クリニック内覧会で差がつく!開業医が知っておくべき成功の秘訣
クリニック開業を間近に控えた医師にとって、“内覧会”は単なるお披露目ではありません。
地域の方々との絆を築き始める最初の機会であり、今後の医院経営において重要な役割を果たしてくれる場です。
しかし、「どうすれば地域の患者さんに効果的に医院を知ってもらえるだろうか」「どのように企画・実施すれば成功するのだろうか」とお悩みの方は少なくありません。
そこで、本記事では一般内科での開業を想定し、内覧会の準備から当日の運営、終了後のフォローアップまでを整理しました。
ぜひ参考にしてみてください。
Contents
クリニック内覧会とは?
地域の患者様が初めて医院に来院するのは、予想以上に高いハードルがあります。
なぜなら、そこには「どんな先生なのか分からない」「院内が暗い雰囲気だと嫌だ」という漠然とした不安があるからです。
そこで、開院前の内部を公開し、地域住民や医療関係者に実際の雰囲気を伝える催しが大切になってきます。
それが内覧会です。
内覧会は、外観だけでなく、待合室や診察室の雰囲気、スタッフの人柄を地域の方に直接感じてもらうきっかけとなります。
多くの方は、明るい医療機関だと分かるだけで気持ちが和らぎ、ポジティブな印象を抱いてくれます。
実は筆者である私自身、いま娘を通わせている歯科医院を選ぶきっかけが内覧会でした。
その歯科医院は子どもが遊べるように待合室のスペースが広く取られていて、最新のおままごとセットもあるので娘は大興奮。
診療室も優しい色合いに整えられていました。
家から少し離れていても通い続けたいと思わせる温かさがあり、「この歯科医院だと娘を長く通わせられそう」といったイメージが湧きました。
クリニック内覧会は必要か?
結論から言えば絶対に必要です。
その理由は、開業初期の集患に欠かせないこと、そして新人スタッフが医院の動線に慣れるトレーニングにもなるからです。
詳しく見ていきましょう。
開業初期の集患に直結
確かに内覧会は、手間と費用がかかります。
しかし、事前に院長やスタッフを地域の方に知っていただき、「この先生なら相談できそう」という安心感を持たれれば、初診へのハードルが低くなります。
いわゆる医療機器や検査の性能をアピールするだけでは伝わりにくい“雰囲気”を実体験していただけるのが、内覧会の強みです。
これはWebサイトやSNSでは対応できません。
開業当初に内覧会経由の予約である程度の枠が埋められれば、医院経営を順調にスタートさせられます。
スタッフ研修のチャンス
新しい職場環境に慣れていないスタッフが多い場合、本番さながらの動線や受付対応を試す場としても内覧会は有益です。
来場者とのやり取りを通して、患者様が疑問に思うことや、院内で混雑が予想される箇所を把握しやすくなるのは大きなメリットと言えます。
準備段階で些細な問題を発見し、開業日を迎える前に対処できれば、開院後の混乱やクレームを最小限に抑えられます。
クリニック内覧会の目的と効果
患者の不安を解消し、SNSで自然拡散し、地域のリアルな医療ニーズを把握する——内覧会は新規開業医院の成功を左右する戦略的ファーストステップです。
成功している医院が内覧会に力を入れる理由と効果を紹介します。
患者様の不安を和らげる
「白衣を見ると緊張する」「どんな治療をされるか想像がつかない」という人は少なくありません。
そこで内覧会のときに診察室や検査機器を見学してもらうと、医療現場に対する恐怖心が和らぎます。
事実として、治療において痛みや不快感が増すのは患者様の不安が大きな要因となっている、という研究結果も数多くあります。
実際、子どもが自主的に器具を触ったり、体験したりできるコーナーを用意しているクリニックも存在します。
子どもが、その場所になじめば、クリニック=楽しい場所となり、「ここなら痛くないかもしれない」と思ってもらいやすいからです。
また連れてきた親御さんも受診するきっかけにも繋がります。
SNSや口コミで広がる
他の来場者と一緒に院内を回るうちに、自然と会話が生まれる瞬間があります。
写真を撮り、InstagramやX(Twitter)に投稿する方もいるため、オンラインでも話題になることがあります。
弊社クライアントのケースにおいても、直接足を運んでいないご家族や友人が、投稿を見て「行ってみたい」「この医院なら大丈夫そう」となった事例は数多く寄せられています。
内覧会に力を入れているクリニックは、わざわざインスタ映えする撮影スポットを用意することもあるそうです。
地域の医療ニーズを知る
実際に顔を合わせたからこそ、患者様が日頃抱えている悩みを聞けるケースは多いです。
