローや矯正の経過観察、定期検診のリマインドなどが挙げられます。
オンライン診療を活用すれば、「気になったときにすぐ相談できる」窓口を設けられるため、途中で患者さんが離脱するリスクを下げられます。
その結果、医院側も長期的に安定した収益と信頼関係を築きやすくなるのです。
これら3つを掛け合わせることで、医院の収益と患者満足度が大きく向上し、長期的な安定経営を実現できるのがMLTVの本質です。
そしてオンライン診療は、このようなMLTVを高めるための“接点”となり得ます。
弊社の開発した「医脳369」を活用した総合サポート
「MLTVの観点からオンライン診療の重要性は何となく理解できたが、やはりどう活用していいかわからないものに、コストをかけられない……」。
そのようなお悩みを解決できるのが弊社の開発した「医脳369」です。
「医脳369」は、患者さんが日常的に使っているLINEアプリを活用したオンライン診療システム。
新たにアプリをダウンロードする必要がなく、多くの方が使い慣れたインターフェースを利用できるため、導入時のハードルが非常に低いのが特徴といえます。
医療スタッフ側も複雑なシステムを一から学ぶ必要がほとんどありません。ITリテラシーに不安がある医院でもスムーズに運用を始めやすい設計になっています。
また、高齢の患者さんや主婦層でも、家族がLINE操作を手伝えることでオンライン診療への抵抗が少なく、電話予約からオンライン予約への移行もスピーディーに進むため、患者さんの混乱を最小限に抑えられます。
このような理由から、「医脳369」は気軽にオンライン診療を導入できるプラットフォームとして、現在数多くの問い合わせをいただいている状況です。
実際に以下のようなメリットがあります。
メリット1.低コスト&簡単導入で医院のDXをスムーズに実現
医療機関がオンライン診療を導入する最大のハードルは、システム構築やスタッフ研修、患者さんへの使い方の周知など多岐にわたります。
一方で「医脳369」はLINEアプリを基盤とすることで、すでに多くの方が日常的に使っているインフラをそのまま活用できます。
患者さんは新しいアプリをダウンロードする必要がなく、予約や問診、決済までを一元的にLINEで完結できるため、抵抗感が低くスムーズに定着しやすい点が大きな魅力です。
結果として、医院全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進しながら、導入初期コストを最小限に抑えつつ運用面の混乱を回避できるのです。
電話対応が減り、受付スタッフの負担が軽くなるケースも多いため、浮いた人員リソースを患者さん対応に回し、さらに質の高い医療サービス提供へと繋げられます。
メリット2.患者さんとの接点強化でMLTV(Medical Lifetime Value)を確実に高める
歯科医院が抱える大きな悩みは、患者さんが「痛くなるまで受診しない」「忙しさや面倒くささから治療途中で離脱する」点にあります。
どんなに丁寧な治療を提供していても、患者さんが早期に通院をやめてしまっては本来の医療効果を得られず、医院の収益機会も損なわれるのが実情です。
そこで「医脳369」を活用して、LINEという身近なチャネルで“痛くなる前”や“少し不安を感じた段階”でも気軽に相談できる環境を整えれば、離脱や重症化を大幅に防ぎやすくなります。
また、いつでもLINEで医院とつながっている安心感は、患者さんのリピート率や紹介率を飛躍的に高める要因になります。
家族や友人、職場仲間へ「オンラインで先に状態をみてもらえるから便利だよ」といった口コミが自然に広がり、長期的な関係(MLTV)を構築しやすくなるのです。
メリット3.診療と物販を一体運用し、収益と患者さん満足度を同時にアップ
歯科医院の大きな収益源であるホワイトニングや矯正などの自費診療は、患者さんの側から見ると「高額費用をいきなり聞かされるのはハードルが高い」「忙しくて継続的なケアができるか不安」という理由で、受診をためらうケースが少なくありません。
そこで「医脳369」のEC連動機能を活用し、診療補助という枠組みで物販を一体化すれば、オンライン完結のホームホワイトニングや歯科専売品の販売などを通じて通院の手間を大きく削減し、患者さんと医院双方にメリットをもたらすことが可能です。
たとえば、オンライン診療中にホームホワイトニング用のジェルやマウスピースを提案し、カメラ越しに使用方法を丁寧に説明すれば、来院が難しい患者さんでも自宅ケアを続けやすくなります。
また、歯ブラシや歯磨き粉など治療補助として必要なケア用品もオンライン診療中に注文を受け付けて自宅に配送すれば、患者さんの“買い忘れ”や“通院負担”を軽減でき、医院側は継続的な売上を見込めます。
まとめ
歯科は対面が基本というイメージが強いのは確かです。
しかし術後の経過観察やホワイトニング相談、子どもの“歯科デビュー”のアドバイスなど、オンラインで十分対応できる領域が意外と多くあることはあまり知られていません。
オンライン診療を導入すれば、症状が出る前の軽度な段階でも気軽に相談でき、患者さんの離脱を防ぎながらMLTV(Medical Lifetime Value)を高める効果が期待できます。
その際、弊社が開発したLINEを基盤とする「医脳369」なら、患者様の手間やスタッフ研修などの導入ハードルを大幅に下げられるのです。
短期的な診療報酬だけにとらわれず、長期的な患者との関係性を育めるのがメリットとなります。
患者さんにとっても「痛いときに仕方なく行く場所」ではなく、「いつでも気軽にアクセスできる頼れるパートナー」へと変わるチャンスです。
私たちは、オンライン診療×MLTVで新たな医療のカタチを目指す歯科医院・クリニックを全力で応援します。
ぜひお気軽にお問い合わせいただき、貴院ならではの未来型医療をともに実現していきましょう。
株式会社ゼロメディカル・主任Webライター
1988年生まれ。大学卒業後、教育分野と出版業界での経験を経て、2016年、株式会社ゼロメディカルにWebライターとして入社。これまでに、歯科医院、動物病院、クリニック、整骨院など、医療分野を中心に、200人以上の経営者を取材。1000以上の記事を執筆した経験を持つ。医療分野のほか、教育、法務、AI分野への造詣も深い。現在、人にしか書けない独自の記事を追求中。