歯科がホームページ制作で見込み客を集患するために必要な10の秘訣
「歯科医院でより多くの集患をめざすには何をすればいいのか?」
「近隣の歯科医院よりも集患力で負けているような気がする」
新規開業・既存にかかわらず、集患に悩む歯科医院様は多いかと思います。
集患のカギとなるのが「見込み客」の存在です。
今回は、歯科医院の現状や見込み客を獲得すべき理由、見込み客が歯科医院を知るきっかけについても詳しく解説いたします。
また、ホームページで行える施策もこの記事で知ることができますので、ぜひ最後までご覧ください!
Contents
歯科における見込み客とは何か?
見込み客の定義は、まだ自社製品やサービスを利用したことがないものの、今後の購入や利用が見込める顧客を表します。
マーケティング用語ではリードとも呼ばれています。
歯科での見込み客あれば、「まだ歯科医院を利用した経験はないが、今後利用を検討している将来の患者様」という意味になります。
見込みといっても、「既にその歯科医院が気になっている」「悩みや症状を調べているときにサイトを見つけた」「家の近くにどんな歯科医院があるか調べている」など、その段階はさまざまです。
歯科医院の現状と見込み客を獲得すべき理由
厚生労働省の令和4年医療施設(動態)調査によれば、2022年10月現在で、全国の歯科医院数は67,755施設という結果が出ています。
この数は全国のコンビニエンスストア数よりも多く、都心部では患者様を取り合うような状況が続いており、集患に苦悩する歯科医院も少なくありません。
特に駅近辺のビルテナントに開業している歯科医院は、床下に配管を通さなければならないケースも多く、上げ床などの施工が必要になるなど、コストがかかりやすい傾向にあります。
他にも物件取得費や設備費など、開業には多くの費用がかかります。
運転資金の枯渇や赤字経営を防ぐには、見込み客を獲得する効率的な集患が欠かせないのです。
歯科医院を見込み客が知る6つのきっかけ
では見込み客となる患者様は、どのようにして歯科医院を調べているのでしょうか?
オンラインやオフラインを含め、その情報源は多岐にわたります。
検索エンジン
検索エンジンとは、入力されたキーワードに基づき、オンライン上で情報を表示するシステムを表します。
具体的にはGoogleやYahoo!などのサービスが、検索エンジンに当てはまります。
スマートフォンやパソコンを通じて、上記の検索エンジンを日常的に使っている方も多いことでしょう。
総務省の情報通信白書令和5年版によると、日本における検索エンジンのシェア率が最も高いのはGoogleであり、スマートフォンでは78.8%、パソコンでは73.0%を誇ります。
シェア率2位となるのがYahoo!で、スマートフォンでは20.3%、パソコンでは10.6%です。
3位はBingが続き、その他の検索エンジンも存在しますが、それぞれのシェア率は低いのが現状です。
使用するデバイスによりシェア率に若干の差がありますが、GoogleとYahoo!を合わせたシェア率は80%~90%以上となり、2つの検索エンジンのいずれか、もしくは両方を使う方がほとんどです。
専門型ポータルサイト
ポータルサイトとは、1つのサイトからさまざまな情報を得られる窓口のような存在です。
例えば、Yahoo!は検索エンジンですが、総合型のポータルサイトにも位置づけられています。
なぜなら、検索以外に天気予報や路線情報、旅行関連(トラベル)やグルメなど、サイト内から各情報にアクセスできるからです。
歯科の領域に関わるのが「専門型ポータルサイト」です。
EPARK歯科・ドクターズファイル・歯科タウンなどが挙げられます。
これらは総合的なポータルサイトですが、矯正歯科ネットやインプラントネットなど、特定の診療科に特化しているケースもあります。
地図(GoogleマップやYahoo!マップなど)
地図にはGoogleマップやYahoo!マップなどが挙げられます。
スマートフォンやタブレットをお使いの方であれば、アプリをインストールされている方も多いのではないでしょうか?
