高度な審美補綴技術、充実した設備で治療するひじや歯科医院


インタビュー

JR篠栗線、柚須駅前。老若男女、幅広い人口形成を成すこの地域に開業している「ひじや歯科」。
見た目も話し方も非常に温和な印象が強い泥谷院長に治療技術、普段の取組み等についてお話を伺った。

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まずは幼少の頃についてお聞かせいただけますか?

大分の佐伯という田舎の出身です。父も母も共に教師という家庭に生まれ育ちました。
田舎で公務員の子供というと…大体まじめに育ちますよね(笑)。私もでした。
はじめから割と勉強もしていましたし。
動物も大好きで、自分で言うのもなんですが優しい子でした(笑)。
子供ながらに、人が嫌がることや傷つくことをするのが極端に嫌いというか苦手。
争いごとやケンカはほとんどしない少年でした。体育よりも美術が得意で、
コンクールなどにもよく入選していたんですよ。

子供の頃というのは、「運動ができる」又は「面白い」ということが、クラスの人気者になるポイントですよね?
でも私は、そのあたりの自信は正直無かったので、勉強を頑張りましたし勉強が好きでした。
私のアイデンティティーの大切な要素でした。しかしあるとき、とあるテストで他の子に負けたことがあって…それがキッカケで尚いっそう努力するようになった覚えがあります。
そんなこともあり、当時の片田舎では珍しく中学受験をし、鹿児島のラ・サール学園で中学と高校の6年間、寮生活をしながら勉学に励みました。
ちなみに、そこでも美術部に入り、絵を沢山描きました。

それが今の技術に生かされているということですね。

元々、手先を使って絵を描いたり、何かを組立てたりが得意で、当時、美術部でも先生に感心してもらえていたこともあり、「手を使った仕事や表現力を要する仕事に向いているのでは?」と自分自身感じていました。
そして、「人の為に何かをしたい」「人に喜んでもらいたい」という気持ちがベースにあることも合い重なって、自分の目指すべき道は歯科医だという結論に至りました。

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今現在の様々な取り組みについて詳しくお伺いできればと思います。

まず、麻酔についてのこだわりが非常に強いとのことですが?

はい。大学(九州大学歯学部)を卒業後、勤務医として就職したわけですが…最初は、やはり何もできないわけですよね。
そんな中、麻酔を任されました。
麻酔を打つ際、患者さんはたいがい痛がるのですが、それが嫌で嫌で。
なので、どうしたら麻酔の痛みを軽減できるか色々と研究・試行錯誤しました。
その甲斐あって、その歯科医院の中では、院長はじめどの先生よりも麻酔が上手だと評判になったんですよ。
具体的に言うと、針の選定がなにより重要ですが、その他にも、刺し方や液の注入スピード、患者さんのリラックス具合(=筋の弛緩具合)、刺すタイミングなどなど、様々な要因が絡まって、結果、その麻酔が痛いかどうかが決まってくるのです。

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今や、機械を使った麻酔や無痛麻酔…色々ありますが、私は、開業当時から麻酔には自信を持っています。
そして、この麻酔というのは、(麻酔を要する治療においては)治療の一番初めに行なう処置ですよね?
だからこそ非常に重要であると考えています。
というのも、初めて当院で治療を受ける患者さんなどは特に、「どんな先生なのだろう?」
「腕前はどうなのだろう?」と不安いっぱいのはずです。
このとき、緊張をうまく解いてくれて、麻酔も痛くないとくれば、ある意味、患者さんが自分を受け入れてくれるはずです。
そうなれば、その後の治療もスムーズに進むはずです。
言ってみれば、麻酔は患者さんへの大事なご挨拶といったところでしょうか?ですので、普段、若手の先生達にも、とにかく麻酔は痛くないように、そして患者さんに痛いかどうか正直に聞きなさいと指導しています。

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先生は講演活動も積極的に取り組まれていますね。

はい。学ぶ姿勢を忘れたら終わりだと思います。
自らが話し手になることが、一番の学ぶ動機付けになるでしょうし、
結果的に、歯学のさらなる向上や後輩の育成に少しでも貢献できれば何よりかと思います。九州は、歯学界において偉大な諸先輩が多いんです。
その方々への感謝も込めて、継承や発展に寄与できれば本望です。

最後に、普段心がけていることをお教えください。

まずはフレンドリーであること。とにかく患者さんにフレンドリーに接することをスタッフ一同心がけています。それが患者さんのリラックスに繋がり、信頼関係に繋がり、結果、適切な診断と正確な治療に繋がるからです。
それと、最新機器のことをお話はしましたが、機器や技術力云々の前に必要なことは「診断力」。適切な診断あっての治療なのですから。
何を導入しているか、何の治療ができるかは重要です。
しかしその前に、「どんな姿勢で取り組んでいるか」「どれくらい真摯に患者さんに向き合えているか」。この重要さを決して忘れず精進していきたいと思います。

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