チラシで集客｜効果的なチラシ作成や配布のコツ、メリットなど解説！

「チラシで効果的に集客する方法が知りたい」
「チラシで集客なんてできるの？」

特に商圏のある事業であれば、チラシ配布は検討の余地があります。

本記事では、チラシで集客をするメリット、効果的なチラシ作成や配布のコツなどを解説します。
ぜひ参考にいただき、貴院の集患にお役立てください。

チラシ集客の強み・メリット

本項目では、チラシ集客の強み・メリットについてお伝えします。

コストが安い

チラシの制作・印刷・配布にかかる費用は、デジタル広告やテレビCMなどと比べると格段に安く抑えられます。

特に、小規模な医療機関や個人経営のクリニックにとって、チラシは手軽に始められる集客手段といえるでしょう。

また、一度作成したチラシは繰り返し使用できるため、継続的な広告活動に適しています。

デザインを工夫することで、印刷コストを抑えつつ視認性の高いチラシを作成することも可能です。

特定のエリアに情報発信できる

チラシは配布エリアを自由に設定できるため、地域密着型の集客に最適な媒体といえます。
例えば、クリニックの近隣住民をターゲットにした集客には、チラシは一つ効果的な方法です。

また、SNSやインターネット広告では競争が激しい一方、チラシは競合が少ないエリアで独自の市場を開拓できる可能性があります。

ターゲットとなる患者層が集まりやすい場所や、生活スタイルに合わせたエリアを選んでチラシを配布することで、効果的な集客が期待できます。

シニア層などオフライン媒体になじみの深い層にささりやすい

デジタル広告に不慣れな高齢者の方々は、スマホやインターネット広告をあまり見ない傾向があります。

しかし、チラシは紙媒体で直接手に取れ、旧来からあるなじみのある媒体であるため、目にしてもらいやすいと言えます。

また、チラシでは、大きな文字やイラスト、写真を使うことで、内容を直感的に理解してもらえるでしょう。

親近感を出しやすい（信頼性の高いということではない）

チラシは、デジタル広告と比べて親近感を出しやすい媒体です。

紙の温かみが患者に安心感を与え、医師やスタッフが直接情報を届けているような印象を与えられます。

医師やスタッフの顔写真を掲載し、親しみやすいメッセージを添えることで、より効果的に親近感を醸成できるでしょう。

例えば、小児科クリニックであれば「お子さまが怖がらないよう、スタッフ全員でサポートします！」といったメッセージを院長・スタッフの写真とともに載せたり、歯科医院では「〇〇先生が担当します！優しく丁寧な治療を心がけています」といった具合に、担当医のメッセージを添えるのも良いでしょう。

（うまく保管してもらえた場合）何度も読み返しができる

チラシは一度受け取られると、必要なときに何度も読み返してもらえる可能性があります。

特に健康や病気に関する情報は、患者が必要になったタイミングで見返すことが多いため、「今は元気だから関係ないけど、調子が悪くなったら行こう」と思って保管されるケースもあります。

冷蔵庫や玄関に貼ってもらえるよう、診療時間や緊急時の連絡先を大きく書いたり、カレンダー形式の健診スケジュールや病気予防のワンポイントアドバイスを入れたりするのも効果的です。

具体的には、「発熱時の対応 ●●クリニック（TEL:×××-××××）」といった緊急時の連絡先が書かれたチラシや、「健康診断は●月●日まで！カレンダーにメモしましょう」といった定期健診のリマインダー、「冬の感染症対策チェックリスト（冷蔵庫に貼っておくと便利！）」といった予防医療の豆知識など、長期間保管してもらえるような工夫が重要です。

集客に効果的なチラシ作成のコツ

本項目では、集客に効果的なチラシ作成のコツについて詳しく解説します。

ターゲットコピー（誰に向けたチラシか明確にする）

チラシを受け取った人が「これは自分のことだ」と感じられるよう、ターゲットを明確にすることが肝心です。

例えば、小児科なら「子どもの予防接種がまだの方へ」、整骨院なら「肩こり・腰痛に悩んでいる方へ」など、ターゲットが一目でわかるコピーを入れましょう。

対象を絞ることで、無関係な人にスルーされるのを防ぎ、読まれる確率が高くなります。

キャッチコピー（目を引く言葉で関心を持たせる）

チラシは一瞬で判断されるため、パッと見て「気になる！」と思わせるキャッチコピーが不可欠です。

診療の強みやメリットを端的に伝え、他院との違いを明確にすることで、興味を引きつけましょう。

患者が求めていることを踏まえ、「駅チカ」「待ち時間なし」「●●専門」などのキーワードを盛り込むと、目を引きやすくなります。

また、診療内容やサービスの特徴を具体的に伝えることで、来院につなげることができるでしょう。

内科の健康診断なら「予約不要！5分で終わる健康診断」、整骨院・リハビリでは「腰痛専門！国家資格者が対応します」といったように、効果的なキャッチコピーを考えてみてください。

