ボトックス治療のよくある質問FAQ
ボトックス治療で保険適応になる症例
お問い合わせが多い保険適応になる症例をご紹介いたします。
口顎ジストニアという診断がおりた患者様は咬筋およびオトガイ筋に
保険適応でボトックス治療を行うことができます。
以下、口顎ジストニアの説明になります。
口顎ジストニアは,顎・舌・顔面の持続的な異常筋活動を特徴として,咀嚼,嚥下,ならびに開口の障害,
食いしばりを引き起こす。口顎ジストニアの病因には,遺伝子素因,中枢神経の損傷,末梢性外傷,服薬,代謝性
疾患,あるいは中毒や神経変性疾患などが挙げられる。口顎ジストニア治療における第一選択肢はボツリヌス神経
毒素を用いた治療であり,咬筋,側頭筋,あるいは外側翼突筋へのボツリヌス毒素の応用により,口顎ジストニア
の約 60% に咀嚼ならびに会話の改善がもたらされる。また,薬物治療では,抗コリン製剤,ベンゾジアゼピン製剤,抗痙攣薬などが応用されている。口顎ジストニアに認められる感覚トリックは,たとえば口唇あるいはオトガイをそっと触る,ガムを噛む,話をする,楊枝を咬むなどして,ジストニア症状が一時的に軽快することであるが,このとき,ボツリヌス毒素治療と同様にして,感覚トリックによっても,感覚運動皮質の活動性に変調が生じえる。口顎ジストニアは,うつ,不安,強迫性障害,ならびに統合失調症といった精神障害と共存しており,これら口顎ジストニアの精神心理的側面は臨床診断を難しくする。最近のわれわれのデータは,口顎ジストニア患者におけるボツリヌス毒素治療が,ジストニックな異常筋活動の軽減ばかりか痛みや精神病理の緩和に有効であることを示唆している。本論文は,包括的な理解を目的として,口顎ジストニアの治療について概説するものである。
引用:(日顎誌 2014;26:85-92)
治療の流れは?
治療の流れ
- 患者さまの症状を診察し、レントゲン写真・歯周病の進行後・かみ合わせなどのお口の中の状態をチェックします。これは、保険診療の範囲内で行います。患者様の個別性に合わせた施術をするために、診察をしてからでないと、ボトックス治療は出来ません。
- オトガイに注射をする場合、表面麻酔をしてから該当箇所にボトックス注射を行っていきます。施術時間は10分程度になります。
- ボトックス注射を打ってから3~7日程度で効果が現れます。約4~6か月間効果が持続するので、効果が切れる前に次の治療を行います。ボトックス治療をして、約1週間後に経過観察として、来院していただきます。
野本恵子先生にはいつ会えるの?
野本恵子先生がいらっしゃるのは
春日部診療所 火・金・土
品川診療所 月
千葉診療所 木
診療時間は、各診療所にお問い合わせください。
施術にあたっての注意事項はありますか?
はい、ございます。
禁忌・要注意事項は以下になります。
・全身性の神経接合部の障害を持つ方
(筋萎縮性側索硬化症・重症筋無力症)
・妊娠または妊娠の可能性がある方
・喘息などの慢性呼吸器疾病のある方
※その他、何か心配なことがある方はお問い合わせください
オトガイ筋・咬筋(咀嚼筋)以外にも注射出来ますか?
出来ません
噛みしめや食いしばりを解決するための治療方法です。
末梢神経に伝わる物質を阻害することにより、咬筋を収縮させる効果があります。
咬筋肥大・顎関節・下顎枝の疼痛を抑える治療法です。
ボツリヌス中毒になることはありますか?
ボトックス治療はボツリヌス菌そのものを注射するわけではありません。ボツリヌス菌を十分に精製した、身体に害のない安全な商材です。
ボトックス治療は痛いですか?
数か所に注射するのである程度の針刺入の痛みはあります。野本先生のいるクリニックでは、痛みを抑えるために表面麻酔を使用し、痛みに弱い方にも安心して治療をお受け頂けます。
ボトックス治療にはどんな副反応がありますか?
針の跡が点状に残ったり、皮下出血が起こることがありますが、この反応は一時的でお化粧で隠せる程度です。また、一時的に軽い頭痛を伴うことも稀にあります。