たとえば「高齢の親がいるので往診もお願いできるなら助かる」「子どもの夜間対応はあるのか」など、教科書的な情報には載っていない現場の要望が集まります。
そのような声を内覧会で吸い上げ、運営方針に反映していくと地域に合った医院づくりが進みやすくなります。
クリニック内覧会の開催時期と準備プロセス
内覧会を成功させるには、適切な開催時期の設定と効果的な告知活動が不可欠です。
医院の魅力を最大限に伝え、開業後の順調なスタートにつなげるための準備プロセスを見ていきましょう。
開催時期
開業まであまり日を空けず、1週間前後で実施される事例が目立ちます。
例えば5月上旬に内覧会を行い、5月二週目に開業という流れにすると、興味を持ってくださった方がそのまま開院後の受診を検討しやすくなるのです。
期間が空きすぎると、せっかく内覧会で好印象を持った患者様でも、記憶が薄れてしまうかもしれません。
告知方法
地域メディア
タウン誌や地元の新聞、ケーブルテレビなどは今でも強い影響力を持っているといわれています。
取材依頼をして、クリニックの特色を簡潔にまとめてもらうのも一つの案です。
プレスリリース
PR TIMESのようなプレスリリース配信サービスを通じて、新規開業情報として掲載してもらう方法があります。
ウェブ媒体に取り上げられると、検索エンジン経由で拡散される効果が期待できます。
SNSアカウント
公式InstagramやFacebookページを早めに立ち上げ、クリニックができあがっていくプロセスを日々発信するやり方も増えてきました。
地域住民がフォローしていれば、内覧会のお知らせも拡散しやすいでしょう。
チラシ・ポスティング
従来の紙媒体も無視できませんが、医療広告ガイドラインに反しないよう注意が必要です。
「●●を無料で配ります」といったプレゼント要素の宣伝は避け、あくまで内覧会の日時や場所、診療科目の紹介を中心に記載するようにしましょう。
特にチラシやポスティングは医療広告ガイドラインにおける限定解除ができないので、表現は慎重に気を配らなければなりません。
ウェブサイトの準備
内覧会の告知をする前に、公式サイトを先に公開しておくほうが望ましいともいわれています。
SEOの観点だけでなく、内覧会の参加者が「どんなクリニックかな」と検索したときに、公式情報が見つからないと不安を与えてしまう可能性があります。
院長のメッセージや診療理念、スタッフの顔写真、アクセス方法などをきちんと掲載しておくようにしましょう。
クリニック内覧会当日の運営
スタッフの対応、医療機器の紹介方法、来場者とのコミュニケーションの一つひとつが、将来の患者様との信頼関係構築につながります。
実際の診療開始前に地域の方々と触れ合うこの機会を最大限に活かすための運営ポイントを解説します。
スタッフの準備と配置
「内覧会だから適当に対応しても大丈夫」という考えは禁物です。
本格的な診療が始まる前に地域住民と直接会うため、むしろ初診時以上に丁寧なコミュニケーションが求められます。
受付や案内、医療機器の説明など役割分担を明確に決め、よくある質問と回答をあらかじめ全員で確認しておくと安心です。
混雑が発生しやすい時間帯や人数を予測し、スペース確保や案内ルートの調整を行っておくと、当日のスムーズな運営につながるでしょう。
医療機器の紹介方法
説明のときに専門用語を並べ立てるだけでは伝わりません。
「最新の胃カメラを用意しているので、負担が最小限で済む」「CTによって呼吸の異常が見つけやすい」など、悩みやリスクを減らせる点を中心に語るほうが興味を引きやすいと考えられます。
特に地域ではあまり見かけない最新の装置などがある場合、その場でのデモンストレーションや簡単な解説を行うことは、患者様にとって有益です。
来場者への対応
内覧会から初診予約に結び付けたいという要望は強いかもしれませんが、そのような態度は患者様が医院を遠ざける要因となります。
話しかけ方が大げさになると、相手が身構えてしまうからです。
「何か困っていることがありましたら」程度の問いかけで、様子を伺うのが自然です。
内覧会を通じて、「いつでも相談しやすい」と感じてもらうほうが後々まで効果が続きます。
医療現場の裏側を公開する“社会科見学”のような雰囲気に演出すると、普段は見られない診察室や器具の配置に興味を持つ方も少なくないはずです。
クリニック内覧会成功のポイント
信頼される医院として地域に根付くため、効果的なアプローチと避けるべきポイントを押さえ、来場者との良好な関係構築を心がけましょう。
差別化ポイントを強調する