実績（安心感を与え、信頼を得る）

チラシに「実績」を載せることで、患者が「ここなら安心」と感じやすくなります。
診療件数・患者満足度・開院年数などの具体的なデータを記載すると、信頼感が増すでしょう。

歯科のインプラントなら「●●本以上のインプラント実績！」、美容皮膚科のシミ治療なら「患者満足度●％！リピーター多数」といったように、数字や具体例を入れることで信頼性を高めることができるでしょう。

ベネフィット・USP（患者にとっての価値を明確にする）

チラシを作成する上で、単なるメリットの羅列ではなく、ベネフィットを示すことも重要です。

例えば、「夜間診療あり」なら「仕事終わりでも通院できるから健康管理が続けやすい」、「予約不要」なら「突然の体調不良でもすぐに診てもらえて安心」といったように、そのサービスを受けることで患者にどのような素晴らしい未来が待っているのかを明確に伝えることが大切です。

また、USP（Unique Selling Proposition）、つまり、他には存在しない独自の価値を打ち出すことも忘れてはなりません。

「全国唯一のAI診断付き健康チェックで、わずか5分でリスク判定」「日本で唯一、遺伝子解析を活用したパーソナライズ美容治療」など、他に同じものが存在せず、患者にとって魅力的で選ばれる理由が明確なUSPを打ち出すことは、何よりも重要と言えます。

もちろん、医療広告ガイドラインなどに抵触する恐れがあるので、証明ができないような主張・文言は厳禁です。

事実のみを記載しましょう。
ベネフィットとUSPを明確にすることで、患者は行動を起こすようになります。

会社概要（クリニックや病院の基本情報）

チラシには、患者が受診する上で最低限必要な情報を掲載しましょう。

住所・電話番号・診療時間・休診日・ウェブ予約の有無などを明記し、アクセス情報をわかりやすく伝えることで、受診のハードルを下げることができます。

QRコードを添えてウェブ予約ページに誘導するのもおすすめです。
また、地図や駐車場情報も重要な要素です。

「駐車場●台完備」や「駅から徒歩●分」などを明記することで、患者が迷わず来院できるようになります。

具体的な記載例としては、「●●クリニック ●●市●●町1-2-3（●●駅徒歩3分） 診療時間：9:00～18:00（休診日：日曜・祝日） TEL: 012-345-6789（予約優先） ウェブサイト：https://example.com」のように、必要な情報をコンパクトにまとめるとよいでしょう。

理念・ストーリー・代表挨拶・顔写真（信頼感を高める要素）

クリニックの理念や開業の背景を伝えることで、患者との距離を縮めることができます。

「なぜこのクリニックを開業したのか？」「どんな思いで患者と向き合っているのか？」「医療を通じて地域にどう貢献したいか？」といった内容を盛り込むことで、患者に親しみを感じてもらえるでしょう。

また、院長の顔写真を載せることで、患者に安心感を与えることもできます。
「どんな先生なのか？」がわかると、初めての患者も来院しやすくなるでしょう。

内科クリニックの例では、「●●クリニックの院長、●●です。私は長年、地域医療に携わり、多くの患者さんの健康を支えてきました。当院では、最新の医療技術を取り入れつつ、患者さん一人ひとりの悩みに寄り添う診療を大切にしています。『何かあったら●●クリニックに相談しよう』と思っていただけるような、温かい医療を提供してまいります。」といった挨拶文を、白衣姿の笑顔の写真とともに掲載するとよいでしょう。

商品・サービスの詳細

チラシには、患者が受けられる診療や施術の内容を具体的に説明することが大切です。

「一般内科／生活習慣病専門外来／予防接種」など、診療メニューを明記し、「当院のこだわり」として他院との違いを伝えるのも効果的でしょう。

また、患者が知りたいポイントを想定し、「治療時間」「対象年齢」「適応症例」「料金」「必要な持ち物」など、わかりやすく整理して説明することが重要です。

例えば、歯科医院のホワイトニングなら、「オフィスホワイトニング（歯科医院での施術）」という施術内容、「1回30分」の施術時間、「20歳以上の方／タバコやコーヒーによる着色が気になる方」という対象、「1回 15,000円（税込）」の費用を明記します。

オファー（患者が行動を起こしやすくする仕掛け）

チラシには、患者が行動を起こしやすくなる限定特典を盛り込むことをおすすめします。

医療広告ガイドラインなどの法令を遵守のうえ、具体的なメリットを提示し、「先着●名様」「●月●日まで」などの期限を設けることで、「今行こう」と思ってもらいやすくなります。