アプリを開き、「エリア名×歯医者(歯科)」で検索すると、検索したエリア周辺の歯科医院が表示されます。
また、アプリを使わなくても、検索エンジンを利用した検索結果に、歯科医院のサイトと合わせて地図情報も表示されます。
急患や家から最寄りの歯科医院を調べる際は、地図機能を活用するユーザーも多くいます。
広告(紙媒体・Web・看板など)
新聞や雑誌を含める紙媒体の広告も、見込み客が歯科医院の情報を知るきっかけになります。
ターゲットを定めず、不特定多数に情報を届けられることが特徴です。
ただし、掲載できる内容は広告枠により限界があるため、多くの情報を伝えられないというデメリットが考えられます。
また、Webでの検索時に優先順位が高まるリスティング広告、駅や道路沿いなどのあらゆる場所に設置されている看板も、歯科医院を宣伝できる手段の1つです。
自分の足
見込み客が自分の足で歯科医院を知るケースもあります。
その街に住んでいる年数に限らず、自宅周辺を歩いている際に歯科医院の存在に気づきます。
その上でWebを中心に歯科医院の情報を調べ、来院する可能性もあるのです。
口コミ
口コミには、歯科医師や歯科衛生士といったスタッフの評判、治療の質、院内の雰囲気など、あらゆる内容が当てはまります。
現在来院中もしくは既に来院済みの患者様をきっかけに、見込み客を獲得できるかもしれません。
口コミは人から人へ伝播するものですから、広告費が一切関係しないというメリットがあります。
その一方、悪い口コミは伝播するのが早く、その範囲が広いほど情報の複雑性が増し、事実ではない誹謗中傷状態になる恐れもあります。
見込み客の獲得にはホームページ制作が効果的
ホームページを作らずに、ポータルサイトや地図、口コミなどから集患をめざす手段もありますが、掲載できる情報には限りがあります。
より多くのユーザーの目に留まり、自院の情報を深く知っていただくためには、「ホームページ制作」がおすすめです。
自院のこだわりや掲載したい情報を自由にカスタマイズでき、集患のニーズに応じた打ち出しが可能になるからです。
ホームページがあることで、自院のイメージを明確にしやすく、ユーザーに対して信頼感をアピールするきっかけにもつながります。
また、アクセス解析により、検索キーワードなどの情報を収集でき、より効果的な集患に向けたホームページの運用も期待できます。
見込み客の獲得に向けてホームページ制作で考えたい10の対策
デザインや色合い
ひとえにデザインといっても、スタイリッシュ・ゴージャス・ポップなど、さまざまなイメージがあります。
デザインでいえば、審美治療をメインで打ち出す場合はスタイリッシュ、小児歯科ではポップなサイトデザインが多くみられます。
色合いについても、何をメインカラーにするかによっても、見る方に与えられる印象が異なります。
例えば、歯科医院で多い色は「青」です。なぜなら、青は清潔さや信頼などをアピールできる色だからです。
他にも緑や肌色、シンプルな白色などがおすすめです。
充実したコンテンツ
デザインばかり追求しても、肝心のコンテンツがなければ、患者様には何も伝わりません。
治療を提供できる各診療項目に関する情報や解説、自院の特徴、院長やスタッフを紹介するページを作成するなど、充実したコンテンツでアピールしましょう。
また、「よくある質問」として、FAQページを設けることもおすすめです。
一般的に疑問・不安を感じやすい質問に対する回答があれば、患者様が自己解決しやすくなるからです。
医療広告ガイドラインを遵守した症例紹介
症例紹介として、矯正治療や審美治療、入れ歯、インプラントなどのビフォーアフター画像の掲載は、患者様にとって治療を決断する目安になります。
ビフォーアフター画像はホームページ上の「広告」に該当し、掲載には広告可能事項の要件を満たす「限定解除」が必要です。
限定解除には、治療内容や治療期間・回数、費用、リスク・副作用の詳細情報の明記が求められています。
しかし、気づかぬうちに医療広告ガイドラインに違反しており、厚生労働省委託事業の「医療機関ネットパトロール」で匿名通報される可能性があります。
(受託事業者:デロイト トーマツ コンサルティング合同会社)
通報後は事業者の書面審査、医師・弁護士などの専門家による評価委員会での評価を経て、医療機関に違反が通知されます。
通知後は約1か月後に評価委員会から改善状況の確認があるため、それまでに必ず修正しましょう。
修正されていない・修正内容に不備がある場合は、医療機関の情報が評価委員会から自治体に提供されます。
自治体による中止命令・是正命令などの行政指導に従わない場合は、最終的に刑事告発され、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます(医療法第87条第1号)。