スタッフ全員がクリニックのコンセプトを理解していれば、自慢話のように聞こえず「こんな方のお力になれます」という姿勢で案内ができます。
たとえば、女性医師の場合、「女性特有の体調不良にも相談しやすい」「婦人科的な悩みも一緒に診てもらえる」といったメリットを適度に伝える方法が考えられます。
ただ、あまりに特定の層に寄りすぎないように、男性や子育て中のお父様の質問も受け止める姿勢を見せるようにしましょう。
来場者の声を集める
アンケートや簡単なヒアリングを行えば、スタッフの接遇や院内の動線に関する意見を収集できます。
医療広告ガイドライン上、体験談の掲載には注意が必要ですが、設備や雰囲気に関する感想を医療法に抵触しない形で紹介するのは問題ありません。
また、回答していただいた方に粗品をお渡しする場合は、来場前に「プレゼント進呈」を大々的に宣伝するのはやめましょう。
プレゼントを目的に内覧会へ誘導したと見なされる恐れがあるため、当日来てくださった方への気持ち程度に留めましょう。
NG行為を避ける
しつこく個人情報を聞いたり、強引に予約をとらせたりする行動は避けたいものです。
参加者が不快感を抱くと、悪い噂が一気に広がってしまうリスクがあります。
内覧会はあくまで“クリニックを知ってもらう場”ですので、威圧的な勧誘や不必要なセールストークは逆効果。
内覧会をテストマーケティングと位置づける視点も重要だといえます。
集めた感想を実際の診療体制に活かし、開業日からスムーズに稼働させるためのリハーサルだと捉えると、スタッフ全員の意欲が高まります。
クリニック内覧会後のフォローアップ
内覧会で築いた地域との関係性を継続・強化することが、開業後の成功につながります。
一度得た関心を維持し、開業までの期間を効果的に活用するフォロー戦略の重要性と具体的な方法について見ていきましょう。
関係構築を途切れさせない
内覧会が終了すると、一時的に訪問者との接点が減ってしまうかもしれません。
そこで、SNSやホームページに写真や動画をアップし、参加者に「見てくださいね」と伝えると、再度アクセスが生まれます。
来場できなかった方も「こんな様子だったんだ」とイメージを膨らませやすくなります。
特に開業日まで時間がある場合、そこで途切れずに情報を発信し続けることが大事です。
少しずつ増えるフォロワーが「開院したら受診してみようかな」と思い始めるきっかけになります。
内覧会で撮影した写真の活用
内覧会当日に撮影した写真は、ウェブサイトやSNSのコンテンツとして優秀な素材になります。
笑顔のスタッフや親しみやすい院内の様子を映し出すと、新規患者様が「行きやすいかも」と感じる可能性が高まると考えられます。
ただし、個人が特定されるような画像を無断で掲載するのは避けるべきです。
必ず事前に許可を取り、個人情報やプライバシーを守りながら公開してください。
まとめ:内覧会前にホームページ制作をご希望の場合はゼロメディカルまで
ここまで内覧会の準備から実施、フォローアップまでの一連のプロセスを解説してきました。
最後に、成功する内覧会のための重要ポイントを再度整理しましょう。
・ウェブサイトとSNSを早めに公開し、内覧会の周知を徹底する
・開催のタイミングは開業の1週間前後を目安にする
・スタッフ全員でコンセプトを共有し、患者目線で説明を行う
・来場者への過度な勧誘は避け、安心して参加してもらう
・当日に集めた声を開業後の運営に反映し、院内の完成度を高める
特に適切なタイミングでサイトを立ち上げておくことは、内覧会の認知度アップだけでなく、開業後の集患にも直結する重要事項です。
ただ医療広告ガイドラインを踏まえつつ、地域の皆様に向けた魅力的な情報を提供するためには、コンテンツ構成やデザインにも注意を払う必要があります。
弊社では、内覧会の告知・写真撮影・ウェブ記事更新など、一連の流れをサポートできるのが強みです。
仮サイトを公開して検索エンジンに早期登録しておけば、口コミやSNS投稿の広がりと連動して、クリニックの存在を多方面に伝えやすくなります。
アンケート結果や感想を反映したブログ投稿なども制作代行可能ですので、開業をお考えの際には気軽にご相談ください。
株式会社ゼロメディカル・主任Webライター
1988年生まれ。大学卒業後、教育分野と出版業界での経験を経て、2016年、株式会社ゼロメディカルにWebライターとして入社。これまでに、歯科医院、動物病院、クリニック、整骨院など、医療分野を中心に、200人以上の経営者を取材。1000以上の記事を執筆した経験を持つ。医療分野のほか、教育、法務、AI分野への造詣も深い。現在、人にしか書けない独自の記事を追求中。