また、「LINE予約で診察待ち時間を短縮」「ウェブ予約なら24時間受付OK」など、便利な予約方法をアピールし、QRコードを掲載してスマホからすぐに予約できるようにするのも効果的です。

連絡先・連絡方法・CTA（コール・トゥ・アクション）

チラシには、患者がすぐに問い合わせできるよう、連絡手段を明確に記載することが重要です。

電話番号は「012-345-6789（診療時間9:00～18:00）」、ウェブ予約ページは「https://sample-clinic.com（24時間受付）」、LINE予約は「QRコードから簡単予約」など、わかりやすく記載しましょう。

また、予約方法をシンプルに伝え、「今すぐお電話ください！」「ウェブ予約なら待ち時間なし！」「LINE登録で24時間予約受付」など、行動を促す文言を添えるのも効果的です。

さらに、電話番号を大きく表示し、QRコードを載せてスマホですぐにアクセスできるようにするなど、すぐに行動を起こしやすいデザインを心がけるとよいでしょう。

集客に効果的なチラシ配布のコツ

本項目では、集客に効果的なチラシ配布のコツについてご説明します。

商圏分析でターゲットを明確にする

効果的なチラシ配布のためには、まず商圏分析を行い、ターゲット層を正確に把握することが重要です。

年齢層・性別・世帯構成を分析し、小児科なら子育て世代が多い地域を優先したり、皮膚科・美容クリニックなら20〜40代女性が多いエリアを中心に配布したりするなど、ターゲットに合わせた配布戦略を立てましょう。

また、配布エリアは、「駅前・商業施設周辺」「住宅街」「企業が多いエリア」など、ターゲット層に最も適したエリアを細かく設定することがポイントです。

具体的な実施例としては、小児科なら「●●小学校周辺のファミリー向けマンションに重点配布」、美容皮膚科なら「ショッピングモール内の女性向け店舗周辺で配布」といった方法が考えられます。

適切な配布手段を選ぶ

チラシ配布の手段としては、新聞折込チラシ、フリーペーパー折込、ポスティングの3つが主に挙げられます。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、自院の特徴やターゲット層に合わせて最適な手段を選ぶとよいでしょう。

新聞折込チラシのメリット・デメリット

新聞折込チラシのメリットは、シニア層へのリーチが強いことです。

新聞購読者は50代以上が多いため、特に内科・整形外科・在宅医療など高齢者向けの医療機関に適しているでしょう。

また、配布エリアを町単位で細かく設定できるため、クリニックの商圏にピンポイントで配布できます。

新聞と一緒に届くことで、「しっかりした医療機関」という安心感を与えやすいのもメリットです。

一方、デメリットとしては、若年層への訴求が難しい点が挙げられます。
新聞を読まない若年層には届かないため、美容皮膚科や小児科などには不向きだと言えます。

また、発行部数が多い場合、一度の配布コストが高くなることや、同時に多くのチラシが折込まれるため、埋もれてしまう可能性があることにも留意が必要です。

フリーペーパー折込のメリット・デメリット

フリーペーパー折込のメリットは、ターゲット層に応じた配布が可能なことです。

地域の情報誌やママ向け雑誌、美容・健康情報誌に折込むことで、特定のターゲットに確実に届けられます。

また、比較的コストが安いのも魅力です。

デメリットとしては、新聞折込に比べて配布エリアの自由度が低く、商圏外にも配布される可能性があることが挙げられます。

また、月刊誌や隔週発行のものが多いため、急なキャンペーンや短期的な施策には不向きです。
読者層が明確でないフリーペーパーでは、興味のない層にも配布されてしまう可能性もあります。

ポスティングのメリット・デメリット

ポスティングのメリットは、細かいエリアターゲティングが可能なことです。
半径●km以内の住宅に集中配布できるため、商圏にピッタリのターゲットに直接届けられます。

また、新聞やフリーペーパーと違い、単体で配布されるため、他のチラシに埋もれる心配が少ないのもメリットです。

自由なタイミングで配布できるため、急なキャンペーンや短期施策にも対応しやすいのも利点です。

デメリットとしては、配布スタッフの質に左右される部分があることや、マンション・集合住宅ではポスティング禁止の建物もあり、ターゲットに届けられないこともあることが挙げられます。

チラシとウェブを連携して相乗効果を得る

紙媒体のチラシだけでなく、ウェブとの組み合わせで効果を最大化することも重要です。

QRコードを活用し、ウェブ予約やLINE登録を促進することで、オンラインでのフォローアップが可能になります。

チラシに「今すぐ予約！」と大きく記載し、QRコードをスキャンすれば即予約できるようにしたり、LINE登録で特典をつけたりすることで、患者の行動を促すことができます。