また、報告命令や立入検査の違反には、20万円以下の罰金が科されます(医療法第89条第2号)。
中止命令・是正命令・刑事告発の時点で、医院情報が事例として公表されることから、自院の信頼を大きく失ってしまうのです。
顔出し
顔の見えないままではなかなか安心できず、見込み客が新たな患者様になる可能性は低いでしょう。
院長先生は顔出しの方が、見込み客への安心感や信頼度が高まります。
スタッフの方(歯科衛生士・歯科助手・受付)などは、顔出しに抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんから、事前に意思を確認する必要があります。
顔写真は挨拶文のページ、治療の様子などはトップページへの掲載がおすすめです。
追従ボタンや固定メニューの設置
スマートフォンでの表示時に、便利になるのが追従ボタンや固定メニューです。
これらはページを下にスクロールしても、ボタンやメニューがページ下部などに常に表示された状態になります。
ユーザーが問い合わせ手段の確認に迷うことなく、スムーズな電話予約やWEB予約に貢献します。
予約システムの確立
予約手段が電話だけの場合、医院の営業時間中に電話をかけねばならず、すべての方にとって便利とはいえない状態です。
また、スタッフの窓口業務の負担も増します。
そこでWEBからの初診・再診予約システムを導入すると、患者様は時間を気にすることなく、自分の好きなタイミングで予約を取れるようになります。
また、医院側としても電話対応に時間を割かれる心配が少なくなり、院内業務に集中できる環境を整えられます。
診療時間や営業カレンダーを分かりやすく
診療時間や営業カレンダーの多くは、ページ下部のフッター付近に設置されています。
午前・午後休診、休診日、土日等の診療・休日など、診療スケジュールはそれぞれ異なりますが、見やすさ・伝わりやすさの配慮は常に必要です。
必要以上に細かく分けるのではなく、シンプルなデザインを心がけましょう。
SNSとの連携
SNSを併用したホームページの運用もおすすめです。
X(旧Twitter)やInstagram、Facebook、TikTokなどのさまざまなツールがあります。
それぞれのSNSごとの特性、使用している年齢層などのターゲットに合わせて、狙いたい見込み客へのアプローチにもつながります。
ただし、SNSでの掲載や告知は、誘引性が認められると広告に該当し、医療広告ガイドラインに基づく指摘を受ける恐れがあるため、注意が必要です。
バナーの設置
WEBにおけるバナーは、他のWEBページを紹介するための画像付きリンクを指します。
例えば、ドクターズファイルや東京ドクターズなどから、過去に受けた取材をバナーとしてホームページに設置できます。
興味があるユーザーは、情報確認のためにバナーをクリックしてアクセスします。
取材内容なら、ホームページ以外から医院や院長先生の考えを知ことができますので、可能であればホームページ内にバナーを設置しましょう。
Googleビジネスプロフィールの設定
Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)とは、事業者向けのサービスです。
営業時間や電話番号、ホームページのリンクなどを設定しておくと、検索結果やGoogleマップなどに表示されるようになります。
ユーザーが多く利用する検索エンジンがGoogleであることから、ビジネスプロフィールの設定が見込み客の獲得にもつながります。
また、医院情報や口コミなどから、電話予約やWEB予約、ホームページのアクセスにも結び付きます。
歯科の見込み客獲得には、他にもこんな方法が
見込み客の獲得にはパンフレットやポスティングなど、「オフライン」という手段もあります。
特にオフラインの強みとなるのは、自院が位置するエリアの見込み客へのアプローチが可能になる点です。
入口付近にパンフレットを置いておくと、気になる方は持って帰り、自宅で歯科医院の強みや治療内容を知ることができます。
新規開業や開院済みを問わず、近隣住民に歯科医院の存在や魅力を届ける手段として、このようなオフラインの活動は効果的といえます。
まとめ
「見込み客」の獲得は新たな集患を実現し、医院経営の安定にも関わる重要な要素の1つです。
そして、ホームページの存在が、見込み客への情報提供や信頼を勝ち取る手段として活用できます。
当社ゼロメディカルは「医療」に特化した抱負な実績があり、これまで蓄積されたノウハウやマーケティングデータに基づき、歯科医院様と一緒に最適なサイトづくりをサポートいたします。
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