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歯周病コラム

歯垢とは?

複数の歯周病菌が集団で凝集して形成されたバイオフィルム(菌膜)です。
※バイオフィルム(プラーク)は歯の表面にネバネバした状態でしっかりついているので、洗口液を使用しても落ちません

歯垢を取り除くには?

歯磨きの他デンタルフロス、歯間ブラシ等による清掃、更にPMTCと3DSを併用すると良いです。

歯周炎とは?

バイオフィルムの中で菌が増殖し、歯肉の腫れ・出血を起こす歯肉炎から歯の周囲(歯肉、歯槽骨)の組織を破壊されている症状。重度になると口臭もあり、歯肉炎とは違い一度かかると元の健康な状態には戻せません。

歯周病とは?

初期の歯肉炎と骨が侵される歯周炎からなる病気です。

歯周病はいつ頃から悪化するの?

30代でほとんどの人に異常が見られ、40代半ば以降の働き盛りの年齢層に多いです。

歯周病はどんな人がかかりやすいの?

肥満気味の人、糖尿病の人、煙草をよく吸う人、ストレス過多の人は重症化しやすい傾向にあります。

歯周病が進行すると全身に影響を与えるの?

2通りのパターンで全身に影響を与えます。
1つ目は、歯周病菌が増殖して他の組織に直接ダメージを与えるパターン。高齢者に多く、誤嚥性肺炎は代表例です。特に要介護者の場合は口腔清掃で口腔内の細菌数を減少させる必要があります。
もう1つは歯周病による炎症反応が他の組織に波及するパターン。動脈硬化、心筋梗塞、糖尿病等があり、マーカーを指標に疾病を抑える治療をすることが大事です。

主な全身疾患

低体重児、心筋梗塞、動脈硬化、心内膜炎、糖尿病、関節リウマチ、骨粗鬆症、肥満、誤嚥性肺炎があります。

歯周病になってしまったら?

定期的な歯周病の検査と、それに基づく適切な予防・治療が全身の健康を保つために大変重要です。

歯周病は初期でも痛いの?

初期から最重度(歯を抜歯せざるを得ない)になるまで、痛みもなく目立った変化もなく進行するサイレントディジーズ(静かな病気)です。

歯周病の予防は?

歯垢を落とし、歯周病菌の増殖を抑えることが必要。
プラークが付着しづらい食生活、歯科医による定期健診が予防につながります。

その他の歯周病悪化要因

咬合性外傷(外傷性咬合)、ブラキシズム、クレンジング(食いしばり)、舌悪習癖、等になります。

歯周病が進行してしまったら?

歯科医を受診して、超音波スケーラー等で歯と歯肉の間にある歯周ポケットの洗浄や歯石除去が欠かせません。

糖尿病になると?

歯周病が重症化するが、血糖をコントロールして歯周病が改善すれば、インスリンの働きが良くなり、血糖値も下がってきます。健常者と比較すると、歯周病罹患率は2倍近く重症化しやすくなります。
血糖コントロールの不良な患者さん程歯周病の進行が早く、進行した歯周病患者さんほど血糖コントロールが不良となりやすいです。

喫煙の影響は?

非喫煙者に比べ、2~9倍歯周病の罹患率が高いです。
禁煙することで歯周病治療の効果が上がることが実証されているので、口腔清掃指導とともに禁煙指導は重要。

歯の損失は脳の認知機能に関与する?

歯の損失は食べたものの消化吸収に影響を与えるだけでなく、咀嚼力(物を噛む力)が低下します。
咀嚼力が落ちると脳の認知機能も落ちてきます。

認知機能を悪くさせない為には?

抜けた歯に対しては咀嚼力を保つためにも、義歯やインプラントで咀嚼できるようにして、口腔機能を保つことが重要。

介護の現場で注意する事は?

「歯がないから」「胃瘻をしているから」「経管栄養だから」と口腔ケアを怠ることです。
(口腔内)を綺麗にすることで、高熱が出なくなったり誤嚥性肺炎も防止でき、元気になります。

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岡歯科医院

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