また、チラシに「Googleで●●クリニックの口コミをチェック！」と記載し、信頼感を向上させたり、InstagramやFacebookに投稿して地域のユーザーにリーチしたりするのも効果的でしょう。

キャンペーン内容などを変更し、A/Bテストを行う（同じエリアに複数回配布する）

チラシ配布の効果を最大化するために、異なるオファーやデザインで比較検証することも重要です。

A/Bテストの実施方法としては、「●●でお悩みの方へ」VS「●●の解決策はこちら！」といったキャッチコピーの違いや、「男性が笑顔の画像」vs「女性が笑顔の画像」といった写真の違いなど、部分的に変更し、反応の良いチラシを見極めることが大切です。

一定期間ごとにデータを分析し、1回目の配布で反応が悪ければデザイン・ターゲットエリア・オファーを見直すなど、2回目、3回目と配布を重ねて最も効果的な組み合わせを見つけていきましょう。

チラシの効果を分析する

チラシ配布の効果を最大化するためには、配布後の分析が欠かせません。
まず、チラシごとの反応を測定することが重要です。

来院時に「このチラシを見た」と伝えてもらう仕組みを作り、「チラシ持参で特典プレゼント」「QRコードから予約で待ち時間なし」といったインセンティブを用意することで、チラシの効果を可視化できます。

また、チラシごとに異なるコードを入れることで、反応率を分析し、A/Bテストを実施して反応の高いデザインやオファーを検証することも有効です。

デジタルチラシは集客に効果的か

本項目では、デジタルチラシは集客に効果的かについてお伝えします。

デジタルチラシとは

デジタルチラシとは、従来の紙チラシをデジタル化したものを指します。

紙のチラシをPDFや画像データにして、ウェブサイト、LINE、X（旧Twitter）などのSNS、Googleビジネスプロフィールなどで配信するのが一般的です。

デジタルチラシを活用するメリット

デジタルチラシを活用するメリットは、大きく分けて3つあります。

費用が抑えられ、データ分析が可能

紙のチラシは印刷・配布費用がかかりますが、デジタルチラシなら無料から配信できます。

たとえば、SNSにおける掲載であれば、無料から運用可能なため、予算を柔軟に調整することもできます。

また、ウェブ上のアクセス解析ツールを使い、「どの年齢層がどの広告をクリックしたか」などを分析し、より効果的なチラシ配信も可能です。

広範囲かつピンポイントなターゲット配信が可能

紙チラシは配布地域が限定されますが、（メディア次第ですが）デジタルならターゲットを細かく設定できます。

例えば、Google広告やFacebook広告を使えば、「30～50代の女性」や「クリニックから半径5km以内のユーザー」など、狙いたい層にだけに広告を配信することができます。

特に美容皮膚科や自由診療の分野では、オンライン広告の方が費用対効果が高いケースが多いでしょう。

予約や問い合わせへの導線がスムーズ

チラシを見てすぐに電話やウェブ予約に進めることもメリットとして挙げられます。

リンクやQRコードを活用し、LINEやウェブ予約フォームへ誘導することで、紙チラシよりも即時のアクションを促しやすくなります。

例えば、チラシと合わせて「予約はこちら！」のボタンを設置することで、ユーザーがワンタップで予約できるようになります。

まとめ

チラシ集客には、他の広告媒体にはない強みとメリットがあります。

まず、チラシの制作・印刷・配布にかかる費用は、デジタル広告やテレビCMと比べると格段に安く抑えられます。

また、チラシは配布エリアを自由に設定できるため、地域密着型の集客に最適です。
さらに、デジタル広告に不慣れなシニア層にもアプローチしやすいのが特徴です。

効果的なチラシを作成するには、ターゲットを明確にし、目を引くキャッチコピーや安心感を与える実績を盛り込むことが重要です。

また、患者にとっての価値を示すベネフィットやUSPを打ち出し、クリニックの基本情報や理念・ストーリーを伝えることで、信頼感を高めることができます。

チラシ配布では、商圏分析でターゲットを明確にし、新聞折込やポスティングなど適切な配布手段を選ぶことが大切です。

また、ウェブとの連携でさらなる相乗効果を狙ったり、A/Bテストで最適なチラシを見極めたりすることで、集客力を高めることができます。

一方、デジタルチラシは、費用が抑えられ、データ分析が可能で、広範囲かつピンポイントなターゲティングができるのが魅力です。

予約や問い合わせへの導線もスムーズになります。
弊社では、ウェブサイト制作や運用、集患対策をワンストップでサポートしています。

（総合的な集患サポートは行っておりますが、チラシ単体でのサービスの提供は行っておりません）

地域のターゲット層に合わせた最適な集患戦略をご提案し、貴院の集客力アップに貢献いたします。

ウェブサイトや集患でお困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。